ソース
Paul Kimmage meets Rory McIlroy and Shane Lowry: the full inside story of ‘roaring and shouting… complete rage’ in the Ryder Cup bust-up | Independent.ie by Paul Kimmage, 14 Nov 2023
拙訳
第一面の写真とキャプションから始めよう。なぜなら，スポーツがトップニュースになるときは，それは常に何かを意味するからだ。そしてそれは，その週にこの Independet House で5回も起こった。 *1
火曜日，シェーン・ラウリーがライダーカップに先立ってローマのカバリエリホテルに到着したとき，それは〈抱擁〉だった。 *2
木曜日は〈ローマの休日〉で，ロリー・マキロイと妻のエリカ・ストールがローマのスペイン階段でファンの前を通り過ぎた。 *3
土曜日，マルコシモーネゴルフクラブで行なわれたライダーカップ午後のフォーボールの試合中，ロリー・マキロイが12番のピンを見ようと力を込めたときの〈活気〉があった。 *4
日曜日には，ロリー・マキロイとパトリック・カントレーのキャディー，ジョー・ラカバが18番グリーンで言葉を交わす〈口論〉があった。 *5.
そして月曜日は〈ドリームチーム〉となり，ラウリーとマキロイはライダーカップの奪回を，他のヨーロッパチームメイトとともに祝った。 *6
それは素晴らしいストーリーであり，素晴らしいインタビューになる可能性があった。彼らを一緒に座らせて（業界用語で言うところの〈ダブルヘッダー〉），その週に起こったすべてのことをひとつひとつに語ってみたらどうだろうか？ *7
しかし，もっと良い方法があった。 *8
1. ローマの遺産｜Legacy of Rome
先月，TikTokのバイラルトレンドがインターネットを席巻し，何百万人ものユーザーが毎日ローマの遺産について考えていることを認めた。元老院の階段にいるシーザーのように，これは大衆文化の歴史に浸透しているようだ。プロゴルファーのロリー・マキロイは，皇帝マルクス・アウレリウスの教えからインスピレーションを得て，その教えがヨーロッパでライダーカップ奪還に重要な役割を果たす勇気を得るのに役立ったと述べた。 *9
また，伝記作家のウォルター・アイザックソンが，イーロン・マスクがフランスの独裁者ナポレオン・ボナパルトに倣ってリーダーシップを発揮していることを明かしたように，ビジネス界の著名人たちが歴史の学びについて議論する姿も目にした。自分を〈戦場の将軍〉と見なしている。そこで，なぜ指導者たちはこれほど歴史上の人物に執着するのか，なぜ視聴者はオンラインの歴史に魅了されるのか，と問わなければならない。* *10
サッシャ・オサリバン，City AM *11
フロリダ州ジュピターにある，彼の自宅での火曜日の朝。シェーン・ラウリーがコーヒーを入れ，インタビューのために座ろうとしたところ，ドアベルが鳴った。ヨーロッパツアーから，ゴルフバッグ，帽子，靴，スーツ，洋服などの荷物がローマから届けられた。彼は配達員をガレージに案内し，戻って座っていた場所にマルクス・アウレリウスの本を見つけた。 *12
「ロリーの本だよ」と，彼は表紙を眺めながら言った。「彼はライダーカップでこれについて話していたんだ。」 *13
「それをブルシットだと言ってくれたら良かったんだけど」と，私は言った。 *14
「どういう意味？」と，彼は尋ねる。 *15
「長い日々だ。 何時に起きてるの？ 4時？ 彼がライダーカップでそれを読んでいたはずがない。」 *16
「いや，読んでたんだよ。本の中身をちょいちょい披露してくれてさ。面白いやつだよね。そういう感じのクソをやるんだよ，あいつは。」 *17
「君はどうなの？」と尋ねる。 *18
「まさかー」 *19
「マルクス・アウレリウスって誰か知ってる？」 *20
「マジで知らない」 *21
「『グラディエーター』って見た？」 *22
「うん，でもあんま覚えていないんだ。」 *23
「そうなの？」 *24
「そうなの。でも先週それを見たとしても，同じだね」と，彼は言う。「何なんだろうな……俺の集中力か何かなんだろうけど。」 *25
「マルクス・アウレリウスは，『グラディエーター』の（昔の）皇帝なんだけど。」 *26
「ああ，なるほど。それで，これは何？ 彼の言葉を集めた本？」 *27
「そう，彼の書いたやつ。」 *28
「なるほどね。まったく興味ないかも。だめ？ しらんけど。」 *29
「ローマに行ったことあった？」 *30
「2019年のイタリアオープンに出たときに行ったよ。全英で優勝したあと，ヨーロッパでの最初の大会だったけど，いいプレーができなくて予選カットされた。ローマの街で数晩すごして歩き回って……パンテオンとかバチカンとかまで行ったよ。」 *31
「コロッセウムは見た？」 *32
「うん，でも観光は本当に苦手なだ。先週，ウェンディー（妻）とアイリス（娘）と一緒にニューヨークにいて，ワン・ヴァンダービルトの展望台に行ったけど，それはとても良かった。それから自由の女神に行ったんだけど，天気が悪すぎてボートに乗れなかったんだ。それから自然史博物館に行ったんだけど，行列がクソ長かったんで，「ファック！」って言っちゃったんだよね(笑)。俺ら，そんな感じなんだよ。」 *33
2. 哲学｜Philosophy
西暦2世紀，マルクス・アウレリウス皇帝の世界は混乱に陥っていた。彼がドナウ辺境沿いのゲルマン諸部族との長く血なまぐさい戦争に乗り出したとき，大疫病が西ヨーロッパを襲った。老衰や死の考えとともに苦難に直面した皇帝は，哲学に慰めを求めた。 *34
生涯を通じて，特に軍事作戦中の奇妙な瞬間に，彼は個人的な葛藤・哲学的信念・より良い統治者および人間になることについての洞察を書き留めた。この誠実な内省の表現から，人生と人間の状態について考察する12冊の本が生まれた。このコレクションは全体として『自省録』と呼ばれている。 *35
...マルクス・アウレリウスは『自省録』を通して，誰もがこの短い人生，つまり死において最終的には同じ運命を共有するという考えを，執拗に繰り返し述べている。「人間の一生は短くてつまらない」と，彼は書いている。「昨日は精液の塊；明日は防腐処理液，灰だ。」 *36
フアン・パブロ・サンチェス，National Geographic *37
ロリー・マキロイはF1チームに投資したばかりで，テキサスとアメリカGPから飛行機で帰国しているところ，ローマからの贈り物が自宅に届いた。 3日後に会ったとき，彼はライダーカップのキャップをかぶっており，椅子を温める前に私にゴロゴロ言いった。 *38
「『自省録』の素敵な本を持ってるね」と，私がバッグから取り出した隠し場所に目をやりながら彼は言った。 *39
「読みはじめようと思っていたんだ」と，私は答えた。「君がそれを読んでいるなんて信じられなってシェーンに言ったんだけど，そしたら彼はこう言ったんだ。『面白いやつだよね。そういう感じのクソをやるんだよ，あいつは。』って。」 *40
「本当だよ」と彼は笑う。「僕にはたくさんの側面があるんだ。ここ数年，マルクス・アウレリウスにハマっているよ。『自省録』は読んだけど手元に持っていなかったから，携帯電話でいくつか引用を取り出したんだ。」 *41
「いつのこと？」 *42
「そうだね，土曜日の夜に例の出来事があって，日曜日の朝に目覚めたとき，なにか感覚があったんだ……切迫感っていうか。『とにかく勝ちたい』っていう。日曜日は遅いスタートなのでゆっくり朝食を食べていたんだけど，エリカは何か冗談を言ったんだけど，私は笑わなかったんだ。 『イエス様，光を授けてください』』って彼女が。滞在していた場所からコースまでは十分な距離があったから，車の中で「落ち着くにはどうしたらいいだろう？」みたいな感じで。なんでそれが頭に浮かんだのか，分からないんだ。ローマ？ 皇帝？ でもスマホで調べたんだよ。」 *43
