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ロリー・マキロイのロングインタビュー|Vol.1|Independent.ie

アイルランドのスポーツジャーナリスト Paul Kimmage が,ロリー・マキロイに行なったロングインタビューです。その一部(ファクソンによるパッティング練習*1とか)がすでに話題になっていますが,通して読むと,マキロイの人となりがだいぶ知れて,面白いです。

かなり長いですが。

あと,もともとの記事は,しばらくしたら非公開になるみたいなので,すべて脚注のかたちで残しておきました。

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ソース

Rory revisited: No question off limits, no subject out of bounds as Paul Kimmage meets golfer of the decade - Independent.ie by Paul Kimmage, 2 February 2020

拙訳

悲しくも,しかし真実をついた非難がある。世界的なスーパースターに対する最近のインタビューはどれも,掲載するに値しないというのだ。グレッグ・バウム(Greg Baum)に聞いてみるがよい。*2

数週間前,オーストラリアの最高のスポーツライターのひとりであるバウムは,全豪オープンの前夜にラファエル・ナダルへの単独インタビューの話を持ちかけられた。しかし,いくつかの条件付きで。*3

「インタビューは10分間,最長15分。質問はすべて事前に申請すること。そしてそのうちのひとつは,ナダルのスポンサーである旅行保険会社に関するものであること。……だけどちょっと待て,もっとあるぞ。それに続くストーリーには,そのスポンサーへのナダルの関与を記すタグラインをつけること」。*4

「それだけじゃない,もっとだ。そのストーリーには,その保険会社のキャンペーンからの高解像度のイメージをつけること。つまり,それは広告で,編集風の味付けをしたものだ。さらにその記事にはナダルの写真を付けなきゃいけないのだが,その写真も,その会社の”ブランデッドメディアウォール”を背景にした記者会見風のものにしなきゃいけない」。*5

そして,伝説のロジャー・フェデラーは?*6

これはどうだろうか。*7

オーストラリアの小説家,クロエ・フーパー(Chloe Hooper)との単独インタビューがあった。数年前のことだ。その途中で,フェデラーの数多くいるスポンサーのうちの一社のPR担当が,ライターにこうせがんだ。「残り5分です。モエに関する質問を挟んでもらえますか?」*8

フーパーは突然吐き気をもよおしたが,しかし決まりは決まりだ。「では,シャンパンはたくさん飲まれますか?」と,彼女は尋ねた。*9

「選ばれたものを,特別な瞬間にね」と,フェデラーは言う。「今日はもっとお祝いしたいね。若かったころは,次から次へとボトルを空けたものだけど。でも今日はもっと,この瞬間を味わいたいんだ。テニスコート上だけじゃなく,友達と一緒にいるときもさ。他にも祝杯をあげたいものはあるけれど,そんなときに空けるボトルは,モエ・エ・シャンドンなんだ」。*10

そのPR担当はグイグイ来た。「2004年のビンテージの話はどうかなぁ? それがあなたにとって特別な理由とか」。*11

「2004年,僕は世界一になった」。フェデラーは言う。「それが,自分にとって本当に大きなことが起こったときに,空けたいと思うものだね。僕のお気に入りさ」。*12

おぇぇぇぇぇぇ!!*13

だけど,今は皆こんなものさ。*14

かつて,ミハエル・シューマッハを追って1日を過ごしたことがある。ドイツの石油化学工場の周りで,質問ひとつすることなく。いや,実際にはひとつだけあった。「さてミハエル,シェルのどんなところを君はとても賞賛しているの?」*15

そしてまた,ジャマイカへの23時間をかけた旅があった。40分間の,ウサイン・”プーマ”・”プーマ”・”プーマ”・ボルトのインタビューだ。その周りには,5人の”プーマ”・”プーマ”・”プーマ”小間使いがいた。3Pは自分の好みではないけれど,あれはもっと最悪な,6Pだった。*16

さて,ロリーについてはどう書こうか?*17

3年前,僕たちが最初にインタビューで会ったのは,寒い12月の朝,ダブリンにあるメリオンホテルでだった。彼のベッドルームに通され,コーヒーとクロワッサンに囲まれて何時間も過ごし,そしてもっと質問があるならまた会おうよといわれたのだ。*18

まじですか?*19

われわれが再開したのは,北アイルランド・ホリウッド(Holywood)にある彼の美しい自宅にて。条件はまったく変わっていなかった。どんな質問もアリ。テーマに規制なし。スポンサーは一切関係なし。ユニークな男,そして10年にひとりのゴルファーに迫る,ユニークなインタビューだ。*20

まじで。*21

1 あの感情|That feeling

火曜日の夜に飛行機で戻ってきた。ベルファースト湾を沿って,左手にはホリウッドが見える。僕の生まれ育った場所だ。そして今は,膝上に全米オープンのトロフィーを抱えている。そのとき,ビクッとした。トロフィーを眺めて,「なんてこった! 僕はメジャーチャンピオンなんだ!」そして自分にこう言い続けた。「僕はメジャーチャンピオンなんだ」。*22

Sunday Independent, January 15, 2017

Paul Kimmage: こないだ君が話したことから始めようか。君はまだ,湾沿いをくるときに,窓の外のホリウッドを眺めているの?*23

Rory McIlroy: まだ湾沿いにきてるし,まだ窓の外を眺めてるよ。うん,そう,ウェストパームの土地(彼のフロリダの自宅がある)に来るのとは違うね。自分がもう,昔みたいに誰にも知られないってことにはならないと思うけど,あそこではできるだけ無名のままでいられる。でもここだと……,湾を眺めて,両親の家が見えて,そして僕の友達の家も見えて,通った学校もあって,洗礼を受けた協会があって,最初に飲んだパブがあって,こういう記憶がみんな自分の中にあるんだ。なにか違った感覚,何かが自分の中にあって,それは帰属意識みたいなものかな。*24

PK: ここだと人目につかないのは難しい?*25

RM: 間違いないね。君がコーヒーにミルクを入れるかどうか分からなかったから,今朝外に出てミルクを買いに行ったんだ。あとトイレットペーパーも(笑)。トイレットペーパーがひとつもなかったんだよ! だから地元のショップに行ったんだけど,(間があって)その途中で3回も写真を撮られたんだよ。だから,ちょっとだけこっちの方が難しいかな。なんていうか……,前はこっちで過ごす時間の方が長くて,周りの人たちも僕に慣れてたけど,今は向こうの方が長いから,僕がこっちにいると珍しくて人目につくみたいだね。*26

PK: 昨日はダブリンにいた?*27

RM: うん。*28

PK: そこだとどれぐらい人目についた?*29

RM: ダブリンはもっと多国籍な街だよね。もっと大きいし,人も多いし,賑やかだし。だけどやっぱりアイルランドだよね。だし,自分がその中のひとりだって感じる。変だよね。シェーン(・ラウリー)に会って Brown Thomas (訳者注:アイルランドで有名なデパート)でお茶したんだけど,店の中にマイクをつけたサンタがいて,僕らを見つけて叫ぶんだよ(笑)。「おぉ,ここにゴルファーがふたりいますぞ!」って。*30

PK: 狂ってるね。*31

RM: そう?*32

PK: 君たちふたりが Brown Thomas でお茶してたってことがね。間違いないよ。*33

RM: あぁ,そうだね。外の世界を排除しようとしたことってないからね。自分のしたいことができるようになりたいって常に思ってたし,そのちょうどいいバランスも見つけられると思う。タイガーの人生がどんなものかも見てきた。パームビーチだとちょっとだけ無名になれるけど,でも外に出てタイガーに会うと,それはもうまったく違うレベルだよ。そういうのが嫌だから成功が欲しくないとは言ってないけど,今のところはちょうどいいバランスがとれてると感じてるよ。*34

PK: クリスマスに帰省するのって久しぶりじゃない?*35

RM: そうだね。2016年に僕らがインタビューして以来じゃないかな。2017年は Rochester でエリカの家族とすごしたし,去年は1月にハワイの大会に出ることになってたから,戻ってこないでそのままハワイに行ったんだ。両親にはよく会ってるけど,おじとかおばとかいとこたちに会うのはやっぱりいいよね。こっちに来るときって,去年のポートラッシュとか,アイリッシュオープンの前とかって,あまり時間がないからさ。*36

PK: 今年はアイリッシュオープンに出なかったでしょ。*37

RM: うん。*38

PK: それでだいぶクサされたよね。*39

RM: そうそう。*40

PK: どんな影響があった?*41

RM: ちょっと難しかった。全英の準備としてそれがベストだとは思わなかったし,全英の前々週の大会に出たかったんだ。でもまぁ,後だから言えることだね。*42

PK: 後知恵だけど,もしかしたら出てたかもしれないから?*43

RM: そうね。スコティッシュオープンのコースは,ぜんぜん準備にならなかったから。本当に。だけど何かしたかったから,その週は出場して,そのあと起こるであろうことから気をそらせたかった。だから前々週の大会に出て,アイルランドには来ないことに決めたんだ。続けて出たらポートラッシュは3週連続になっちゃうし,天気予報も良くなかったし,リンクスだと疲れるし,とかとか……。*44

PK: なるほど。*45

RM: だけどまぁ,反感はあったよね。「あぁ,マキロイが見れるのは年に1回だけだっていうのにさ」とか。だけどその2週間後には,車ですぐ行ったとこでやるんだよ。もちろんラヒンチからポートラッシュまではちょっと距離あるし,チケット買うのも難しいけどさ,でも二度とアイリッシュオープンでプレーしませんってって言ってたわけじゃないんだよ。今回だけ,いつもとちょっと違うことしたかっただけなのに。だからそう,ちょっと大変だったし……。*46

PK: 言いたいことはたくさんあったってわけね。*47

RM: そうそう。5年前のアイリッシュオープンがどんなだったか,とかさ(原注:マキロイがホストになり始めた年)。だけどキース・ペリー(訳者注:Keith Pelly, CEO of the PGA European Tour)とかヨーロピアンツアーとか委員会とかがいろいろ絡んでたからさ,だから自分だけの手柄にしようとは思わなかったんだ。だからスコットランドでプレーして,忙しいままにして,それからポートラッシュに入ったんだ。*48

PK: スコットランドに飛ぶ前にポートラッシュで練習ラウンドしたんでしょ。*49

RM: うん,日曜日に。*50

PK: いつ着いたの?*51

RM: その日の朝。*52

PK: 湾を沿って?*53

RM: 湾を沿って。*54

PK: そのとき窓の外を眺めて,どんなことが頭をよぎった?*55

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RM: 興奮とか,期待とか。ポートラッシュの写真を見てて,どんなかを見てた。友達がプレーして,設備がどんなふうになってるかを見てた。18番のスタンドとか。自分が小さいときに North of Ireland Championship でプレーしたときのポートラッシュは,見違えるようになってたよね。だからちょっと違うふうになると思ってたけど,その日の午後にプレーして,いい感じだった。ポートラッシュはポートラッシュだったって感じかな。*56

PK: 一人でまわったの?*57

RM: キャディのハリーと,あとコーチのマイケルと行ったよ。ハリーはもうそこにいて,宿題をやってた。「2番の左にバンカーを作りやがった。ドライバーじゃない方がいいかもね」「オッケー,了解」みたいな。っていうのを一通りやって,それで全英に向けた準備はできた気分になったかな。*58

PK: 思い出にふけたり,感傷的になったりした?*59

RM: いやいや,そういうのは特に。18番を歩いているときは,ちょっと想像したかもね。「ジーザス!これってもしかして……」みたいな。だけど自分のやるべきことに徹して,ちゃんと準備をして,感触を確かめてた。スコティッシュオープンに行って,まあまあのプレーをして,それからそう,そこに至るまではみんな……,その時点では肩の荷を感じることはなかった。何とも思ってなかった。直近の全英って5年続けてトップ5でしょ。カーヌスティで勝つチャンスもあったし。だから感触はよかったよ。*60

