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犬よ,腹が減ったのならくらばりたまえ!

JGAの〈ゴルフ規則オンラインセミナー〉に参加した

そもそもなんでこのセミナーの案内をもらったか分からない,たぶんJ-sysに登録しているからだと思うんだけど,先週の木曜日にJGAが開催した〈ゴルフ規則オンラインセミナー〉というのがあり,参加した。

講師は,JGAの市村元チーフルールズディレクター(以下の記事に出てくる):

news.golfdigest.co.jp

2時間にわたって80枚以上のスライドを使って説明するという,なかなかのボリュームだったけど,非常にタメになた。表面的にルールをなぞるのではなく,そのもとにある〈精神〉のところまで市村さんが話されていたのが,とても良かった。

その中で,特に印象に残ったのをいくつか(メモとってなかったので記憶に頼るけれど):

  1. ゴルフの大原則は「コースはあるがままにプレーする(play the course as you find it.)」「球はあるがままにプレーする(play the ball as it lies.)」。
    • 「球はあるがままに」はよく聞くけれど,コースについては恥ずかしながら初めて聞いた。でも確かにその通り。
  2. 〈罰〉の本質は,どうやったら他のプレーヤーが納得するかたちで競技に戻れるか。
    • 「悪いことしたからペナルティー」ではなく,「あるがままに」の原則から外れたときに(=プレーヤーの利益になることがあった場合),どれだけの罰打を加えれば,他のプレーヤーが納得するか→利益が大きいほど罰打が多くなる
    • ちなみに,よく我々は「1打罰,2打罰」っていうけれど,正式には「罰打(penalty stroke)」です。市村さんは最初から最後まで「罰打」って言われてた。
  3. ニアレストポイントを決めるとき,マークしてもいいがしなくてもいい
    • もちろんマークした方が分かりやすいが,マークしろと規則に書かれているわけではない
  4. 判断の基準はすべて規則表
    • 罰打を加える・加えない,そういった判断の基準は,すべて規則表に基づかなければならない。同伴者に「それは〇〇だから△罰打だ」と言われても,「それは規則表のどこに書いてありますか?」と言う。
  5. 他人のもめごとに介入しない,裁定するのは競技委員
    • 「オレはルールを知ってる」などと知識をひけらかさない。他人のもめごとに首をつっこんでもロクなことがない。
  6. マーカーの権限は限られている。ニアレストポイントを確認するといった権利・義務はマーカーにはない
    • ニアレストポイントを決める際に,マーカーに「ここでいいですか?」と訊いてマーカーが「OKです」といったやりとりがよく見られるが,マーカーにそんな権利も義務もない。処置はあくまでプレーヤー自身の合理的な判断によって行なうこと。
  7. スコア提出時に合計スコアを間違っても違反ではない
    • 世の中には計算ができない人もいるから
    • 合計スコア算出の責任はあくまで競技委員

ってなことを思い出しながら,このハンドブックを眺めています:

www.youtube.com