「どんな言葉が刺さったの？」 *44
「Webページをブックマークしてると思うんだけど（といってスマホをチェックする）……これとか。『人は自分の心を支配することがでる。外側の出来事ではなく。これを理解せよ，さすれば力が得られるだろう。』」 *45
「なるほど。」 *46
「『善人とはどうあるべきかを議論するのに，時間を浪費するな。善人になれ。』」 *47
「なるほど。」 *48
「『もしあなたが外部の何かによって苦痛を感じているなら，その痛みはそのものによるのではなく，それに対するあなた自身の評価によるものだ。そしてこれは，いつでも取り消すことができるのだ。』」 *49
「なるほど。」 *50
「『人は穏やかな心に近づくほど，強さに近づく。』」 *51
「なるほど。」 *52
「あと，これが好きなんだけど（笑）『状況に怒りを引き起こす力を与えてはいけない。相手はまったく気にしていないのだから。』」 *53
「オッケー，分かった。さて，ちょっと戻ってみようか。君の……」 *54
彼は笑った。「不安のもと？」 *55
「うーん，〈怒り〉と言おうと思ったんだけど，それが当てはまるなら〈不安〉でいこう。ライダーカップの土曜午後。最初の3セッションを終えてヨーロッパは7ポイントリードしていて，マット・フィッツパトリックと組んだ第4試合ではパトリック・カントレーとウィンダム・クラークの組を分けの状態。」 *56
「うん。」 *57
「クラークとは，彼が Golf Channel でインタビューをして以来，初めての対戦になる。そのインタビューでクラークは，君と対戦することについてどう思うかと問われ，『ローリーのことはものすごくリスペクトしている』と言いつつも，『でも自分の方が彼よりも優れていると思いたいし，それを証明したい』と語った。そのことって君の頭の中にあった？ それは，そのあと起こったことに何らかの役割を果たした？」 *58
「いいや。」 *59
「ただのクソだね。」 *60
「完全なクソだね。」 *61
「カントレーがあのゴルフをしてたから？」 *62
「うん，彼は素晴らしいゴルフをしてたよ。」 *63
3. 帽子をめぐる話｜If the hat fits
ライダーカップの土曜最終グリーンでの舌戦は駐車場にまで飛び火し，ロリー・マキロイとキャディのジム・“ボーンズ”・マッケイは，マルコ・シモーネを離れる前に引き離されなければならなかった。 *64
緊張は18番グリーンで燃え上がった。今週はチームの帽子をかぶらないという決断でファンを怒らせていたパトリック・カントレーが，43フィートのパットを決めてバーディーを奪った。これをきっかけに，カントレーのキャディーであるジョー・ラカバを含むアメリカの選手やキャディーたちは帽子を脱ぎ，頭の周りで帽子を振り回した。これは，ファンがあらゆるティーとグリーンの周りでカントレーに対して行なってきたことを真似て祝うものだった。 *65
同点に追いつくためのパットを打つ直前のマキロイに対しても，ラカバはその祝福の動きを続けた。それがあまりにも長く続いたため，そしてラカバがマキロイに近づきすぎたと考えたため，マキロイのキャディー，ハリー・ダイアモンドは，下がるようラカバに叫んだ。これに対してラカバはダイヤモンドを否定的に振り切り，シェーン・ラウリーを含むヨーロッパ側からは，さらにいくつかの言葉が発せられた。 *66
……マキロイとパートナーのマット・フィッツパトリックが同点になるためのパットを外したとき，カントレーの最後のバーディーがUSチームの決勝点となり，2日目の点差を5点に縮めた。その後，ラカバは空気を換えようとして，ヨーロッパ側全体に歩いて行った。マキロイはラカバの見方を理解しているようで，彼の肩を数回叩いた。 *67
ラカバはその後ジョンソンに対し，マキロイのおかげで状況は〈沈静化〉したと語った。「彼らは素晴らしい試合をした」と，マキロイは記者に語った。「それと，18番のいくつかのシーンは，明日への火に油を注ぐだけだよ。」 *68
しかし，それから30分も経たないうちに，マキロイがマッケイと激しく会話しているところをカメラが捉えた。マッケイは最終グリーン上で事件に直接関与していないというのに。マキロイはマッカイを指差し，こんなふうに叫んでいるのが聞こえた。『あんなのありえねぇだろ！』『ナメてんのか！』」 *69
ラウリーと妻エリカに引き止められ，マキロイは車に誘導されてその場を離れた。その後，ラウリーとマッケイは約10秒間言葉を交わし，別れた。 *70
ライン・ラブナー，NBCsports.com，September 30 *71
シェーン・ラウリー（SL）：土曜日の午後はプレーしなくて，12番か13番までコースに出るつもりはなかった。仲間たちが1番のティーグラウンドから出ていくのを見送って，昼メシを食べにきて，ルーク（・ドナルド，欧州キャプテン）と一緒に座ってテレビで試合を見ていたんだ。最初の3試合で俺らは劣勢で，流れが変わっていくのが感じられた。金曜日の午後も同じだったけど，そんな空気から逃れるために，ルークが「シェーン，コースがお前を待ってるぞ」と言ったんだ。 *72
ロリー・マキロイ（RM）：シェーンは信じられないよ。彼はチームにエネルギーを注ぎ込むし，彼なしではそれはありえないと思う。その週に流行っていたのジョークは，彼はプレーしている時よりもプレーしていない時のほうがエネルギーを多く消費する，ってやつだったんだ。こういう試合では流れがとても重要。最初の3回のセッションは順調に進んでいたけど，土曜日の午後にちょっと空気が抜けた時間帯があったね。 *73
SL：フロントナインに出たとき，「一体どこに観客がいるんだよ？」って思ったのを覚えてる。静かだったね。最初の2試合は，俺らは劣勢だった。ロージー（ジャスティン・ローズ）とボブ（ロバート・マッキンタイア）はジャスティン（・トーマス）と（ジョーダン・）スピースに対して1ダウン，ロリーとフィッツはカントレーとクラークに対して1アップだった。 *74
RM：接戦だったね。4番を終わって1アップ，11番を終わってオールスクエア，そして17番をプレーしてるときは1アップだった。 *75
SL：その日最後のゲームで，セッションでは俺らは2-1で負けてるけど，ローリーとフィッツィーは2ホール残して1アップだったから，「これに勝てばライダーカップは終わりだ」って感じ。 *76
RM：フィッツと僕はふたりともグリーンを外して，クラークもグリーンを外した。カントレーは本当にいいショットを打って15フィートにつけて，そのパットを決めた。大きかったね。つまり，誰かが17番でバーディを決めたら，彼らにとってフェアプレー。つまり最終ホールに向けてオールスクエアで，グリーン上にはバーディパットを狙うボールが4つある。だから，「半分で終わる可能性が高い」って感じ。 *77
SL：それからカントレーがパットを決めて，すべてが始まった。 *78
RM：その日の午後，カントレーには大量のヤジが飛んだ。25,000人の人々が，彼に帽子を振っていたはず。［カントレーは，ライダーカップに参加する選手には報酬が支払われるべきだと考え，抗議の意から帽子をかぶることを拒否したとの報道があった。］そんな酷いものだとは思わなかったけどね――アメリカじゃもっと酷いから――だけど，それが5時間も続くと，最後には心に刺さるのが想像できるよ。だから，彼がパットを決めてアメリカ人が狂ったように騒いで帽子を振り始めたとき，まぁ理解できるよね。その次に起こったことが，僕の心の引き金を引いたんだ。 *79