PK: でも何とも思ってなかった?*61

RM: そう。*62

PK: 「その時点で肩の荷は」って言ったよね。*63

RM: うん。*64

PK: どの時点でそれが変わった?*65

RM: うーん……。*66

PK: スコットランドからは日曜の夜に戻ったんでしょ?*67

RM: そう。月曜日に会場に行ってちょっと球を打って,火曜日にラウンドして,水曜日に9ホールだけやって,間違いなくその時点では,記者会見でのコメントを見ればわかるけど,「国にとって最高で素晴らしいし,とてつもないものになるだろう」って言ってたよ。*68

PK: そう,言ってたね。*69

RM: でもまだ,心の中では,何とも思ってなかった。*70

PK: ってことは,水曜日までは,すべては……*71

RM: ばっちり。*72

PK: 完璧?*73

RM: 完璧。*74

PK: 木曜日の朝を振り返って。*75

RM: で,1番のティーショットだよね。水曜日の練習ラウンドで天気が良くなくて,3番ウッドで右に打って,2番アイアンで左に打ったんだっけな。でもまあ問題なかった。それで木曜日になって,ちょっと風が吹いてたけど,それもまぁ最悪ってほどじゃなかった。*76

PK: 緊張した?*77

RM: うん。*78

PK: いつも緊張する?*79

RM: うん,いつも緊張する。でも練習場じゃいい感じで,いいウォームアップできて,それから1番ティーに向かうまえの練習グリーンで緊張を感じはじめた。マイケルがそこにいて,最後のパットを打って握手して,「じゃあね」って。それからティーに向かって橋を上がって,そこの感じっていうのが,リングに上がる前のボクサーみたいなんだよ。観客のみんなが盛り上がっててさ。階段をおりて,トンネルをくぐって,ティーボックスにのぼるじゃん。そしたらすんごいオベーションで。思わず「ワーオ!」ってなっちゃった。それが最初に思ったことで,「ジーザス!すげーよこれ」みたいな。その準備はできてなかったね。ゴルフの準備はできてたし,ゴルフコースの準備もできてたけど,その感情の準備はできてなかった。そんな準備ができるかどうか分からないけどさ。*80

PK: なんでもない感じでプレーする準備はしてなかったの?*81

RM: そうしようとしてたんだけどさ,でも圧倒されちゃった。みんなのサポートに圧倒されちゃった。スタンドを見上げて,とにかくこう思ったんだ。「うわー!すっげー!」って。で,その瞬間に緊張したね。本物の緊張。*82

PK: でもそういう緊張って前もあったでしょ。*83

RM: うん,でもこれは別物。*84

PK: ホームだから?*85

RM: そう,ホームだから。そこに戻る。繋がりがあってさ,それって他のどこでも得られない……。こうやって話してても,鳥肌が立ってるんだよ(笑)。でもまぁ,そのときだよね。ティーにのぼって,歓声を受けて,それで「うわー!」みたいな。それからはまぁ,緊張っていうか,期待っていうか,不安っていう,なんていうか……。*86

PK: なるほど。*87

RM: でもまぁ,自分のせいでもあるよね。1番のティーショットの前に,ハリーに「4番アイアン?」って言ったの。前の週のスコットランドで,2番アイアンがあまりしっくりこなかったから。でも4番アイアンは正しいクラブじゃなかった。ハリーは「2番でもバンカーに届かないでしょ。2番でいきなよ」って。で,「オッケー」って言ったの。*88

2 「それが僕の気質さ」|'It's in my nature'

ロリー惑星。じっと眺めて遠くから観察している数え切れない日々の中で,たぶんもっとも奇妙だったのは,2014年5月のあの朝のことだろう。声明が発表された。それは,テニスプレーヤー,キャロライン・ウォズニアッキとの婚約解消を伝えるものだった。*89

「ふたりの人間にとって大切だった関係を終わらせる,そのやり方に正しいものなんてない。問題は僕にある。結婚式への招待状を週末に送って,そしたら僕がこの結婚に伴うものにまったく準備できていなかったことに気付かされた。これからのキャロラインの行く末に最大の幸あれと願い,そして僕たちがともに過ごした素晴らしい時間に感謝したい。僕たちの関係について,これ以上のことは,どんな機会であっても言うつもりはない」。*90

1時間後,彼はウェントワース(Wentworth)での PGA Championship の記者会見で,その心を開いた。その4日後,大会で勝利した。2ヶ月後,ホイレイクで最初の全英タイトルを手にした。その2週間後,Akron での Bridgestone Invitational で優勝した。その翌週には Valhalla での US PGA で4つめのメジャータイトルを獲得。世界ナンバーワンになって,すべての者の頂点に立った。しかし,彼の心にずっと残っていたのは,ウェントワースでの痛みだ。*91

ロリー・マキロイもただの人間だった。*92

Sunday Independent, January 15, 2017

PK: 2014年にさかのぼろうか。ウェントワース以降の,君が信じられない成績を上げつづけたとき。全英で勝って,Bridgestone で勝って,PGA でも勝って,シェーン・ライアン(Shage Ryan)が『Slaying the Tiger』って本を書いて,その中で君がいかに冷血な殺し屋になったかを見事な文でしたためている。「ロリーはパワーというものを本能的に理解している。どのように身につけ,どのように扱い,そしてどのように他の者から遠ざけるか。タイガー同様,彼もまた若いときに弱さに感づき,それを表に出さない術を学んだ。シャークのニックネームがグレッグ・ノーマンなんかに使われたのが実にもったいない。なぜなら,タイガーとロリーだけが,本当に血の匂いを嗅ぎつけることができるからだ」。*93

RM: (微笑)*94

PK: こないだもこれを読んだけど,人間としてのロリー・マキロイとは違うんじゃないかって言ったよね。*95

RM: そうだね。*96

PK: どう思う?*97

RM: 違うね。*98

PK: ふたつの異なる生を生きているみたいなことを,君は言ったよね。「自分はできるだけ普通の人間でいたいけど,でも同時に,ひとたびゴルフコースに着いたら,自分は他のことなんかまったく気にしない超競争的な人間なんだ」。そういって君は笑ったね。「それが,自分の目標を達成するために必要な姿なんだから」って。*99

RM: うん。*100

PK: 『クライング・ゲーム』って映画のことは知ってる?*101

RM: あぁ。*102

PK: こんな素晴らしいシーンがあるんだ。フォレスト・ウィテカーがスティーブン・レイにある物語を語るんだけど,こんな感じ。あるサソリがいて,川を渡りたかったけど,泳げなかったからカエルのことに行って,カエルは泳げるから,背中に乗せって頼んだ。カエルが言うには,「君を背中に乗せたら,そのあとで僕を刺すだろ!」。サソリいわく,「君を刺すことなんて興味ないさ。だって背中に乗ってるから,俺らふたりとも溺れるだろ」。カエルは少し考えて,その話を受けた。サソリを背中に乗せて,川を渡りはじめた。道半ばというところで,カエルは脇腹にヒリヒリするような痛みを感じて,サソリが結局刺したことに気づいた。ふたりは波の下に溺れて,カエルがこう叫ぶ。「サソリさま,なんで刺したんだよ? ふたりとも沈んでるじゃん」。サソリの答えは,「じょうがないよ。これが俺の性分なんだ」。*103

RM: (笑)*104

PK: で,これが僕がさぐりたいとこなんだ。君の内なる戦い。サソリになりたいか,カエルになりたいか,そのあいだでのせめぎ合いについて。*105

RM: (笑)こまったな。そうだね。もし競争的な環境に置かれたら,自分はいちばんになりたいと思うよ。昨日のスピンクラスとか,いちばん遠くに行けた人みたいになりたい。で,時が経って自分はもっと競争的になって,違う見方になるかもしれない。年をとって丸くなるんだけど,でもいかなる理由であれもっと競争的になったりとか。*106

PK: 確かに。*107

RM: 四六時中そんなふうでいることはできない。なぜなら本当の自分とか,ゴルフコースの外で自分が信じているものとかを,壊すことになっちゃうから。だけど自分では,世界最高のプレーヤーのひとりであることに誇りを持っている。だけどそれが飛び火するようなときもあるし,それに……*108

PK: それで本当の自分がどんなふうに壊れるの?*109

RM: 僕は常に,本当の自分とゴルフコースにいるときの自分とを区別する必要があると思うんだ。あと,ゴルフコースから離れようとしている自分と。ゴルフ以外の場所で競争的な人間でいることって,精神的にすごくエネルギーがいることだし,それに僕は基本的にナルシストだからさ。自分のことをいつも考えていると思う。*110

PK: (笑)*111

RM: そしてそれが,人生を過ごす最良の方法ではない。*112

PK: それが君の同世代の99%の人を止めない?*113

RM: でもそれが……自己認識ってこと?*114

PK: そうだね。*115

RM: それと,何が良くて何が悪いかって意識。ダーモット・デズモンド(訳者注:Dermot Desmond,アイルランドの実業家)が数年前にすごくいいことを言ってくれたんだ。「己自身を知れ」って。*116

PK: 時間がかかるね。*117

RM: そしてそれこそが,僕らとこの地球上の他の動物とか哺乳類とかとを別物にしてるものだよね。僕らは善悪の判断ができる。僕らは自らを問うことができる。そういう内省をいっぱいしているよ。*118

PK: コースの外と中とを区別できない時があった?*119

RM: そうだね,そういう時もあった。*120

PK: 若い時?*121

RM: そうだね,若い時だね。他の人を見るとさ,自分のキャリアがすべてって見える人もいる。僕はそんな人間にはなりたくない。世界最高のゴルファーってことで自分を決めたくない。いい息子でありたいし,いい夫でありたいし,いい友でありたいし,それが……,それがもっと大事なことだよ。*122

PK: そうだね。*123

RM: そしてそれがまた,善悪の概念だし,そうやって育ってきたと。*124

PK: ちょっとさかのぼって,時系列で見てみようか。前にインタビューしてから3年たって,そのあいだにいろんな変化があったからね。あれは2017年の1月,君が South Africa Open に向かう直前のことだったね。*125

RM: そうだね。*126

PK: そしてそこで,肋骨のケガだっけ?*127

RM: そうだね,そんなとこ。胸椎のとこが固くなってて,椎間板が固まっちゃって,動かせるのが肋骨だけだった。でも肋骨って動くようにはできてないから,疲労骨折しちゃって。だから肋骨っていうよりは,胸椎が原因だったんだけど。*128

PK: それで7週間プレーしなかった。*129

RM: うん。*130

PK: だけど実際には,シーズンの大半を棒に振った。*131

RM: うん,そうだね。*132

PK: そうほのめかしはしなかったけど。*133

RM: (笑)うん,あれは……,2017年はタフだった。南アフリカくんだりまで行って,水曜日にドライビングレンジでそれを感じてさ。大会を棄権したくはなかったから,少し治療を受けて,だけどクソミソに言われたよね。僕の肋骨が折れてるなんて知らないもんだからさ。結果,たくさんの(微笑)――こういうの好きじゃないかもだけど――消炎剤を打ったよ。乗り越えるためにさ。*134

PK: ステロイドじゃなかったらね!*135

RM: いやいや,ステロイドじゃないよ。痛み止めをちょっとね。翌日にドバイに行って,MRIとCATスキャンを受けたら,「ああ,疲労骨折ですね」って言われたんだ。だから大会を棄権して,リハビリして,復帰するために全力を尽くして,復帰後はメキシコ(7位)とベイヒル(4位)でいいプレーができて,ちょっといい調子が続いたよね。*136