SL：俺はグリーンの後ろに立ってて，彼らは祝ってた，それは問題ないんだけど，ジョー（・ラカバ）が帽子を振ってるのに気づいたんだ。彼は他の（クラークの）キャディのところへ歩いて戻って，それから向きを変えてローリーの方へ戻っていった。それで俺はカッときたんだ。 *80
RM：それで，パトリックがパットを決めてジョーが祝っているとき，彼は自分がどこにいるのか，あるいは僕のボールとの関係でどこにいるのか，一瞬コントロールを失ったと思うんだけど，とりあえずはそう好意的に解釈ようとした。「よし，これに集中する必要があるぞ」みたいに。ボールの後ろからグリーンを読んで，それからホールの後ろに行って，パットのローサイドを歩いて戻っていると，ジョーがちょうどそのラインにいたんだ。「ジョー、動いてくれない？」って言うと，彼は帽子を振って，「オレたちも祝っていいでしょ」って言ったんだ。それで僕は，「知るか。あっちでやれよ」と言ったんだ。そしてその時，シェーンと他の連中が彼に向かって騒ぎ始めたと思う。 *81
SL：5ヤードぐらい歩いてグリーンに行って，「ジョー！ 出て行けよ！」って。そしたら彼は振り返って，俺に向かってそれをやったんだ。ジョーみたいな人がそんなことをするのを見るのは，信じられないことだった。自分のキャディーが同じことをしてたら，怒り狂ったと思うよ。 *82
RM：ってなわけで僕は怒ったんだ。カントレーと僕との関係は，よく言っても平均的。僕らには共通点がほとんどないし，世界の見方もまったく違う。だけど，彼が17番と18番のグリーンでパットしようとしてるとき，僕は彼のために観客を静めようとしたんだ。そして，フィッツと僕には，試合を分けにするパットをホールしようとする同じ機会が与えられなかったと思う。僕はまともなパットを打ったけど，基本的には読みが浅かったし，フィッツは良いパットを打ったけど，ちょっと短くてショートした。 *83
SL：あれはロリーよりもフィッツィを不快にさせたと思うよ。マット・フィッツパトリックってやつはここ3年間，パットをショートしたことがないんだ。 *84
RM：僕はジョーと握手して，パトリックと握手した。彼が16番・17番・18番で決めた3つのパットは素晴らしかったし，あのプレッシャーの中で，日曜に向けてチームに一縷の希望を与えたっていう意味で，大きかった。だから，彼に敬意を表するよ。18番グリーンの奥で，フレッド・カップルズとトーマス・ビヨーンとのあいだでちょっとした諍いがあったけど――それはいいんだけど――ロッカールームに戻る途中で，この赤い霧が自分の上に迫ってくるのを感じたんだ。「ちがう！ あれはおかしい！」って。 *85
SL：狂ってたね。まだ5ポイント差があったのに，とても落ち込んだ気分だった。ロッカールームに入り，叫び出したんだ。マジで自分は煙出してたと思うよ。マジで意味からない。正直に言うと，あれについては話したくないんだ。誰も話してないから。 *86
RM：シェーンはピーター・オマホニーとかアイルランドのラグビーの連中の近くで多くの時間を過ごしたと思うよ。ロッカールームで喚き散らして，ほんと信じられないぐらいだったからね。 *87
SL：自然に出てきたんだよね。自分が何を言ったかさえ思い出せない――ハーフタイムの控室みたいだった。「俺らは5ポイントリードだ……俺らが支配してるんだ……明日やるべきことをやるぞ，そしたら終わりだ！」 彼らを倒すだけでなく，滅多打ちにしたいって話したんだ。パディ（パドレグ・ハリントン）のためにやり返したかったんだよね。Whistling Straits のとき以上のポイントで彼らを倒したかったんだ。かなりうまくいったと思うよ。 *88
RM：みんなそれを気に入っていってた。彼は信じられなかった。だけど彼が話しているうちに僕はますます腹が立ってきて，「あれはおかしい，あんなことされるべきじゃない」って。そして出発しようと立ち上がったときに，「今からあいつらのロッカールームに行って問題を解決してやるぞ」，みたいな。そしたらシェーンは，「いやいや，ロリー。そりゃマズいでしょ」って。 *89
SL：二階に行ってウェンディーに会ったんだ。それからロリーがエリカをつかまえた。俺ら一週間，別々のクルマでホテルに戻ってたんだけど，「さあ，一緒に帰ろう」って言ったんだ。それでみんなでクルマをつかまえに外に出たんだけど，そしたらボーンズが俺らに向かって来たんだ。 *90
RM：彼は状況を打開しようとやって来たんだけど，彼はUSチームのトップスを着てて，それに彼がジョーと友達であることは分かってたから，僕は気が飛んじゃった。完全に激怒。 *91
SL：動画だとロリーがボーンズの後ろにいる誰かに向かって叫んでるように見えるけど，そうじゃなかった。ロリーは指さして，「お前らのファックな部屋に入っていくぞ」って。 *92
RM：あとあと申し訳なく思ったよ。だってボーンズの奥さんその隣にいて，僕はめちゃくちゃ悪口を言ったから。僕にとって最高の瞬間じゃないよね。それからシェーンは僕をクルマに押し込んだんだ。 *93
SL：「ロリー，ファック，いいからクルマに乗れよ，な？」って。それからボーンズのとこ行って言ったんだ。「お友達に言っとけよ」――彼とジョーはめっちゃ仲がいいから――「ゴルフ場でこんな最悪なの見たことねーぞ。」 *94
RM：僕はシェーンとエリカと後ろのシートに座った。ウェンディ―が助手席。 *95
SL：エリカはクルマの中で信じられなかったよ。彼を落ち着かせるだけでなく，集中を取り戻してくれたんだ。「わかった，ホテルに着いたら，すぐに部屋に行って，ディナーを食べて，それで明日はクラブに語らせたらいいじゃない」って。 *96
RM：シェーンは，「まず水風呂に行って，それで話をしようぜ」って言うんだ。 *97
SL：そしたら俺らは見たんだよ。クルマに20分ぐらい乗ったところで，インスタグラムを眺めてたんだけど，「あぁ，ファック，ロリー！ クラブハウスの外にテレビカメラがいたぞ。」 *98
4. LとM｜L and M
反抗的なハリントンは，ゲームプランを堅持することについて語り，チームは「よくやった」と主張した。アメリカがフォーサムの主導権を握り，第2セッションのフォーボールに突入したにもかかわらず。両チームのキャプテンはチームリストをフル活用し，どちらも12人のプレーヤー全員がプレーできるようにした。 *99
シェーン・ラウリーにとって，それはマキロイと組んでトニー・フィナウ，ハリス・イングリッシュと対戦するデビュー戦を意味した。起伏のある地形を物理的に乗り越えることの難しさは，ラウリーが6番ホールの砂丘で足場を失ったことでも明らかだった。彼は土手から滑り落ちたが，幸いにも悪影響や怪我はなかった。 *100
しかし，ふたりのうちマキロイは，エネルギーを奪われているように見えた。実際，コース上でリーダーの役割を引き受けたのはラウリーだった。9番ホールを離れるときにガッツポーズをし，友人に腕を回した。その時点で2ホールダウン……。マキロイがライダーカップのキャリアの中で，1日に2敗を喫したのは初めてだった。 *101
フィリップ・リード、アイリッシュ・タイムズ、2021年9月25日 *102
2005年12月の第1水曜日，Irish Independent 紙に短い記事が掲載された。アイルランド・スポーツ評議会から，最も才能のあるアマチュア ゴルファーに与えられる年間助成金に関するものだった。County Down の Holywood 出身の16歳の〈天才〉ロリー・マキロイが5,000ユーロで最高額の受賞者となった。County Offaly の Clara 出身の才能豊かな18歳のシェーン・ローリーには1,500 ユーロが与えられる。 *103
8か月後，彼らはスペインで開催された欧州ユースチーム選手権に遠征し，初めて一緒にプレーした。 *104
SL：ロリーに関する最初の記憶は，2005年にウォーレンポイントで行なわれた，ボーイズ・インタープロヴィンシャルズ。彼はアルスター代表のナンバーワンとしてプレーしたけど，俺はレンスター代表でのナンバーワンなんかには程遠くて，彼と対戦することはなかった。 *105
RM：シェーンについての僕の最初の記憶は，カートンハウスでニール・マンチップ（ナショナルコーチ）と週末に行なわれたボーイズインターナショナルのパネルディスカッションで，眼鏡をかけたデカいやつがすごいショートゲームをしてるなって。 *106
SL：West of Irelnad でプレーして，観客が彼の後を追いかけていたのを覚えてるよ。他の誰よりも上手にクラブを振ってたよ，そんな年齢のときでもね。ゲリー（ロリーの父親）が（そのための金を稼ぐために）必死に働いていたことは知ってるけど，彼はすべての武器を持ってた。北から来た生意気なクソ野郎だった(笑)，って感じで彼のことを見てたよ。 *107
RM：僕らが初めて一緒にプレーしたのは，2006年にソトグランデで開催されたヨーロッパユース選手権だったと思うよ。 *108
SL：彼の両親もそこにいた。俺らがつるむのはそれが初めてだった。その1年後，Western Gailes で開催された欧州チーム選手権で優勝して，そのあと彼は Royal County Down でウォーカー・カップに出場して，それからプロに転向した。 *109
RM：プロに転向して自分のやりたいことをやろうと決心したんだけど，シェーンはまだアマチュアゴルフを続けてる。2年飛ばして Baltray での Irish Open で彼は優勝した。素晴らしい。 *110
SL：その週，練習ラウンドを一緒にして，彼はその時ドバイでプロ初優勝をしてるんだけど，彼がそのあとメディアセンターにいたのを覚えてる。「これからもっと君のことを見ることになるよ」って言ったんだ。 *111
RM：彼はプロ転向した。 *112
SL：ロリーは当時トップ50位にいたから，俺らが同じ大会に出ることはそんな多くなかった。でも一緒になったときは，いつも一緒に練習ラウンドをしたよ。覚えているのは，彼がCongressional のUSオープンで勝った週，一緒に9ホールまわったんだけど，コールを離れるとき自分がハンデ10ぐらいに感じられたよ。コナー（・リッジ，Hrizon Sports の彼のマネージャー）に言ったよ，「奴は今週，トップ5未満で終わることは絶対ないよ」って。 *113
RM：その当時までは僕らはとっても近しかったんだ。 *114
SL：俺らは友好的だったけど，当時はピーター・ローリーとかダミアン・マクグレンとかゲイリー・マーフィーのほうが近かったかな。ロリーは決して人付き合いが得意な男じゃなかった。彼は試合の週にはルームサービスをとるのが好きだったけど，俺はその真逆だった。彼は今，自分が若かったころのこととか，ハリーと過ごした夜のことなんかを俺に話してくれるけど，「お前のそんな面はまったく知らなかった」って感じ。 *115
RM：僕は2011年に Horizon と契約して，それで僕らは同じエージェンシーにマネージされてた。その後，2013年に Horizon からは離れたけど。それはシェーンとは何の関係もなかったんだけど，単に…いろんなことがあって，ちょっと怒っちゃった。そして僕は，彼がどちらかの側を選んでいるわけじゃないんだけど，ちょっと…… *116
SL：クソみたいなショーだった。コナーはいつも俺に良くしてくれたし，まるで自分がどっち側につくか選ばなきゃいけないような状況だったから，ロリーとは難しい立場にあったんだ。俺らは〈友達〉から〈知り合い〉になったかたちで，それはただ...気まずかったね。ほら，俺は〈L〉で彼は〈M〉でしょ，だから俺らのロッカーはどの大会でも隣同士だったんだよね。 *117
RM：ひどかったね。 *118
SL：それについてはすごく語りたくないんだけど，正直言って，ロリーがここに座ってなくて良かった。っていうのも，覚えているのが Dunhill の前の Carnousite での練習ラウンドで，2014年のはずだけど，彼がティーにいるのを見て，出ていくのをクラブハウスから待ってたんだ。それ考えるとほんとクソだと思うよ。ほんとクソ！ まじでクソ！ *119
RM：それからシェーンが2015年に Akron（Bridgestone Invitational）で勝った。僕は左足首の靱帯を断裂してて，1週間後のウィスコンシンでやる PGA Championship まで彼に会えなかったけど，僕は彼のことを本当に嬉しく思ったんだ。その年のBBC Sports Personality of the Year は，ベルファストであった。そのあとで僕ら飲みに行って，いやな空気を追い払った。 *120
SL：いい夜だったな。パドレグも一緒にいて，それについて話したけど，でもまだちょっと…… *121
RM：そんな頻繁に顔を合わせるって感じじゃなかった。僕はここにいて，シェーンはまだ2018年までヨーロッパが主戦場だった。 *122
SL：最初にオーランドに来たとき，俺らはノーナ湖の美しい場所で数週間過ごしたけど，それはフロリダの真ん中にある単なる〈ゴルフ〉で，俺はそれがイヤだった。ジュピターはもうひとつの選択肢。子供たちに最適で，ビーチの近くにあって，遊んだり練習したりできる世界クラスのコースがいたるところにある。そう，ロリーもここにいたけど，それはポイントってことではなかった。 *123
RM：シェーンは The Open で勝って（2019年の Portrush），次に彼に会ったのはニューヨークの Northern Trust だった。一緒にディナーに出かけることにした。エリカとウェンディーはそれまで一緒に多くの時間を過ごしたことはなかったけど，とても仲が良くなって，それが本当にベースになった。僕らの子供たちは同じような年で……女の子たちはお互いに楽しんで……それで僕らはずっと仲良くなりはじめたんだ。それからオリンピックにも一緒に行ったね。 *124
SL：ロリーはアイルランドで厳しい扱いを受けている。人々が史上最高のスポーツマンについて話すとき，彼は決して話題に上らないけど，それはまったくバカげてる。だって俺にとって疑いの余地はないから。俺らは東京で素晴らしい時間を過ごした。もう一回アマチュアゴルフに戻ったような気分だったね。彼がメダルを獲れなかったことにどれだけ腹を立てているか，分かっていると思うけど。 *125
RM：シェーンは兄弟がバッグを担いで，僕にはハリー。いい週だったね，アマチュア時代にタイムスリップした感じ。 *126
SL：それから俺らは Whistling Straits で一緒にプレーしたけど，彼にとってはキツいときだったね。いいプレーができなかったから。初めてのライダーカップの試合だったけど，大変だったよ。俺は彼を鼓舞して，自分自身にもハッパをかけたけど，うまくいかなかった。 *127
RM：シェーンを落ち込ませたような気分だったよ。 *128
SL：日曜の朝，俺らがロッカールームに座っていたのを覚えてる。彼は土曜日のライダーカップで初めてフォーサムに出てなくて，タフな状況だった。俺はこう言ったんだ「ロリー，自分がどんな人間か知っとかなきゃいけない。お前はすでに史上最高のプレーヤーのひとりだけど，まだ終わりに近づいてさえいない」って。それが彼の助けになったかどうかは知らないけど…… *129