PK: マスターズで7位。*137

RM: うん,でまた The Players の月曜日にぶりかえした。テーラーメイドと契約したばっかりで,写真撮影のためにドライバーで何球か打って,でまた「うわ―,ダメだ」って感じになって。でもまた,ケガしちゃったんだよね。*138

PK: 契約したばっかりだから?*139

RM: うん。テーラーメイドでしょ。写真撮影があって,とにかく大変な週だったんだ。とにかく耐えて(35位),数週間休んで,もしかしたら全米オープンで復帰したのは早すぎたかもしれない(予選落ち)。だけど基本的には,その年はずっとケガをしたままプレーしたよ。*140

PK: エリカと結婚したばっかりだったね。*141

RM: そう。*142

PK: 奥さんは面白い人だね。表に出るタイプじゃない。*143

RM: (笑)いやーーーー。*144

PK: だけど,引いた目でいろんなことを見てるでしょ。マスターズ前にユアン・マリー(Ewan Murray)が書いたのから引用するよ。「エリートプレーヤーに関するもっとも明敏な観察眼は,常に競技を行なっている者からくるとは限らない。それは,ロリー・マキロイの妻,エリカ。彼女は,世界最良のプレーヤーがマスターズにどう結びついてるかについて,ある見方を披露してくれた。いわく,『子供のときに,ディズニーランドに行ったときみたいね。それが世界のすべてだって思うでしょ』。マキロイいわく,『大会の週のオーガスタは,世界のすべてになる。パンチを飲んで,みんながマスターズのグッズを身につける。ディズニーランドでミッキーの耳を着けるようなものだ』。」*145

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RM: (笑)*146

PK: 「日曜の夜にその場所を離れて,突然夢から醒める。その週はあまりにも早く過ぎ去り,オーガスタのあれやこれやで,まだまどろみの中にいる。それを脱ぎ捨てなくちゃいけない。それはひとつのゴルフコースなんだ。れはひとつの大会なんだ」。ね,面白いよね。それに,図星だ。*147

RM: ほんと,まったくその通り。*148

PK: 何かちょっと教えて。彼女の影響みたいなものを。*149

RM: 最近読んだ本がすごく良かったんだ。マルコム・グラッドウェル(Malcom Gladwell)の新作,『Talking to Strangers』なんだけど。バーニー・メイドーフ(Bernie Madoff)と,ポンジ・スキームについて書かれた章があってさ。一方では,ウブで騙されやすい人たちがいて,「どういう仕組みか知らないけど,とにかく儲けられるぞ」って。でも他方では,数学者とか皮肉屋がいて,「こんなのうまくいくわけがない」って。僕は間違いなく騙されやすい方の人間なんだけど,エリカは皮肉屋とは言わないけど,でも疑り深いタイプだよね。でも,僕らはいいバランスがとれてると思うよ。*150

PK: 彼女に勝つのは骨が折れるだろうね?*151

RM: それ,僕がいつも言ってる「僕が完璧なわけないだろ?」だね。だけどそれでいいんだ。彼女は僕を守ってくれるし,違う角度から見てるからね。*152

PK: どんなことで守ってくれるの?*153

RM: うーーん,僕が人につけこまれないと思ってるよ。僕の性格を知ってるから。*154

PK: ダメって言われる?*155

RM: そだね。たくさん。そう,その通りだよ。*156

PK: なるほど。それで,君は結婚したてで,プロとしてタフな時期を過ごしていた?*157

RM: うん,でも結婚で救われたよ。*158

PK: そうなの? どうして。*159

RM: そうなんだ。家を買って,っていうか引っ越したばっかりで,リノベーションをし始めてさ。それにモナコに3年いて,ドバイに4年いて,それからアメリカに完全に移り住むことになったんだ。そう,だから,いろんなことが起こっていたね。*160

3 「お前はロリー・マキロイだろ! 何やってんだ?」|'You're Rory McIlroy! What the fuck are you doing?'

「長くプレーすればするほど,自信が少しずつ欠けていく感じがする。10歳のとき,僕はこの地球上でいちばん上手いゴルファーだと思った。もちろん今でも,調子がいい日には,僕は世界一のプレーヤーなんだとは思える。でも競争はきついし,それに……,自分を疑うときもあるよね」。*161

Rory McIlroy, May 9, 2017

PK: あの夏に,君の自信が揺らぐような徴候がいくつかあったよね。*162

RM: 自信とか信頼ってのは,儚いものだから。*163

PK: バークデイル(Birkdake)での全英の開催前日の記者会見で,君はこんなことを言ってるよ。「結局のところ,ゴルフっていうのはフィジカルってよりはメンタルなものになる。もし自分のやってることと自分自身を信じられたら,戦いは半分終わったようなものだ」って。*164

RM: なるほど。*165

PK: だけど,初日のラウンドに出ていって……*166

RM: うん,最初の5ホール全部ボギー。(訳者中:実際には最初の6ホールで5ボギー)*167

PK: それで6番のティーに向かうときに,JP(原注:JPフィッツジェラルド,マキロイの以前のキャディ)がこう言ったんだろ。「お前はロリー・マキロイだろ! 何をクソみたいなことやってんだよ?」*168

RM: そうだね,あれは……(間があって)*169

PK: 続けて。*170

RM: メチャクチャだった。バークデイルの木曜日に自分がどんなふうにスタートしたか,しっかり覚えてるよ。午後の2時だかそれぐらいのスタートで,でも7時に起きてさ,テレビをつけてゴルフを見たんだよ(笑)。で,最初にテレビで見たショットってのが,マーク・オメーラがOBだったやつ。それを見て,「やばっ! ひっでーティーショットだ!」って。その朝,2-3時間ぐらいテレビを見てたと思う。「やばっ! あんなとこにミスするかよ」「やばっ! あそこにバンカーあるの?」「うわー! タフっぽいじゃん」。それで,すごく気持ちが守りに入っちゃったんだ。*171

PK: なるほどね。*172

RM: いいスコアを出してる人が誰もいなかったのは知ってたんだけど,突然さ,1番ティーに立ったらマーク・オメーラのOBのことを思い出したんだよ! あれ以上最悪なスタートってないよね。だけどJPが言ってくれたことで,気が楽になった。「やっべ! 何ができるか知ってるだろ! とにかくやれ!」みたいなさ。それからバウンスバックしてその日71だったのは,本当に良かったね。*173

PK: なるほど。*174

RM: メンタルが重要だとはいつも思ってたんだけど,体系立ててはいなかったんだ。今は練習方法とか,どれぐらい球を打ってチップしてパットしてってシステム化してるし,ジムでやることもシステム化してる。ルーティーンとかはあって,やることは決まってたけどさ,でもメンタルの面ではシステム化してなかったんだよね。偶然に任せてた。ある週はすごく調子が良くて,2011年の全米とか,2012年のPGAとか,勝った2014年のPGAとかも,それがうまくいった。でもそれ以外の週は,ダメ。それが,昔と今との違いかな。*175

PK: いつ変わったの?*176

RM: たぶん……,ちょっと待ってね。タイガーがツアー選手権で勝った年だから,2018年だね。そのときに,メンタル面について真剣に取り組む必要があるぞって思った。*177

PK: 全英の1年後ってこと?*178

RM: そう。*179

PK: JPに戻ろうか。バークデイルで4位だった。で,それで彼の報酬が,解雇?*180

RM: うん,でもその前にさ……*181

PK: (笑)*182

RM: いや,そうじゃなくて,整理したいんだ。バークデイルが彼の最後の週になるって,その前から知ってたんだ。で,それを知ってたからこそ,そういうおいしい情報(「お前はロリー・マキロイだろ!」)とか彼がしてくれたことをメディアに伝えたんだ。そういうことだったんだよ。すごく不運な偶然だけど。何が起こるか知っていただけにさ。*183

PK: どの段階で,自分には変化が必要だって決めたの? いろんなことがあったから? 背中のケガとか新しい契約とか。彼に関係なく?*184

RM: 彼のせいにはしたくないんだけど,2017年にちょっとしたことが起こってさ……,でもそういう関係にあるとき,お互いが無頓着になるでしょ。そういうのがあったんだよ。それでマスターズのあとに,もう終わりかなって決めたんだ。彼にすごくキツく当たっちゃってさ。すごくキツく。すごく頭にきて。*185

PK: 何が原因?*186

RM: 一部は彼が原因だけど,大部分は僕のせい。ベストなプレーができてなくて,自分自身にムカムカしてて,それを彼に向かって言っちゃったんだよ。「こっちだってクソみたいに一生懸命やってんだぞ!」って。自分が打ったクラブだったか,打ちたいクラブだったか……,とにかくあれは良くなかった。ハリーには同じことは絶対しないよ。絶対に。*187

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PK: キャディするには難しいプレーヤーだから?*188

RM:どういうこと(微笑)? 経験上そう思う?*189

PK: オッケー。では,僕はいま,2016年マスターズの11番フェアウェイに立っている。君はドライバーを右に打って,林の中に打ち込んだ。当然ながら,少なくとも僕にとって当然に思えるのは……*190

RM: チップで脱出,だよね。*191

PK: しかし君は強引に攻めて,ダブルボギーを叩いた。さて,僕はこう思う。「JPは何をやってるんだ?」もし僕が君のキャディから,こう言うはずさ。「ロリー,バカな真似は寄せよ。チップで脱出だろ」って。*192

RM: そうだね,そうだね。*193

PK: しかし1年後,僕はまったく同じ場所に,マイケル(訳者注:マイケル・バノン,マキロイのコーチ)と立っている。そして言うんだ。「マイケル,JPはここで去年何をやっていたんだろう。どうしてロリーにチップで脱出だと言わなかったんだ?」そしてマイケルが言うのさ。「おぉぉぉぉ,マキロイに何をすべきかなんて言えないのさ」。*194

RM: (笑)うん,そうだね,そんなとこかな。自分自身で答えを出したいんだ。ずっとそういうやり方だったからね。だからまぁ,言いたいことは分かったよ。僕は頑固だ。告発通り,有罪です,かな。*195

PK: (笑)*196

RM: もっとクラブ選びについて考えていたんだけど,でもそう,そういう状況になったら,「昔は」なんて言いながらさ,僕はとにかくバカみたいに頑固なのかもね。*197

PK: 昔は?*198

RM: うん。*199

PK: 今は変わった?*200

RM: 変わったよ。*201

4 兄貴|Big Brother

ハリー・ダイアモンドはロリー・マキロイのキャディとして,再び2018年シーズンに入る。ガーディアンが明らかにした。ゴルフ界においてもっとも割のいい,引く手あまたなポジションのドアが閉められた。ダイアモンドはマキロイの親友であり,彼自身もアマチュア時代に輝かしい実績を残した。メジャー4勝のマキロイのキャディを,2017年シーズンに7大会で行なった。長年の相棒であったJPフィッツジェラルドとの関係を解消し,マキロイの次の一手に多くの視線が注がれていた中でのことだった。*202

Ewan Murray, the Guardian, Dec 8 2017

PK: ハリーについて語って。*203

RM: 7歳のとき,Holywood Golf Club の練習グリーンでハリーに会ったんだ。1996年の夏かな。彼は12歳だった。*204

PK: 友達になるには大きすぎる年齢差だよね?*205

RM: そう。僕はまだ子供で,ハリーは兄貴だった。そうやって成長してきたんだ。兄貴の影響を受ける弟って感じで。酒を教えてくれたのも彼だったし,女の子を紹介してくれたのも彼だった。*206