RM：ここ数年は，シェーンは僕の最大の擁護者のひとりだと感じてる。彼は一緒にいるには最高の人間で，僕に本当に良い影響を与えてくれてる。シェーンには僕が本当に好きな部分があるんだ。彼がどんなふうに人生を送っているかを見てる。彼が娘さんたちとどんなふうに過ごしているかを見てるし，そして今も親しい故郷の人々との関係を見てる。彼は自分の人生を楽しんでるし，と自分が取り組んできたことすべてを楽しんでる。そして，彼と一緒に時間を過ごすことで，僕がより良い自分になれるって思ってるんだ。 *130
SL：今年のマスターズが終わったあと，ニューヨークで一緒に素晴らしい週末を過ごしたね。彼は予選落ちしたし，俺はパッティングにとっても苦しんでた。ふたりとも休憩が必要だった。 *131
RM：それは僕らの結婚記念日だったんだけど，ここ4, 5年はニューヨークで記念日をやってたんだ。シェーンとウェンディーはそこで結婚たから，「一緒に行って，子供なしで素敵な週末を過ごさない？」って言ったんだ。 *132
SL：俺らはロリーと一緒に飛んだんだ。彼はホテルを予約して，レストランもぜんぶ予約してくれたから，俺らは週末のあいだ，彼のことを「お父さん」って呼んでたよ。(笑) *133
RM：(笑) それ，ウェンディーでしょ。素晴らしい時間だったね。 *134
SL：金曜日に行って，ランチをして，女子たちと少し買い物をした。それからボノ（ビーコンでのワンマンショー）を観に行って――あれは本当に素晴らしかった――その後ディナーに行った。それは私が今年初めて飲んだドリンクだった。 *135
RM：土曜日の朝，朝食を食べて，女子たちは買い物に出かけたから，シェーンと僕は数時間通りをぶらぶらすることにしたんだ。 *136
SL：結局バーに行って，何杯か飲んで，女子たちと落ち合ってランチしたんだけどね。 *137
RM：結局，バーに2軒寄ったんだよね。最初はランチに行く途中で，もう1軒はランチからの帰りにミートパッキング地区にあった。 *138
SL：俺らはディナーに行くつもりだったんだ(笑)――女子たちがあまり感動したかどうかは分かんないけど――でも素晴らしい一日だった。その夜，ウェンディーにこう言ったんだ。「あいつ，信じられないぐらい有名なんだぜ。」知らなかったわけじゃないけど，ニューヨークを歩いていると，めっちゃ声かけられるんだよ…… *139
5. サタデーナイトフィーバー｜Saturday Night Fever
平和を実現する人々は幸いだ。特に，関係者全員の尊厳を傷つける可能性のある駐車場での騒動に介入する場合。先週，その賞はゴルファーのシェーン・ラウリーに贈られた。ライダーカップでの場外乱闘の中で，彼の穏やかな存在感は，うらやましいほどの落ち着きを証明した... *140
アレックス・クラーク，The Observer *141
RM：ホテルに戻る途中のクルマの中で，朝食以来初めて携帯電話を見る機会があった。メッセージに目を通しているんだけど，シェーンがインスタグラムにるの。「ファック，ロリー。あそこに（テレビの）カメラがあったんだ！」って言ってさ。 *142
SL：笑い出したよね。 *143
RM：ホテルに着いて，ロビーに入ると，僕らはホテルの左ウィングに行って，アメリカ人は右ウィングに行く。それで左に進んでいったら，誰かが僕に向かって叫んでるんだ。「ロリー！ ロリー！」って。振り返ったらリッキー・エリオット（ブルックス・ケプカのキャディーで，ポートラッシュ生まれ）と，クロード・ハーモン（ケプカのスイングコーチ）だった。彼らは状況を鎮めようとしていてるんだけど，僕は彼らに突っかかったんだ。「ジョー・ラカバは，タイガーのキャディをしていたときはいい奴だったのに，今はあのクソ野郎のキャディをしている……」。僕にはまだ頭の余裕がなかったんだ。 *144
SL：だから彼をつかんでさ，「わかった！ 水風呂！ 行って頭冷やすぞ！」って。 *145
RM：彼の少し前に降りて行って，彼が入ってきたら，「どれくらいここにいるの？」って聞いてきたんだ。「4分ぐらい」って言ったら，「よし，じゃあ俺も4分やる」って言ってさ。「僕も残るよ」って言ったからさ，結局僕は8分間も水風呂に浸かったよ。水温が6度でも何度でも大変なんだけど，良かったね。自然に呼吸に取り組むことができたから。 *146
SL：俺はそういうの全部嫌いなんだけど，ライダーカップに向けて左膝の周りに少し問題を抱えてたから，それには水風呂がいいんじゃね？って誰かが言ったんだよね。 *147
RM：フィジオのとこにちょっと行って，晩飯をちょっと食べて，そしたら（シングルスの）組み合わせが出たんだ。 *148
第1試合：ジョン・ラーム v スコッティー・シェフラー *149
第2試合：ビクター・ホブラン v コリン・モリカワ *150
第3試合：ジャスティン・ローズ v パトリック・カントレー *151
第4試合：ロリー・マキロイ v サム・バーンズ *152
第5試合：マット・フィッツパトリック v マックス・ホーマ *153
第6試合：ティレル・ハットン v ブライアン・ハーマン *154
第7試合：ルドビグ・オーベリ v ブルックス・ケプカ *155
第8試合：セップ・ストラカ v ジャスティン・トーマス *156
第9試合：ニコライ・ホイゴー v ザンダー・ショフレ *157
第10試合：シェーン・ラウリー v ジョーダン・スピース *158
第11試合：トミー・フリートウッド v リッキー・ファウラー *159
第12試合：ロバート・マッキンタイア v ウィンダム・クラーク *160
SL：そのシート見て思ったんだよね。「ファック！ 第10試合！ 俺次第かもじゃん！」 *161
RM：天才の仕業だと思ったね。なぜ？ というのは，僕はだいたい1番目か3番目にプレーするから，彼らがカントレーをどこに置いたかを見ると，おそらくそれが彼らの予想したことで，それは「ロリー対ラカバ」の件をまた浮き立たせることになる。ルークが僕を4番目にしたのは，良い戦術だった。彼は僕が出ていってとにかくポイントを獲得することを必要としてたけど，そういう邪魔さえなかったら，ポイントを獲得するのは僕にとって簡単なことだった。 *162
SL：それからチームミーティングがあってさ。 *163
RM：何時に呼ばれたか忘れたけど，ルークはまだ戻ってきてなくて，コースでメディア対応とかやってたんだよね。それで僕らはそこに5分ぐらい座っててさ，12人のプレーヤーと副キャプテンたち，話は当然例の動画だよね(笑)。それからルークが入ってきて座って，誰も気づかなかった。そして彼は僕を見て，「やべ，トラブルが起こるかも」って考えたんだけど，彼はこう言ったんだよね。「ロリー！ あれファッキング最高だな！」。そしたら連中はみんなテーブルを叩きはじめてさ。素晴らしかったよ。本当に気の抜けたフィニッシュだったけど，それでチームが活気づいた。 *164
SL：ジョン・ラームが俺にこう言ったんだ。「ロリーはチームメイトだよな？ あいつは最高だ」。だけど俺はランボーに対しても同じことが言えるね。あいつとロリーは世界最高のプレーヤーのふたりだけど，彼らがライダーカップでチームルームに入ってきたら，彼らはただのふたりにすぎなくなる。自分のエゴを持ち込んだりしないんだ。 *165
RM：部屋に戻ったら，ジョー・ラカバからテキストメッセージが来てた。「やあ，ローリー，明日朝に会ってすっきりさせたいんだけど」。だけど僕は疲れてたから，返信しなかった。タイガーからもテキストメッセージが3件，不在着信が2件あった。ふたりはもちろんまだ近い関係にあるからね。僕は簡単なメッセージを送り返しただけだった。「大丈夫でしょ……長い一日だよ……とにかく寝たい。」 *166