PK: ある意味,ハリーのキャディをしてたって感じ?*207

RM: 実際にしてたよ。*208

PK: 本当?*209

RM: うん。彼が2002年のUlster Boys で優勝したときにね。*210

PK: そりゃすごいね。*211

RM: 彼は上手かったよ。Irish International,West of Ireland Championship で勝って,アイリッシュオープンにも出て。みんな知らない裏話だけどね。ハリーは僕の花婿介添人だったし。僕らはとても親しいんだ。彼がバッグを持ってくれるのがすごく好きでさ。僕は違う人間だ。何か悪いことが起こっても,決して彼に汚い言葉は投げない。それに値しないんだ。*212

PK: 最初はお試しだった?*213

RM: そうだね,一時的なつもりで。肋骨のことでまだ悩んでたし,続けられなかった。解決する必要があったんだ。プランとしては,Akron と,PGA と,FedEx Cup と,British Masters と,Dunhill と,それだけ。だからこう言ったんだ。「この残りの大会でちょっとキャディしてもらえないかな?」。ハリーは「喜んで」って。たぶんその時点で僕はまだランキング3位で,Akron での最初の2日はジェイソン・デイとジョーダン・スピースが同伴だった。だから世界1位・2位・3位だよね。それでハリーは(笑),「やっべーな! いきなりこんなとこにブチこむなよ!」*214

PK: (笑)*215

RM: でも彼はゴルフを知ってるし,コツもどんどん掴んでいったよ。それで関係を続けて,僕もまずまずのプレーができて,Akron で5位,PGA で20位,British Masters ではほとんど優勝だろと思ったんだけど(笑),Dunners(ポール・ダン)が63で,最後にチップインしちゃったからさ! それから,Dunhill のあとでエリカと僕は2回めのハネムーンみたいなのに行った。イタリアと南フランスをドライブしてまわって,少し振り返る時間があったんだよね。それはとても良かった。戻ってきてリハビリを始めて,健康状態を取り戻して,それから18年に向けてとっても規律正しく過ごしたよ。*216

PK: キャディについては?*217

RM: 少し探してみたけど,でもハリーに担ぎ続けてほしかった。僕にとってのキャディっていうのは,いい関係性がなければいけない人で,僕はハリーとこのいい関係性を持っているけど,でもハリーがどうしたいか分からなかったんだ。彼はまだ,お父さんがやっている仕事に関わっているし,ここアイルランドでやるべきことがいっぱいある。いい生活だよね。彼はよくやってた。*218

PK: どんな会話があった?*219

RM: 会話は,「最初は一時的なものだったよね。でも僕はどうしても君に続けてほしいんだ。僕らは本当に大きなことが成し遂げられると思うんだ」。彼に賭けてるってことを分かってほしかったし,その旅の一部にもなってほしかったんだ。*220

PK: 2018年にいこうか。*221

RM: 素晴らしいスタートだったよね。アブダビで勝つチャンスがあって(3位),ドバイでも勝つかもしれなかった(2位)。7ホール残して2打差のリードだったんだ。*222

PK: リビエラは?*223

RM: うん,いいプレーをしたね。メキシコには行かなくて,HondaとTampaではプレーしたけど,いいプレーじゃなかった。マイケルが言ってくれると思うけど,たぶんスイングがまだやろうとしてることができてなかった。だけどいちばんガッカリしたのは,パッティングだったんだ。*224

PK: それで,Tampaのあとでブラッド・ファクソンに見てもらったんでしょ?*225

RM: そう。The Bear's Club で彼と3時間過ごした。Bay Hillの月曜日にOrlandoに向かう前にね。*226

PK: 続けて。*227

RM: それで,そのうちの2時間は,ただコーヒーを飲みながら喋ってる感じだった。それから練習グリーンに出て1時間かな。すごく風が強い日でさ,「やっべ,これだけ風が強いとパッティングの練習にならないよ」って言ったの。彼は「風のある日はパットしないのか? こういう日はプレーしないの?」って。それで,「そうだね,あなたが正しいよ」って。*228

PK: (笑)*229

RM: 彼はとても直感的なんだ。彼が言うのは,「外から見た限りでは,君は”感覚”のプレーヤーだよね。それをパッティングにも活かしたいと思わない?」って。そこで僕はこう言ったんだ。「うん,ひとつ気づいたんだけど,パッティングだけが,僕の他のプレーと噛み合わないんだ。こっち側ではぎこちなくてテクニカルで,でも他の側ではサラサラと流れるようなんだ」って。そしたら彼が,「自分が何に取り組んでいるのか知るべきだよ。パターとサンドウェッジと5番ウッドを持ってきなよ」って。それで練習グリーンに行って,8フィートからパットさせられたの。3球打って,パターで入ったのはひとつだけ。サンドウェッジでは3球中ふたつ。最後に5番ウッドで3球全部入っちゃった。*230

PK: 狂ってるな。*231

RM: ファクソンが言うんだ。「君に証明したかったのさ。最近のパッティングは,すごく技術的で機械的すぎる。正しい長さにしろとか,正しいロフトはこうだとか,正しいライ角はこうだとか。そいつは19度だし,10インチも長いけど,でも3つ続けて入っただろ。そこに君は戻らなきゃいけないのさ。本能的であるべきなのさ」って。それが大きな転換期になったね。月曜の午後にいちセッションあって,それからBay Hill に行って,その週はキャリア最高のパッティングができたよ。*232

PK: 1年ぶりの勝利だよね。*233

RM: うん。*234

PK: どういう気持ちだった?*235

RM: 間違いなく最高だった。でもハリーのことを考えると,これ以上にハッピーなことはないと思ったね。だって彼は数ヶ月しか担いでなかったのに,すごく批判されてたでしょ。*236

PK: そして,マスターズが近づくに連れて,今年こそはっていう声でいっぱいだったよね。*237

RM: そうだね。*238

5 「消せよ!」|'Turn it off!'

ジョージア州オーガスタ ーー ロリー・マキロイが,ゴルフの超エリートの仲間入りをするまで,あと1ラウンド。もし日曜日に首位のパトリック・リードを打ち負かせば,マキロイは史上6番目の,2000年のタイガー・ウッズに続く,キャリア・グランドスラム達成者となる。リードとマキロイという組み合わせは,マスターズ最終日の中ではひときわ目を引く。2016年の Hazeltine National で行なわれたライダーカップ,シングルスマッチで対戦したふたりは,観客を熱狂の渦に巻き込み,最終的にリードが1アップで勝利した。*239

マキロイはキャリア・グランドスラムを目指しているかもしれないが,マキロイは茶目っ気たっぷりにリードに脚光を浴びせる。オーガスタ州立大で学生ゴルフをしていたリード。地元の声援でプレッシャーを感じるかもしれない。「彼は逃げる側。リードを守らなきゃいけないからね」と,マキロイは言う。微笑みながら,こう付け加えた。「パトリックはメジャー初優勝を目指すんだろう,僕は他のことを目指しているんだけど」。*240

Karen Crouse, The New York Times, April 7, 2018

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PK: Golf Channel の「Live from the Masters」の動画を見せるけど,その前に確認したいことがあるんだ。最終ラウンドの直後のインタビューで,1番ティーに向かう前にいいウォームアップができたって君は言ったよね。*241

RM: んーー。そんないいウォームアップじゃなかったよ。練習場だと左のミスばっかりだったな。その週の他の日はそんなことなかったのに。*242

PK: うん,あとで君はそう言ってるね。*243

RM: 言い訳をしたくなかったんだ。*244

PK: よし,動画を見てみよう……。*245

(マキロイのラウンドを4人の解説者――リッチ・ラーナー,ブランデル・シャンブリー,フランク・ノビロ,デイビッド・デュバル――が振り返っている)*246

RM: (微笑)ブランデルはとても鋭いね。*247

PK: 大事なポイントをついている?*248

RM: うん,それにデュバルもいくつかは。(彼はケガをしているように見える。)*249

PK: ラップトップを窓から投げていいよ。*250

RM: いや,大丈夫だよ。受け取る側はたまに傷つくけど,でもブランデルはゴルフ界で最も知的なひとりだね。彼は素晴らしいよ。好きだよ。僕にボビー・ロックの本をくれたんだ……。ここにあるよ。*251

PK: そういうのに耳を貸すのって助けになる?*252

RM: いや,ならない。心拍数が20BPM上がったのを感じたよ。最後の方で彼は健忘症について語って,それは正しいね。これらのことを忘れることができなきゃいけない。オーガスタでのティーショットのことは考えてないし,蘇るのは,ああいう感情とか,不安とか,その日のミスは左だったこととか,最初のドライブは40ヤード右に行ったこととかかな。「やっべ!」って感じだったよ。*253

PK: 何が起こったの?*254

RM: うん。無意識のうちに,左にミスしてるって知ってるから,それを防ごうとして,だから右のバンカーに入るようなのを打ったんだけど,それほどは……*255

PK: それほどは遠くなかった?*256

RM: そう。*257

PK: 彼は合ってる? 「このティーショットは忘れられないだろうね」ってやつ。その後のことがこれで難しくなった?*258

RM: うん。その日の自分のスイングは,とてもとてもボヤっとしてたんだ。左のミスを防ごうとしてて,最初に右にミスした。3番のウェッジショットは少しだけ右だったね。5番ホールの5番アイアンもすこしだけ右だった。6番も同じだと思う。全部右だった。*259

PK: よく言われるフレーズだけど,君もそう言ったのを聞いたことがあるけど,「勝つか学ぶか」だね。*260

RM: そうだね。*261

PK: あの動画から学べることは何もなかった?*262

RM: ない。他の人の意見から学べることはないよ。僕自身の声から学ぶ必要がある。自分自身のことなんだ。「ロリーに何かすべきかは言えない」ってやつ。自分自身で解決しなきゃいけない。だから,観たり聞いたりはしないんだよ……。*263

PK: バークデイルのあとで観るのをやめた?*264

RM: 観てないね……。これはどう? 今年のソーグラス(Sawgrass)の The Players の最終ラウンド。ロッカールームの外れのところにプレーヤーだけのための小さな飲食スペースがあって,そこに行ってちょっと座ってたんだ。5人ぐらいいて,ランチしてたのかな。ジェイソン・デイ,ウェブ・シンプソン,トミー・フリートウッド……。そこにテレビが4台あって,Golf Channel が流れてたの。しかも大会の生中継じゃなくて,解説者たちが僕らについて話してるやつなんだよ(まだプレーする前なのに)! 僕は言ったよ,「お前ら,何やってんだ? こんなの誰の得にもならないよ。消せ!」って。*265

PK: (笑)彼らのリアクションは?*266

RM: むしろスタッフへのリクエストって感じだったから。僕は間違いなく観たくなかったんだ。なんで彼らが特定のチャネルを観てるのか,面食らっちゃったんだよね。めちゃくちゃ大事な最終ラウンドの前だよ。17年のバークデイルのあとで,僕は自分に誓ったんだ。プレーの前にテレビは絶対に観ないって。*267

PK: シャンブリーの意見についてはどう思う? 前の日の記者会見で君がパトリック・リードについて語ったことについて。*268

RM: プレッシャーを遠ざけようとしてたってこと?*269

PK: そう。*270

RM: うん,ある意味そうしてたのは知ってた。自分を偽っていたんだと思うよ。っていうのも,彼はオーガスタ州立大の出身(で観客は味方につく)でしょ。でも,僕が最初に1番ティーについたとき,スターターのひとり,トビー・ウィルト(Toby Wilt)っていうんだけど,握手したとき彼が僕の目を見てこう言ったんだ。「君がやってくれること,僕たちは本当に願ってるよ」って。それで僕は,くそっ!(笑)みたいな。もう逃れられないじゃん。でもまぁ,確かにプレッシャーを遠ざけようとはしてたけど,でもさ,そこから学ぶこともあったんだ。受け止めなきゃだめだよね。押し戻すことなんてできないってこと。*271

PK: プレッシャーを?*272

RM: プレッシャーって言葉が正しいかどうか知らないけど。*273

PK: 予感?*274

RM: 期待というか…*275

PK: 他の人が君に賭けているもの?*276

RM: そだね。*277

PK: 自分自身でも賭けている?*278

RM: うん。*279

PK: 2011年以降で,いちばんガッカリした?*280

RM: そだね。*281

PK: 瞑想を始めたんだって?*282

RM: 誘導瞑想をちょっとね。アイリッシュオープンのバリリフィン(Ballyliffin)とか7月の全英のカーヌスティとかでやったのを覚えてる。あとその夏ずっとね。その当時は最終組でまわることが何度かあって,でもベストなプレーができなかった。「なんでこう,大事なときに気持ちが乗らなかったり固まっちゃったりするんだろう?」って。そんなふうに思わないこともあったのに。*283

PK: Hoylake(訳者中:2014年の全英,Royal Liverpool)とか Akron とか Valhalla とか,ただコースに出ていってプレーするだけ。バン!バン!バン!*284

RM: そう。でもそれも,記憶に残ってるだけでさ。「俺はできる。自分を信じろ」。でも,何かが起こると突然揺らいで…。*285

PK: そうだね。*286

RM: そうだったこともあるし,今は波に乗っているけど,その波が続くかどうかは定かなじゃい。っていうのが,メンタルの側もシステム化するってことになるよね。その波を,もうちょっと続かせようとする。あと,それを自分の側から起こさなきゃいけない。自分のために見つけ出す必要がある。心理学者が「息を吸って,これをして」って言うのを聴いてるわけじゃないんだよ。自分がやってるんだ。*287

PK: なるほどね。*288

RM: 僕は生まれつき,すべての主導権を握りたいし,ぜんぶ自分のアイデアにしたい。コーチのマイケルが僕のスイングに対して何かアドバイスしたとしてもね(笑)。どんな理由であっても,そういうもんなんだ。*289

PK: あのジャグリングは誰のアイデアなの?*290

RM: それもファクソンを通じて。彼は Central Institute of Human Performance っていうジュピターにある施設に行ってて,そこで知り合った人……*291

PK: クレイトン・スカグス(Clayton Skaggs)?*292

RM: そう。そう,クレイトンが,好成績を上げている個人とか団体とかをものすごく研究してて,「ジャグリングをやってみたことある?」訊いてきたんだ。脳の両側を鍛えるエクササイズのひとつだって。で,ボールを持ってジャグリングしてみたんだけど,それまで一度もやったことなかったんだけど,でもすぐにできるようになったよ。*293

PK: それいつ?*294

RM: ツアー選手権の前の週。*295

PK: タイガーと最終日まわったときの?*296

RM: そう。*297

PK: その次の週はライダーカップだったけど,君の記者会見のことを鮮明に覚えてるよ。タイガーの5年ぶりの勝利について質問されて,君があんなふうに反応したのは見たことがなかった。その質問にまったく取り合わなかったでしょ?*298

RM: うん,そう,ツアー選手権ね。また最終組になって,今度はタイガーとプレーすることになった。小さいときに誰しも夢見ることじゃん。最終日,デカい大会,タイガー・ウッズ。自分にそんなことが訪れるなんて思わなかったよ。ずっとそうなりたいと願ってた。最高。*299

PK: 1年前のサンクスギビングのときに一緒にプレーしたんでしょ。*300

RM: うん,僕と,僕のオヤジと,タイガーと,あとロブ・マクナマラ(Rob McNamara,タイガーの友人)と。*301

PK: でも今回は現実になった?*302

RM: そう。僕は2打か3打差かだっけ。で,また最終組でこういうことが起こったわけ。いちどもリードできなかった。ずっと追う側で,でもポイントはそこじゃない。最終組で,タイガーで,僕は本当に立派なプレーをしたかったんだ。タイガーに戦いを挑んで,タイガーを本気にさせるような。*303

PK: そうだね。*304

RM: タイガーが勝ったら…‥,最高とはいわないけど,ゴルフ界にとってはいいことだよね。自分も俯瞰して見るとそう思うし,彼にそれを掴ませたい,でもそういう状況は作れなかった。それがイヤだったんだよ。で,もっとイヤだったのは,こういう考えに陥ること。「自分はもっとできるはずだ。タイガーに勝てるはずだ。でもタイガーのことを考えすぎた。自分のことじゃなくて」。*305

PK: 君の心の中で?*306

RM: うん。タイガーをやぶるチャンスだったけどね。「この赤いシャツを着た神話上の生物め」って。それで,精神的に正しい位置に入り込めなかった。*307

PK: それが痛かった?*308

RM: そうだね。*309

PK: 18番のフェアウェイを歩いて,ギャラリーがどんどん近づいてきて,みんなタイガーを応援している。*310

RM: キツいよね。みんなが「最高の瞬間じゃねーか?」みたいになってて,僕は「違うよ,あぁクソ!」みたいな。酷かった。最後バーディで4オーバーだったんだよ! 俯瞰してみればゴルフ界にとっては素晴らしいことだったけど,それに振り返れば「タイガーはカッコよかった」ってなるけど,でも本当に傷つくよね。たぶん僕だけが,あの日の East Lake で落胆してたんだから。*311

PK: それからライダーカップのあるパリに向かった?*312

RM: そう。*313

PK: 土曜日の夕方,僕はクラブハウスを背にして立って,チームが戻ってくるのを見てたよ。君は試合に負けたばかりで(イアン・ポールターと組んだフォーサム,相手はジャスティン・トーマスとジョーダン・スピース),君はバギーを背にしてエリカと座ってたね。彼女の肩に君が頭を乗せてさ。*314

RM: (笑)オッケー。*315

PK: なぜかその「瞬間」が印象に残ってるんだ。ヨーロッパは10-6で勝ってたのに,勝っている感じがしなかった。とてもキツい時間のように見えたよ。*316

RM: (ため息をついて)うん,ある意味。*317

PK: 話を盛りすぎ?*318

RM: いや,キャリアの中にはそういうフラストレーションのたまる時があって,それはしょうがないんだけど,でもそこから抜け出すことができない。どんどん積み上がっていくよね。「自分はもっとできるんだけどな。どうしたらいいんだろう?」って。*319

PK: 日記をつけはじめたんだって?*320

RM: うん,タイガーとのツアー選手権のあとでね。*321

PK: そのことを最初に書いたの?*322

RM: なんていうか,基本的には……,ヒントをつかんだっていうか,これを言ったことあるかわかんないけど,ロジャー・フェデラーから。僕のいちばん好きなアスリートなんだけど。*323

PK: うん。*324

RM: ロジャーはグランドスラムで20勝してるし,テニスにおいてできることのすべてをやっているでしょ。それで,すごい自由に彼はプレーしている。ボールを打つタイミングが早くて,ポイントとるのも短くて,それが僕にとっては謎なんだよね。「自分はどうやったらあんな自由にプレーできるんだろう?」って。僕もゴルフで本当にしたかったことをすべてやってきたし,やればベストのゴルフができるのも知ってる。だから最初の日記も「あの自由なプレー」だったんだ。書くのは簡単だけど,でも実際にどうやったらいいんだろうね?*325

来週は:サソリのキス|NEXT WEEK: KISS OF THE SCORPION

ヒーローと仲間がいた。しかし彼はサソリで,自分はカエルだ……*326

「ねえタイガー。一緒に川を渡らないか?」*327

「いいよ,ロリー」*328

「肩を組んでいこうぜ」*329

「そうだな」*330

そして彼は,道半ばで短剣をグサリと突き刺すのだ。*331

インタビュー全編

*1:マキロイが受けた「奇妙」なパッティングレッスン|Golf Digest - Linkslover

*2:It's a sad indictment of our business these days that interviews with global superstars are generally not worth the paper they're written on. Ask Greg Baum.

*3:A couple of weeks ago, Baum — one of Australia's best sportswriters — was offered exclusive access to Rafael Nadal on the eve of the Australian Open. The offer was, he noted, subject to some terms and conditions.

*4:"The interview would last 10 minutes, 15 max. The questions to be asked would have to be submitted in advance. And one would have to be about a travel insurance agency that is sponsoring Nadal . . . But, wait, there was more. The subsequent story would have to carry a tagline at the end noting Nadal's involvement with the sponsor."

*5:"That's not all, far from it. The story would have to include a high-res image from the insurance company's campaign. That is, it's ad, dressed up as editorial. It would also have to include a picture of Nadal at a press conference taken against the backdrop of the company's ‘branded media wall'."

*6:And the legend, Roger Federer?

*7:How about this?

*8:He's midway through a one-on-one with the Australian author, Chloe Hooper, a couple of years ago, when a publicist from one of his many sponsors gives the writer a nudge: "You only have five minutes. So if you can include the Moet questions?"

*9:Hooper is suddenly queasy, but a deal is a deal: "So, do you drink a lot of Champagne?" she inquires.

*10:"Selectively, in certain moments," Federer says. "I like to celebrate more today. When I was younger I was running from one thing to the next . . . but today I try to savour moments more. Not only on the tennis court, it's also when I catch up with friends. There's also something to celebrate and then I try to open a bottle of Moet et Chandon."

*11:The publicist wants more: "Maybe you can talk about the 2004 vintage and why that's so important and special to you?"

*12:"In 2004, I became world No. 1," Federer says. "It's the one I try to open whenever it's a really big occasion for me, so that's my favourite."

*13:UGHHHHHHHHHHHH!!

*14:But we've all been there.

*15:I once spent a day following Michael Schumacher around a petrochemical plant in Germany and didn't even get to ask a question. Actually no, there was one: So Michael? What is it about Shell that you admire so much?

*16:And then there was the 23-hour trip to Jamaica for the 40-minute exclusive with Usain ‘Puma' ‘Puma' ‘Puma' Bolt, and his five ‘Puma' ‘Puma' ‘Puma' flunkies. Ménage à trois was never my thing but it beats the hell out of a six-on-one.

*17:So how do you explain Rory?

*18:Three years ago, when we first sought to interview him on a cold December morning at The Merrion Hotel in Dublin, we were ushered to his bedroom, plied with coffee and croissants for hours, and invited to get back in touch if there were any further questions.

*19:Seriously?

*20:When we sat down with him again recently at his beautiful home in Holywood, the conditions hadn't changed. No question was off limits. No subject was out of bounds. No products were plugged or sponsors appeased. It was a unique insight to a unique man and the golfer of the decade.

*21:Seriously.

*22:I'm flying home on Tuesday evening; we're coming down the Belfast Lough and in to land and I can see Holywood on my left, the place where I grew up, and I've got the US Open trophy on my lap. That's when it hits. I'm looking at this thing going, ‘Holy shit! I'm a Major champion!' And I just kept saying that to myself, ‘I'm a Major champion.'

*23:Let's start with something you said last time. Do you still look out the window for Holywood as you're coming down the Lough?

*24:Still come down the Lough, still look out the window and, yeah, it's different than coming into land at West Palm (his home in Florida). I don't think I'll ever be anonymous again, but I'm as anonymous as I can be over there, but here it's . . . I look out at the Lough and I can see my mum and dad's house, and my friends' houses, and the school I went to, and the church I had communion in, and the first bar I had a drink in — all of those memories that stay with you. There's a different feeling, something inside you, a sense of belonging.