*1:Let’s start with the photos and the captions on the front pages, because it always means something when sport leads the news, and it happened five times that week here at Independent House.
*2:On the Tuesday, it was ‘The Embrace’ as Shane Lowry arrived at the Cavalieri Hotel in Rome ahead of the Ryder Cup.
*3:On the Thursday, it was ‘Roman Holiday’, as Rory McIlroy and his wife Erica Stoll walked past fans at the Spanish Steps in Rome.
*4:On the Saturday, we had ‘The Bounce’, as Rory McIlroy strained to see the 12th pin during the Ryder Cup afternoon fourball matches at the Marco Simone Golf Club.
*5:On the Sunday, we had ‘The Row’, when Rory McIlroy and Patrick Cantlay’s caddie Joe LaCava exchanged words on the 18th green.
*6:And on the Monday, it was ‘The Dream Team’, with Lowry and McIlroy celebrating along with the rest of their Europe team-mates after they regained the Ryder Cup.
*7:It was a brilliant story, and potentially a great interview: What if you sat them down together — a ‘double-header’ as we say in the trade — and took them step-by-step through everything that had happened that week?
*8:But there was a better way.
*9:Last month a viral TikTok trend swept the internet, with millions of users admitting they think about the legacy of Rome every single day. Like Caesar on the steps of the Senate, this seems to be bleeding into the annals of popular culture. Professional golfer Rory McIlroy stated he takes inspiration from the teachings of Emperor Marcus Aurelius, which helped him find the courage to play a vital role in Europe winning the Ryder Cup.
*10:We’ve also seen prominent figures in the world of business discuss their learnings of history, as biographer Walter Isaacson revealed that Elon Musk styles his leadership on French dictator Napoleon Bonaparte. Seeing himself as a “general on the battlefield.” So the question has to be asked: why are leaders so obsessed with historical figures, and why are audiences fascinated with history online?
*11:Sascha O’Sullivan, City AM
*12:It’s a Tuesday morning at his home in Jupiter, Florida. Shane Lowry has made coffee and is just about to sit down for the interview when the doorbell rings. A delivery has arrived from the European Tour with his stuff — golf bags, hats, shoes, suits, clothes — from Rome. He leads the courier to the garage, and returns to find a book by Marcus Aurelius where he’s been sitting.
*13:“Rory’s book,” he says, glancing at the cover. “He was talking about this at the Ryder Cup.”
*14:“I was hoping you’d call bullshit on that,” I say.
*15:“What do you mean?” he asks.
*16:“They’re long days. You’re up at what, four o’clock? There’s no way he was reading that at the Ryder Cup.”
*17:“No, he was. He showed me some quotes. He’s a funny fish. That’s the type of shit he does.”
*18:“What about you?” I ask.
*19:“Naah.”
*20:“Do you know who Marcus Aurelius was?”
*21:“To be honest, no.”
*22:“Have you seen Gladiator?”
*23:“Yeah, but I can’t remember much about it.”
*24:“Really?”
*25:“No, but if I watched it last week I’d be the same,” he says. “I don’t know what it is ... maybe it’s my attention span or something.”
*26:“Marcus Aurelius was the [old] Emperor in Gladiator.”
*27:“Oh, right. And this is what? A book of his quotes?”
*28:“Yeah, his writings.”
*29:“See, I’d have no interest in that. I mean, should I? I don’t know.”
*30:“Had you been to Rome before?”
*31:“I played the Italian Open there in 2019. It was my first tournament in Europe after winning The Open but I didn’t play great and missed the cut. I spent a couple of evenings in the city walking around ... the Pantheon, and up to the Vatican and stuff.”
*32:“Did you see the Colosseum?”
*33:“Yeah, but I’m really bad at sightseeing. I was in New York last week with Wendy [his wife] and Iris [his daughter] and we did that One Vanderbilt building which was pretty cool. Then we went down to the Statue of Liberty but we didn’t get the boat — the weather was too bad. Then we went to the Museum of Natural History but the queue was a mile long, so I said, ‘F**k that!’ [laughs]. That’s just the way we are.”
*34:The second-century AD world of Emperor Marcus Aurelius was in a shambles. A great plague ravaged western Europe as he embarked on a long and bloody war against the Germanic tribes along the Danube frontier. Faced with woes, along with old age and thoughts of death, the emperor sought comfort in philosophy.
*35:Throughout his life, notably at odd moments during the military campaign, he jotted down his personal struggles, philosophical beliefs, and insights about being a better ruler and a person. Out of this sincere expression of introspection came 12 books contemplating life and the human condition. In total this collection is called ‘Meditations’.
*36:... Throughout ‘Meditations’, Marcus Aurelius reiterates, almost obsessively, the idea that everyone ultimately shares the same destiny in this short life: death. “Human lives are brief and trivial,” he writes. “Yesterday a blob of semen; tomorrow embalming fluid, ash.”
*37:Juan Pablo Sanchez, National Geographic
*38:Rory McIlroy has just invested in a Formula 1 team and is flying back from Texas and the United States Grand Prix, when the goodies from Rome arrive at his door. He’s wearing a Ryder Cup baseball cap when we meet three days later and has rumbled me before we’ve even warmed the chairs.
*39:“I see you’ve a nice copy of Meditations there,” he says, eyeing a stash I pull from a bag.
*40:“I was hoping to spring it,” I reply. “I told Shane I didn’t believe you were reading it and he said, ‘No, he’s a funny fish. That’s the kind of shit he does.’”
*41:“It’s true,” he laughs. “I’ve a lot of sides to me. I’ve been into Marcus Aurelius for a few years now. I had read Meditations but didn’t have it with me, so I pulled up a few of the quotes on my phone.”
*42:“When was this?”
*43:“Well, obviously Saturday night happened, and I woke up on Sunday morning with this sense of ... urgency: ‘I just want to win this thing.’ We’re sitting at breakfast, because it’s a later start on Sunday and Erica made a joke about something and I didn’t laugh. ‘Jesus,’ she said, ‘lighten up.’ It was a long enough ride to the course from where we were staying, so in the car I was like, ‘What can I do to calm down?’ And I don’t know why it popped into my head. Rome? Emperor? But I looked it up on my phone.”
*44:“What were the quotes that resonated?”
*45:“I think I bookmarked the webpage [he checks his phone] ... this is one: ‘You have power over your mind, not outside events. Realise this and you will find strength.’”
*46:“Right.”
*47:“‘Waste no more time arguing what a good man should be — be one.’”
*48:“Right.”
*49:“‘If you are distressed by anything external, the pain is not due to the thing itself but to your estimate of it; and this you have the power to revoke at any moment.’”
*50:“Right.”
*51:“‘The nearer a man comes to a calm mind the closer he is to strength.’”
*52:“Right.”
*53:“And I like this one [laughs]: ‘You shouldn’t give circumstances the power to rouse anger, for they don’t care at all.’”
*54:“Okay, got it. Now let’s wind back for a moment to the source of your ... ”
*55:He laughs. “Angst?”
*56:“Well, I was going to say ‘rage’ but we’ll go with angst if that fits. It’s Saturday afternoon at the Ryder Cup. Europe are seven points up after the first three sessions and you’ve been drawn against Patrick Cantlay and Wyndham Clark in match four with Matt Fitzpatrick.”
*57:“Yep.”
*58:“It’s your first match against Clark since an interview he gave to the Golf Channel in the build-up, when he was asked how he’d feel about playing you: ‘Tons of respect for Rory,’ he said, ‘but I’d like to think I’m better than him and I want to prove that.’ Was that in your head at all? Does that play any part in what follows?
*59:“No.”
*60:“It’s just shite.”
*61:“Complete shite.”
*62:“Because Cantlay was playing the golf?”
*63:“Yeah, he was playing brilliant.”
*64:A war of words on the final green Saturday at the Ryder Cup spilled into the parking lot, where Rory McIlroy and caddie Jim ‘Bones’ Mackay had to be separated before leaving Marco Simone.
*65:Tensions flared late on the 18th green, where Patrick Cantlay, who had been razzed by fans for his decision not to wear a team hat this week, poured in a 43-footer for birdie. That prompted American players and caddies, including Cantlay’s caddie, Joe LaCava, to take off their hats and whirl them around their heads — a mock celebration of what fans had been doing to Cantlay around every tee and green.
*66:LaCava continued to celebrate even as McIlroy lined up his putt to tie. Believing that it had carried on too long, and that LaCava was too close to McIlroy, McIlroy’s caddie, Harry Diamond, shouted at LaCava to back up. That led LaCava to dismissively wave off Diamond, sparking a few more words from the European side, including Shane Lowry.
*67:… After both McIlroy and partner Matt Fitzpatrick missed their putts to tie, Cantlay’s closing birdie proved the winning point for US, trimming its Day 2 deficit to five points. Afterward, LaCava walked over to the entire European side in an attempt to clear the air. McIlroy appeared to understand LaCava’s perspective, patting him a few times on the shoulder.
*68:LaCava told Johnson afterward that the situation was ‘defused’ with McIlroy. “They played a great match,” McIlroy told a pool reporter, “and, I mean, a few scenes of the 18 will just fuel the fire for tomorrow.”
*69:Less than a half-hour later, however, cameras spotted McIlroy in a fiery conversation with Mackay, who wasn’t directly involved in the incident on the final green. McIlroy pointed at Mackay and was heard screaming, “That can’t fg happen! That’s a fg disgrace!”
*70:Held back by Lowry, and McIlroy’s wife, Erica, McIlroy was then led to a courtesy car and driven away. Lowry and Mackay then exchanged words for about 10 seconds before parting ways.
*71:Ryan Lavner, NBCsports.com, September 30
*72:Shane Lowry: I wasn’t playing on Saturday afternoon, and wasn’t going to go out on the course until the 12th or 13th. I saw the lads off the first tee, came in to have some lunch and sat down with Luke [Donald, the European captain] to watch it on TV. We were down in the first three matches and you could sense the momentum shifting. It was the same on Friday afternoon but we’d got out of jail, so Luke says, “Shane, you’re wanted on the course.”
*73:Rory McIlroy: Shane is unbelievable. He injects an energy into the team that I don’t think would be there without him. The running joke that week was that he expends more energy when he’s not playing, than when he is playing. Momentum is so important in these matches. We’d been flying for the first three sessions, but there was a period on Saturday afternoon when it was just a little flat.