*25:It's harder to be anonymous here?

*26:For sure. I didn't know if you took milk in your coffee so I had to go and get milk this morning, and toilet roll (laughs), I didn't have any toilet roll! So I went to the local garage and (posed for) three photos on the way out. So it's a little more difficult. I think as well . . . I used to spend more time here and people got used to me, and now I don't spend as much time here and it's more of a novelty when I'm around.

*27:You were in Dublin yesterday?

*28:Yeah.

*29:How anonymous were you there?

*30:Dublin's more of a cosmopolitan city. It's bigger, more people, and there's more going on. But it's still Ireland. And there's still a sense I'm one of their own. It's funny, I met Shane (Lowry) in Brown Thomas for a coffee, and there's this Santa going through the store (with a mic) and he recognises both of us and goes (laughs), ‘Oh! There's a couple of golfers . . .'

*31:That's mad.

*32:Is it?

*33:That you were both having coffee in Brown Thomas? Absolutely.

*34:Yeah, well, I've never tried to shut myself off from the outside world. I always want to be able to do what I want to do, and I think I've been able to find a good balance with that. I've seen what Tiger's life is like. I can be somewhat anonymous in Palm Beach, but you go and meet up with him and it's just a different level. And I'm not saying I don't want success because I don't want that, I just feel I've been able to have a nice balance so far.

*35:It's been a while since you were home for Christmas.

*36:Yeah, I guess it was the last time we did the interview in 2016. I spent '17 in Rochester with Erica's family and then last year, because I was playing in Hawaii in January, I didn't want to come back and have to go all the way over there. I see my mum and dad all the time but it's nice to see my aunts and uncles and cousins, because the times I do come home — like this year at Portrush or before at the Irish Open — you don't have much time.

*37:You didn't play the Irish Open this year.

*38:No.

*39:And took a lot of shit for it.

*40:Yeah.

*41:How did that impact on you?

*42:It was a little difficult. I didn't think it was the best preparation going into the Open, I wanted to play the week before but look, everything is 20/20 in hindsight.

*43:Because in hindsight you probably would have played?

*44:Yeah, because the course at the Scottish Open wasn't preparation at all, really. But I wanted to keep busy — and that was the thing as well — I wanted to play the week before to keep busy and take my mind off what was coming up. So I made the decision to play the week before but not to play Ireland, because Portrush was the third week and there was a chance of bad weather and it's links and you're tired and . . .

*45:Sure.

*46:But yeah, there was some backlash, 'Aww, it's the one time of the year we can get to watch him play', but two weeks later I'm playing up the road. And I know it's a long way from Lahinch to Portrush, and that tickets were harder to get, but it wasn't as if I was saying I was never going to play the Irish Open again, it was this (one time) I was going to do something else. So yeah, that was tough and I didn't want to . . .

*47:There was a lot you could have said.

*48:Yeah, I could have talked about where the Irish Open was five years ago (when he stepped in to host the event) but that was a lot to do with Keith Pelley and the European Tour and the commitment they were making, so I wasn't going to take all the credit. So I played Scotland and kept busy and it led into Portrush.

*49:You played a practice round in Portrush before travelling to Scotland.

*50:Yeah, on the Saturday.

*51:When did you fly in?

*52:That morning.

*53:Down the Lough?

*54:Down the Lough.

*55:What's going through your mind as you're looking out the window?

*56:Excitement, anticipation. I'd seen pictures of Portrush and how it was looking. My friends had played it and had seen all the infrastructure going up, and the stands on 18, and it was unrecognisable from the Portrush that I grew up playing in the North (North of Ireland Championship). And I thought it was going to be different, but I played that afternoon and felt good. It was still Portrush at the end of the day.

*57:You played on your own?

*58:I went up with Harry (his caddie, Harry Diamond), and Michael (his coach, Michael Bannon). Harry had already been up and was doing his homework, 'They've put this bunker in on the left on two. Maybe you shouldn't hit driver.' I was like, 'Okay. I get that, fine.' So we were going through all that and it just felt like we were getting ready to play the Open.

*59:There was no reminiscing or emotional stuff?

*60:No, not particularly. I think walking up 18 we were sort of imagining, ‘Jesus! This is going to be . . .' But I was just going about my business, preparing and getting a feel. I went to the Scottish Open and played okay and yeah, everything leading up to it was . . . I didn't feel this burden at that point. I was trying to play it down. I think my last five Opens had all been top five. I'd had a chance to win in Carnoustie. So I was feeling good.

*61:But trying to play it down?

*62:Yes.

*63:You said "the burden at that point".

*64:Yes.

*65:At what point did that change?

*66:Emmm . . .

*67:You got back from Scotland on the Sunday night?

*68:Yeah, and I don't think I played, I went up on Monday and hit a few balls, played Tuesday, played nine holes Wednesday, and I'm sure even at that point, if you go back to my press conference, I was saying, ‘It's wonderful and great for the country and it will be huge.'

*69:Yes, you were.

*70:But I'm still, in my mind, trying to play it down.

*71:So up until Wednesday everything is . . .

*72:Grand.

*73:A-Okay?

*74:A-Okay.

*75:Go with Thursday morning.

*76:So first tee shot . . . On the Wednesday practice round the weather wasn't great and I might have hit a three wood right and that two iron left or something, but it was fine. It was okay. So we get to Thursday and there's a bit of a breeze blowing but it's not too bad.

*77:You're nervous?

*78:Yeah.

*79:But you're always nervous?

*80:Yeah, I'm always nervous, but on the range I felt good, had a good warm-up, then started feeling it on the putting green before going to the first tee. Michael was there. I hit my final putt and shook his hand, 'See you'. Then you go up and over the bridge, and the way they do it at the Open almost feels like a ring walk for a boxer. People are cheering. You come down the steps and through a tunnel and onto the tee box, and there's this massive ovation. And I'm like, 'Woah!' That was the first time I felt it, 'Jesus, this is huge!' And I hadn't prepared myself for it. I had prepared for the golf, and the golf course, but I hadn't prepared for that feeling. And I don't know if I could have prepared for that feeling.

*81:Were you not preparing by playing it down?

*82:That's what I was trying to do, but I was overwhelmed. I was overwhelmed by the support. I looked up and just thought, 'Holy shit!' So that was the moment and then nervous, real nervous.

*83:But you'd had those nerves before.

*84:Yeah, but this is different.

*85:Because it's home?

*86:Yeah, home. It comes back to that. There's a connection there I don't think you get with anywhere else — even talking about it now I'm getting goose bumps (laughs). But that was the moment. You walk onto the tee and get this ovation and you're like, 'Wow!' And then the nerves or anticipation or anxiety or whatever it was . . .

*87:Sure.

*88:You know there's a part of me . . . I said to Harry before the first tee shot, "Four iron?" I had played the two iron the week before in Scotland and wasn't fully comfortable with it but four iron wasn't the right club. He said, "Two iron is not reaching the bunker. Hit the two iron." And I said, "Okay."

*89:Planet Rory. During those countless days spent gazing in wonder and watching from afar perhaps the strangest was that morning in May 2014, when a statement was issued announcing the end of his engagement to the tennis player, Caroline Wozniacki.

*90:"There is no right way to end a relationship that has been important to two people. The problem is mine. The wedding invitations issued at the weekend made me realise that I wasn't ready for all that marriage entails. I wish Caroline all the happiness she deserves and thank her for the great times we've had. I will not be saying anything more about our relationship in any setting."

*91:An hour later, he opened his heart to the press on the eve of the PGA Championship at Wentworth. Four days after that, he won the tournament. Two months later he won his first Open at Hoylake. Two weeks after that, he won the Bridgestone Invitational at Akron. A week later he won his fourth Major — the US PGA — at Valhalla. He was the world number 1 again and king of all he surveyed. But the moment that lingered was his hurt at Wentworth.

*92:Rory McIlroy was only human.

*93:Let's go back to 2014 and the start of that incredible run after the break-up at Wentworth. You win the Open, the Bridgestone, and the PGA, and Shane Ryan writes a book, Slaying the Tiger, with this brilliant passage about what a cold-blooded killer you've become: "Rory has an intuitive understanding of power. How to earn it, how to wield it, and how to keep others from taking it away. Like Tiger, he'd also learned to sniff out weakness at a young age, and to conceal his own. It's too bad the 'Shark' nickname was wasted on Greg Norman, because Tiger and Rory are the ones who can truly smell blood."

*94: (Smiles)

*95:I read that for you last time, and suggested it runs contrary to you as a person.

*96:Yeah.

*97:And it does?

*98:Yeah.

*99:You made a point about these almost two separate lives that you lead: "I desperately want to be this normal person but at the same time, when I get on the golf course, I'm this ultra-competitive guy that couldn't give a shit about anyone." And you laughed. "Because that's who I need to be to achieve my goals."

*100:Yeah.

*101:You've heard of the movie The Crying Game?

*102:Uh-huh.

*103:There's this great scene where Forest Whittaker tells Stephen Rae a story. It goes like this. A scorpion wants to cross a river but he can't swim, so he goes to a frog, who can, and asks for a ride. The frog says, "If I give you a ride on my back you'll go and sting me!" The scorpion replies, "It would not be in my interest to sting you since, as I'll be on your back, we both will drown." The frog thinks about this logic for a moment and accepts the deal, takes the scorpion on his back and braves the waters. Halfway over he feels a burning spear in his side and realises the scorpion has done him after all. As they both sink beneath the waves, the frog cries out, "Why did you sting me, Mr Scorpion? For now we both will drown." The scorpion replies, "I can't help it. It's in my nature."

*104: (Laughs)

*105:So that's what I'd like to explore. This internal battle if you want between being the scorpion and the frog.

*106: (Laughs) Jeeze. Yeah. I think if you put me in a setting where I have an outlet to be competitive I want to be the best, like I did a spin class yesterday and I wanted to ride the most miles. And as time goes on I'm getting more competitive — it would seem the other way, that when you're older you should mellow out, but I'm getting more competitive for whatever reason that is.

*107:Sure.

*108:I can't be like that all the time, because that compromises who I am and what I believe off the golf course. I have a great outlet to be competitive and that's golf. And I pride myself on the fact that I'm one of the best players in the world. But there are times where that can spill over and . . .

*109:How does it compromise who you are?

*110:I think I've always needed this separation between who I am and what I'm like on the golf course, and who I try to be away from the golf course. Because I know that being that person (the competitor) outside of a golf environment would take up way too much mental energy and I'd basically be a narcissist. I'd be thinking about myself the whole time.

*111: (Laughs)

*112:And that's not a great way to go through life.

*113:That doesn't stop 99 per cent of your contemporaries?

*114:But I think that's . . . is it self-awareness?

*115:It is.

*116:And a sense of what's right and wrong. Dermot Desmond said a great thing to me a few years ago, "Know thy self."

*117:That takes a while.

*118:And it's the thing that differentiates us from every other animal or mammal on the planet. We have a conscience. We question ourselves. So I do a lot of inward reflection.

*119:Were there times or moments when you didn't separate them?

*120:Yeah, there were moments.

*121:Early on?

*122:Yeah, early on. I look at some other people and it seems their career is all they have, and I never want to be that person. I don't want to define myself by being the best golfer in the world. I want to be a good son, a good husband, a good friend, that's the . . . the more important things.

*123:Sure.

*124:And again, that's a sense of right and wrong and how you were brought up.

*125:Let's take that chronologically and tease it out for a bit, because there have been some changes in the last three years since we last sat down. The month was January 2017 and you were just about to travel to the South African Open.

*126:Yeah.

*127:And you picked up, was it a rib injury?

*128:Yeah, basically. It was stiffness in the thoracic spine and then, basically, the facet joint locked up and the only thing that could move was the rib. And the rib is not supposed to move so then it's a stress fracture. But it wasn't from the rib, it was actually from tightness in the thoracic spine.

*129:And you didn't play for seven weeks.

*130:Yeah.

*131:And it actually compromised most of your season.

*132:It did, yeah.

*133:Even though you didn't allude to that fact.

*134: (Laughs) Yeah, it was . . . ‘17 was tough because I went down to South Africa and felt it go on the driving range on Wednesday. And I didn't want to pull out of the tournament, so I got some treatment and they're beating my back to shit not knowing that I've basically a broken rib. And I end up nearly winning full of (smiles) — you're not going to like this — anti-inflammatories just trying to get through it.

*135:So long as it wasn't steroids!

*136:No, no steroids, just a few painkillers. I went to Dubai the next day and had an MRI and a CAT scan and they said, "Ahh, you've a stress fracture." So I pulled out of the tournament and rehabbed it and did all the right things and came back and played well in Mexico (7th), and Bay Hill (4th), and actually had a decent little stretch.

*137:Seventh at the Masters.

*138:Yeah, and then it went again on the Monday of The Players Championship. I had just signed a deal with TaylorMade, and was hitting a few drivers for a photo shoot and felt it, ‘Oh no!' And again, I'm compromised because . . .

*139:You've just signed this new deal?

*140:Yeah. It's TaylorMade . . . there's a photo shoot . . . it was a big week for everything. But I got through it (35th) and took a few weeks off and probably came back too soon at the US Open (missed cut), but basically played with that injury for the rest of the year.

*141:You had just got married to Erica.

*142:Yeah.

*143:Your wife is interesting. She's not front of house.

*144: (Laughs) Noooo.

*145:But she sees a lot from the back of the house. This is from a piece by Ewan Murray before the Masters: The most astute observations about elite sport do not always come from those competing. It was Rory McIlroy's wife, Erica, who delivered a perspective on the Masters that resonated with one of the world's finest golfers. "She put it like this: it's like when you are a kid and you go to Disneyland and you think it is the only place in the world," McIlroy says. "When you are at Augusta that week, it's the only place in the world. You drink the punch, everyone is wearing their Masters gear. It's like Disney with your mouse ears."

*146: (Laughs)

*147:"You leave on Sunday night and all of a sudden you snap out of it. The week passed so quickly and you were in a daze because of the whole Augusta thing. You have got to strip that all away. It's a golf course. It's a golf tournament." Yeah, interesting. And so true.

*148:It's very true.

*149:Just give me a sense of her, influence I suppose.

*150:I read a great book recently, the new one by Malcolm Gladwell, Talking to Strangers. There's a chapter in it about Bernie Madoff and that whole Ponzi scheme. On one side you've got the naïve and the gullible, 'We don't know how this thing works but it's making us a ton of money'. And on the other side you've got the mathematicians and the cynics, 'This cannot work'. I'm definitely more on the gullible side, and I wouldn't say Erica is a cynic but she's a sceptic. She's sceptical. But I think we balance each other out.

*151:You must have had a job winning her over?

*152: (Laughs) That's what I always say, "How am I so perfect?" But it's all good. She's very protective of me and sees it from a different angle.

*153:What's very protective?

*154:Emmm, she doesn't want me being taken advantage of, knowing my nature.

*155:So she says no for you?

*156: (Laughs) Yeah, a lot. Yeah, that's what it is.

*157:Okay so you've just got married and you're having this tough period professionally?

*158:Yeah, but I guess that made it easier.

*159:Did it? I was wondering.

*160:Yeah, it did. We bought our house — or the house we've just moved into — and started renovating and all that stuff. And after three years in Monaco, and four in Dubai, I was making the transition to full-time resident in the States. So I guess there was a lot going on.

*161:"I feel the longer I've played, the more my self-belief's sort of wavered a little bit. When I was 10 years old I thought I was the best player on the planet . . . obviously I still feel like, on my day, I'm the best player in the world, but there's a lot of competition out here and it's . . . yeah, there's times you doubt yourself."

*162:There were a couple of signs that summer that your self-belief was wavering.

*163:Self-belief and confidence is a very fragile thing.

*164:Here's a quote from your press conference a day before the Open at Birkdale: "I think golf is more mental than physical at the end of the day. If you believe in what you're doing and you believe in yourself, it's half the battle."

*165:Uh-huh.

*166:But you go out in the first-round and . . .

*167:Yeah, I bogeyed the first five.

*168:And you're walking to the sixth tee and JP (his former caddie, JP Fitzgerald) says: "You're Rory McIlroy! What the fuck are you doing?"

*169:Yeah, that was . . . (pauses)

*170:Go on.

*171:It's mad, I know exactly why I started the way I did that Thursday at Birkdale. I was playing in the afternoon at two or whatever it was, but I woke up at seven, turned on the golf, (laughs) and the first shot I saw on TV was Mark O'Meara hitting it out of bounds. I was like, 'Jeeze! That's not a great tee shot!' I probably watched about two to three hours of the coverage that morning. 'Jeeze! I never thought of missing it there.' 'Jeeze! There's a bunker there?' 'Phhh! It looks tough out there.' And it put me in a very defensive mindset.

*172:Sure.

*173:I knew there was no one shooting great scores and all of a sudden, I'm standing on the first tee thinking about Mark O'Meara hitting it out of bounds! I obviously had the worst start possible and, if anything, what JP said freed me up. It was, 'Jeeze! You know what you can do! Go and do it!' And I (bounced) back and shot 71 which was really nice.

*174:Sure.

*175:I always knew the mental side was important, but I didn't have a structure. I had a structure around how I practised, hitting balls, chipping, putting, I had a structure around going to the gym. I had a routine, things I did, but I didn't have a structure around the mental side of the game. I was basically leaving it to chance. Some weeks, when I was feeling great — the US Open in '11, the PGA in '12, even when I won in '14 — it worked. And other weeks, it didn't. And that's the difference between then and now.

*176:When did that change?

*177:It started probably . . . I'll tell you when it started. It started after playing with Tiger at the Tour Championship when he won, so in '18. That's when I came to the realisation that I needed to address this.

*178:So over a year later?

*179:Yeah.

*180:Stay with JP. You finish fourth at Birkdale, and his reward for speaking up is the sack?

*181:Yeah but before . . .

*182: (Laughs)

*183:No, I want to clear that up. I knew before (Birkdale) it was going to be his last week. And because I knew it, it was almost the reason I gave the media that nugget (‘You're Rory McIlroy!') about what he did for me. So that's where that came from — almost a guilty conscience — knowing what was coming.

*184:At what stage did you decide you needed a change? Because there was a lot going on — your back injury, the equipment change — that wasn't related to him?

*185:I don't want to throw him under the bus but there were a few things that happened in '17 that were just . . . I think both people in a relationship like that can get complacent, and I think there was a bit of complacency, so I decided after the Masters it was probably time. I was getting very hard on him. Really hard. Really angry.

*186:Where's that coming from?

*187:It was partly to do with him and mostly to do with me. I wasn't playing the best and was frustrated at myself and taking it out on him: "I'm fucking trying hard here!" And whether that was (related) to a club I'd hit, or wanted to hit or . . . but it was not good. And it's something I would never do with Harry. Never.

*188:Because you wouldn't be the easiest person to caddie for?

*189: Explain that (smiles) . . . from your experience?

*190:Okay, so I'm standing on the 11th fairway at the Masters in 2016. You've hit your drive right, and into the trees, and the obvious play, at least to me, is to . . .

*191:Chip it out, yeah.

*192:But you decide to take it on and make a double bogey. So I'm thinking, 'What's JP playing at?' Because if I'm your caddie I'm saying, 'Stop fucking around Rory and chip it out.'

*193:Yeah, yeah.

*194:But a year later, I'm standing in the exact same spot with Michael (Bannon). And I say, "Michael, what was JP playing at here last year? Why didn't he tell Rory to chip it out?" And Michael says: "Ooooh, you can't tell Rory what to do."

*195: (Laughs) Yeah, well, there's a bit of that. I need to figure it out myself. That's always been my way so yeah, I get your point. I'm stubborn. Guilty as charged I guess.

*196: (Laughs)

*197:I was thinking more about things like clubbing me but yeah, when I get myself into certain situations like that — and I'm going to reference this with ‘in the past' — I could be a bit pig-headed.

*198:In the past?

*199:Yeah.

*200:So that's changed?

*201:It has.

*202:Harry Diamond will remain Rory McIlroy's caddie into the 2018 season, the Guardian can reveal, closing the door on one of the most lucrative and courted positions in the game . . . Diamond is McIlroy's best friend and a decorated amateur player in his own right. He caddied for the four-time Major champion for seven events in 2017 during widespread speculation as to where McIlroy would turn next following the end of a long-time alliance with JP Fitzgerald.

*203:Tell me about Harry.

*204:I met Harry on the putting green at Holywood golf club when I was seven years old. It would have been the summer of 1996. He was 12.

*205:That's a big gap to become friends?

*206:Yeah, I was an only child and Harry was a big brother. That's sort of how it felt growing up — a big brother's influence on a little brother. He was the one that introduced me to alcohol; the one that introduced me to girls . . .

*207:So you were caddying for him in a sense?

*208:Well I actually did.

*209:Really?

*210:Yeah, I caddied for Harry when he won the Ulster Boys in 2002.

*211:That's mad.

*212:He was a good player, Irish international, won the West (West of Ireland Championship), played in an Irish Open. That's the back story that people don't know. Harry was my best man. We're very close. I love having him on the bag. I'm a different person. And I'm never going to give him shit even if something goes wrong. It would not be worth it.

*213:It was a trial initially?

*214:Yeah, a temporary thing. The rib was still bothering me and I couldn't keep going. I needed to fix it. I was going to play Akron, the PGA, the FedEx Cup, the British Masters, Dunhill and that was it. So I said, "Would you do these last few events for me?" He said, "Love to." I think at that stage I was still in the top three in the world, and the first two days at Akron we're playing with Jason Day and Jordan Spieth — so 1, 2, 3 in the world — and Harry's like (laughs), "Jeeze! You're throwing me in at the deep end!"

*215: (Laughs)

*216:But he knows golf, and he learnt the ropes very quickly. So we went on and I played okay, fifth in Akron, 20th at the PGA, and then nearly got a win at the British Masters (laughs) until 'Dunners' (Paul Dunne) shot 63 and chipped in at the last! Then, after the Dunhill, Erica and I went on a sort of second honeymoon. We drove around Italy and the south of France and I had a bit of time to reflect. It was lovely. I came back and started to rehab and get myself healthy, and was very, very disciplined leading up to '18.

*217:What about a caddie?

*218:I was looking around but I wanted to keep Harry on the bag. A caddie to me has always been someone that you need to have a good relationship with and I had this great relationship with Harry but I didn't know if he wanted to do it. He's still involved in the running of his dad's business and has a lot going on back here. It's a nice life. He was doing well.

*219:What was the conversation?

*220:The conversation was, 'I know it was on a temporary basis but I'd love you to keep doing it. I think we can really achieve something.' I wanted him to feel fully invested and part of the journey too.

*221:Go to 2018.

*222:Started great. I had a chance to win in Abu Dhabi (third) and should have won in Dubai (second) — I was two ahead with seven to play.

*223:Riviera?

*224:Yeah, played well, didn't go to Mexico, played Honda and Tampa and didn't play great. Michael will tell you my swing probably still wasn't where we wanted it to be. But the thing that was letting me down the most was the putting.

*225:And it was after Tampa that you started working with Brad Faxon?

*226:Yeah, I spent three hours with him at The Bear's Club before heading to Orlando on the Monday of Bay Hill.

*227:Go on.

*228:Well, two hours were like this — just chatting and having a coffee. Then we went out to the putting green for an hour. It was really windy and I said to him, "Jeeze, if it was this windy I probably wouldn't practice my putting." He said, "Do you not putt when it's windy? Do you not play on days like this?" And I said, "Yeah, I guess you're right."

*229: (Laughs)

*230:He's very intuitive. He says, "From outside looking in, it looks like you're a ‘feel' player. Would you like to have that in your putting?" I said, "Well, one thing I've found is that my putting has never matched up to the rest of my game. I've been wooden and technical on this side, and free-flowing on the other." He said, "You just have to know what to work on — bring your putter, a sand wedge and a five wood." So we went onto the putting green and he got me to putt from eight feet. I hit three putts with the putter and holed one of them; three with the sand wedge and holed two of them; and I holed three in a row with the five wood.

*231:That's mad.

*232:He says, "I wanted to prove something to you. A lot of putting nowadays is very technical and mechanical — you have to have the right length putter with the right lie and the right loft. That thing (the five wood) has 19 degrees (loft) and is about ten inches too long and you've just holed three in a row. That's what you need to get back to. It needs to be instinctive." And it was such a massive flip. We had that one session on Monday afternoon and I went to Bay Hill and had the best putting week of my career.

*233:And your first win in over a year.

*234:Yeah.

*235:How did that feel?

*236:It was obviously great, but the person I could not have been more happy for was Harry, because he had only been on the bag a few months and was getting a lot of flak.

*237:And there's a real buzz as you head to the Masters and a hope that this could be the year.

*238:Yeah.

*239:Augusta, Ga. — One round now separates Rory McIlroy from one of golf's most elite constituencies. If on Sunday he can reel in Patrick Reed, the Masters 54-hole leader, McIlroy will become the sixth man — and the first since Tiger Woods in 2000 — to complete a career grand slam . . . The pairing of Reed and McIlroy will be a special treat in the banquet that is Masters Sunday. At a 2016 Ryder Cup singles match at Hazeltine National, Reed and McIlroy electrified the crowd before Reed eked out a 1-up victory.

*240:McIlroy may be the one going for a career grand slam, but he slyly cast Reed, who played college golf at nearby Augusta State, as the one who will have to stare down all the pressure. "He's got to go out and protect that lead," McIlroy said. With a smile, he added. "Patrick's going for his first Major title, and I'm going for something else."

*241:I'm going to play you a clip from The Golf Channel (Live from the Masters), but I need you to clarify something. In your interviews straight after the final round you said you'd had a good warm-up before walking to the first tee.

*242:Hmmm, didn't warm up great. I had a left miss on the range that I didn't have the rest of the week.

*243:Yeah, that's what you said later.

*244:I didn't want to make excuses.

*245:Okay here's the clip…

*246: (He listens as Rich Lerner, Brandel Chamblee, Frank Nobilo, and David Duval analyse his round.)

*247: (smiles) Very perceptive of Brandel.

*248:He's making the key points?

*249:Yeah, and Duval has made a couple as well. (He looks wounded.)

*250:Feel free to throw it (the laptop) out the window.

*251:No, it's fine. It hurts when you're on the receiving end sometimes but I think Brandel is one of the smartest guys in golf. He's brilliant. I like him. He's given me a book on Bobby Locke . . . I have it here.

*252:Does it help to listen to that?

*253:No it doesn't help. I felt my heart rate go up by about 20 beats a minute. He said something at the end about amnesia and it's true — you need to be able to forget those things. I haven't thought about that tee shot at Augusta (since) and it just rekindles those feelings, the anxiety, the fact that my big miss on the range that day was left, and the first drive I hit went 40 yards right. It's like, ‘Jesus!'

*254:What's happening here?

*255:Yeah. Subconsciously, you know you're missing it left so you're guarding against that, and maybe you'll hit one that will go in the bunker on the right but not . . .

*256:That far?

*257:Yeah.

*258:And is he right? "You do not forget that tee shot?" Does that make everything that follows more difficult?

*259:Yes. I was very, very tentative with my swing that day. I was guarding against the left (miss) I had on the range and started missing it right. The wedge shot on three was a weak right. The five iron on five was a weak right. I think six was similar. Everything was right.

*260:A phrase often used — and I've heard you use it — is 'win or learn.'

*261:Yeah.

*262:Is there nothing you can learn from that clip?

*263:No. I can't learn from other (opinions). I need to learn from my own voice. It's about me: 'You can't tell Rory what to do.' I need to work it out myself. It's one of the reasons I don't watch or listen or . . .

*264:Did you stop watching after Birkdale?

*265:I haven't watched . . . How about this? The final round of The Players in Sawgrass this year. There's a little eating area off the locker room which is just for the players and I go in and sit down and there's maybe five other players having lunch, Jason Day, Webb Simpson, Tommy Fleetwood . . . There's four TVs in the place and that's (The Golf Channel) on. And it's not even the (live feed), it's these boys talking about us before (we go out)! I'm like, 'Boys! What are you doing? This is no good for anyone. Turn it off!'

*266: (Laughs) How did they react?

*267:It was more a request to the staff. I certainly didn't want to see any of it. I was just perplexed as to why they would be watching that particular channel before playing a pretty big final round. I made a promise to myself after Birkdale in '17 that I was never going to watch the coverage before I play.

*268:What about Chamblee's point about the press conference the night before and what you said about Patrick Reed?

*269:I was deferring the pressure?

*270:Yeah.

*271:Yeah, I knew what I was doing in a way. I think I was trying to kid myself that (because) he went to Augusta State (he would have all the support) but I remember I got to the first tee first and one of the starters there, a man named Toby Wilt, shook my hand and looked me in the eye and said, "We really hope you get it done today." And I'm like, Fuck! (laughs) So you can't get away from it. But yeah, I was trying to defer a bit of the pressure away but, again, I've learned from that. I have to embrace that. I can't try to back away from it.

*272:The pressure?

*273:I don't know if pressure is the right word.

*274:The expectation?

*275:he anticipation or . . .

*276:The investment people are making in you?

*277:Yeah.

*278:And that you're making in yourself?

*279:Yeah.

*280:Was it the most disappointed you had been since 2011?

*281:Yeah.

*282:You started meditation?

*283:I started to do some guided meditations. I remember doing them at Ballyliffin at the Irish Open and Carnoustie (the Open) in July, and through that whole summer. At that point I had played in a few final groups and hadn't got the best out of myself, ‘Why was I feeling tentative and tight when it mattered?' Because there had been times when I hadn't felt that way.

*284:At Hoylake and Akron and Valhalla, when you went out and just did it: Bang! Bang! Bang!

*285:Yeah, but that's a recency thing as well. ‘I've just done it. I believe in myself.' Then you're knocked a little and all of a sudden . . .

*286:Sure.

*287:You do it once and you ride the wave but it's not certain the wave is going to keep going. That's what putting a structure around the mental side is about — you're trying to make that wave last a bit longer. And again, it has to come from me. I need to figure this out for myself. It's not me listening to a psychologist saying, ‘Breathe and do this'. I need to take it on board.

*288:Sure.

*289:I've an innate need to take ownership of everything and make it my idea, even when Michael gives me something in my swing (laughs). For whatever reason that's how it is.

*290:Whose idea was the juggling?

*291:That was through Faxon again. He goes to this facility in Jupiter called the Central Institute of Human Performance and knew a guy there . . .

*292:Clayton Skaggs?

*293:Yeah. Clayton has spent a lot of time around high performing individuals and teams and I went down and he said, "Have you ever tried juggling? It's one of the few exercises that works both sides of your brain." So I get these balls and I'm trying to juggle them — and I've never juggled before in my life — but I've picked it up pretty quickly.

*294:When was that?

*295:That was the week before the Tour Championship.

*296:Where you're playing with Tiger in the final round?

*297:Yeah.

*298:You were at the Ryder Cup a week later and I remember your press conference vividly. You were asked about Tiger's win (his first in five years) and I've never seen you react like that. You didn't engage with the questions at all?

*299:Yeah, so, it's the Tour Championship and I've got myself into another final group and I'm playing with Tiger Woods. It's something you dream about growing up, final round, big tournament, Tiger Woods. I didn't know if I would ever get this opportunity. It's what I've always wanted to do. Brilliant.

*300:You had played together a year earlier on Thanksgiving.

*301:Yeah, me, my dad, Tiger and Rob McNamara (a friend of Woods').

*302:But now it's for real?

*303:Yeah. I think I was maybe two or three behind, and that's another thing with all these final groups — I was never in the lead. I was always playing catch-up, but that's beside the point. It's the final group, Tiger, and I just want to give a really good account of myself. To take the fight to him. To make him work for it.

*304:Right.

*305:If he wins . . . well, it's not great, but it's good for the game. And I understand the bigger picture, but I'm going to make him earn it. And I never made him earn it. That's what bothered me. And what bothered me even more was I came away (thinking), ‘I know I can play better than that. I know I can beat him.' But I'd made it too much about him, and not enough about me.

*306:In your mind?

*307:Yeah, it was an opportunity to beat Tiger Woods and go down the stretch with him. 'This mythical creature in the red shirt'. And I just didn't get into the right place mentally.

*308:And it really hurt?

*309:Yeah.

*310:So you're walking down 18 and the galleries are closing in and they're all cheering for him.

*311:It's tough. Everyone was like "Wasn't that a great moment?" And I'm like, 'No, it was fucking shite!' It was terrible. I birdied the last to shoot four over! And I got the bigger picture that it was wonderful for golf, and I'm sure I'll look back and think 'That was pretty cool,' but it hurt. It really hurt. I was probably the only one at East Lake that day that was disappointed.

*312:And then you fly to Paris for the Ryder Cup?

*313:Yeah.

*314:On the Saturday evening, I stood behind the clubhouse watching the teams coming in. You had just lost your match (a foursomes with Ian Poulter against Justin Thomas and Jordon Spieth) and you were sitting with Erica on the back of a buggy. She was cradling your head on her shoulder.

*315: (Laughs) Okay.

*316:And it kind of struck me as a 'moment', because Europe were 10-6 up but this didn't feel like winning. It seemed like a really tough time.

*317: (Exhales) Yeah, in a way.

*318:I'm making too much of it?

*319:No, it's a . . . I think you have these frustrating times in careers where you know it's there but you just can't get out of your own way. And it's a frustration that builds up, 'I know I'm better than this. How can I get there?'

*320:You've said you started writing a journal?

*321:Yeah, after the Tour Championship with Tiger.

*322:What was the first thing you wrote?

*323:It was basically . . . I sort of took a cue — and I don't know if I've ever said this — from Roger Federer. He is probably my favourite sportsperson ever.

*324:Right.

*325:Roger has won 20 Grand Slams and done everything that you can do in his game. And he plays with such a freedom. He takes the ball early and shortens the points and for me that was (the question), 'How can I play with that freedom?' Because I've done everything that I've really wanted to do in the game and I know that I play my best golf by just going for it. So that was it: 'Play with that freedom.' And it was easy to write. But how do you actually do it?

*326:He's a hero and a pal, but he's also a scorpion and you're a frog...

*327:'Hey Tiger, why don't we cross the river together?'

*328:'Sure Rory.'

*329:'We'll throw our arms around each other.'

*330:'Yeah.'

*331:And he shoves a fucking dagger into you halfway across.