*74:SL: I went out on the front nine and remember thinking: ‘Where the f**k are the crowd?’ It was quiet. We were down, and well down, in the top two matches; Rosie [Justin Rose] and Bob [Robert MacIntyre] were one-down against Justin [Thomas] and [Jordan] Spieth, and Rors and Fitz were one up on Cantlay and Clark.
*75:RM: It was a tight match. We’re one up after four, all square after 11 and one up playing the 17th.
*76:SL: It’s the last game on the course and we’re 2-1 down in the session, but Rory and Fitzy are one up with two to play so you’re thinking, ‘Win this and it’s Ryder Cup over.’
*77:RM: Fitz and I both missed the green, Clark missed the green, Cantlay hit a really good shot to 15 feet and holed the putt. Big balls. I mean, when someone makes a birdie on 17, fair play to them. So we’re all square going down the last and there’s four balls on the green looking at birdie putts. So I’m like, ‘This is most likely going to end in a half.’
*78:SL: Then Cantlay holed the putt and it all kicked off.
*79:RM: Cantlay took a lot of stick that afternoon. There must have been 25,000 people waving hats at him. [There had been reports claiming Cantlay was refusing to wear a hat out of protest, believing players should be paid for their participation in the Ryder Cup]. I didn’t think it was too bad — we get it worse in the States — but I can imagine that when you’re hearing it for five hours it’s going to get to you at the end of the day. So when he holed the putt and the Americans started going mad and waving their hats, it was understandable. It’s what happened next that triggered me.
*80:SL: I was standing at the back of the green and they were celebrating — which was fine — then I noticed Joe [LaCava] waving his hat. He was walking back to the other [Clark’s] caddie, then he turned and went back towards Rory, and that’s when I got pissed off.
*81:RM: So Patrick holes the putt and Joe’s celebrating, and I think he lost control of where he was for a moment — or where he was in relation to my ball — but I’m trying to give him the benefit of the doubt. I’m like, ‘Right, I need to concentrate on this.’ I read my putt from behind the ball, then I go behind the hole, and as I’m walking back down the low side of my putt Joe is right in my way. I say, ‘Joe can you move please?’ And he’s been waving his hat, ‘We can celebrate too,’ he says. I said, ‘I don’t give a f**k if you celebrate, just do it over there.’ And I think that’s when Shane and the boys started chirping at him.
*82:SL: I walked about five yards onto the green: ‘Joe! Get the f**k out of the way.’ And he turned around and started giving it to me. It was unbelievable to see someone like Joe doing that — if it had been my caddie, I’d be fuming.
*83:RM: Here’s what angered me. My relationship with Cantlay is average at best. We don’t have a ton in common and see the world quite differently. But when I saw he was getting stick on the 17th and 18th greens I tried to quieten the crowd for him. And I don’t think Fitz and I were afforded the same opportunity to try and hole those putts to halve the match. I hit a decent putt but I under-read it basically, and Fitz hit a good putt but left it short, right in the jaws.
*84:SL: I think it put Fitzy off more than Rory. Matt Fitzpatrick hasn’t left a putt short in three years.
*85:RM: I shook Joe’s hand, and Patrick’s hand. Those three putts he made on 16, 17 and 18 were fantastic, and under that pressure, to give your team a glimmer of hope going into Sunday was big balls. So all respect to him. There was a bit of argy-bargy at the back of the 18th green with Fred Couples and Thomas Bjorn — and that’s fine — but as I’m walking back to the locker room I can feel this red mist coming over me: ‘No! That wasn’t right.’
*86:SL: It was mad. We were still five points ahead and yet it felt such a downer. I went into the locker room and started roaring and shouting. I was fuming. Fuming. Completely lost the plot. To be honest, I don’t want to talk about it, because nobody has talked about it.
*87:RM: I think Shane has spent a lot of time around Peter O’Mahony and some of those Irish rugby boys, because he went on a rant in the locker room that was just unbelievable.
*88:SL: It just came out of me. I can’t even remember what I said — a half-time in the dressing room kind of thing: ‘We’re five points clear ... we’re in the driving seat ... do what we have to do tomorrow and it’s game over.’ I talked about not just wanting to beat them, but to annihilate them. I wanted to get one back for Paddy [Pádraig Harrington] and beat them by more than they beat us at Whistling Straits. I think it went down pretty well.
*89:RM: Everyone loved it, he was unreal, but as he was talking I was getting more and more riled up: ‘That was wrong. I was wronged.’ And as we’re getting up to leave I’m like, ‘I’m going into their locker room now to sort this out.’ And Shane was like, ‘No, Rory. Bad idea.’
*90:SL: I went upstairs and met Wendy. Then Rory came up with Erica. We had been travelling back to the hotel all week in separate cars but I said, ‘Come on, we’ll go back together.’ So we walked outside to get the car and Bones was coming towards us.
*91:RM: He’s coming over to try and defuse the situation, but he’s wearing an American top, and I know he’s friends with Joe, and I just tripped. Complete rage.
*92:SL: In the video, it looks like Rory is shouting at someone behind Bones but he’s not. He’s pointing: ‘I’m going to go into that f**king team room ...’
*93:RM: I felt bad about it afterwards because Bones’s wife was standing beside him, and I used a lot of swear words. So not my finest moment. Then Shane bundled me into the car.
*94:SL: I was like, ‘Rors, get into the f**king car, will ya?’ Then I went to Bones and said: ‘You can tell your mate’ — because him and Joe are quite close — ‘that’s the worst thing I’ve seen on the golf course.’
*95:RM: I sat in the back seat with Shane and Erica. Wendy sat in the front.
*96:SL: Erica was unbelievable on the way back in the car, not just at calming him down but at getting him to refocus: ‘Right, when we get back to the hotel we need to just go to our rooms, have our dinner, and tomorrow you can let your clubs do the talking.’
*97:RM: Shane says, ‘We’ll go down to the plunge pool first and have a chat.’
*98:SL: Then we saw it. We were about 20 minutes into the drive and I was flicking through Instagram on my phone: “Oh f**k, Rory! There was a TV camera outside the clubhouse.’
*99:A defiant Harrington talked of sticking to the game-plan, claiming his team “did well” despite the USA taking control of the foursomes and heading into the second session, of fourballs, where both team captains utilised their full team list so that each and every one of the 12 players on either side got to play.
*100:For Shane Lowry, that meant a debut match in partnership with McIlroy against Tony Finau and Harris English. The difficulty of physically negotiating the hilly terrain was shown by Lowry losing his footing on a sand hill on the sixth hole, his body sliding down the bank thankfully to no ill effect or injury.
*101:But McIlroy — of the two — was the one who seemed deprived of energy, and indeed it was Lowry who assumed the on-course leadership role and offered the fist pumps and put his arm around his friend as they trooped off the ninth hole, two holes down at that point ... It was the first time McIlroy suffered two defeats in one day in his Ryder Cup career.
*102:Philip Reid, The Irish Times, September 25, 2021
*103:On the first Wednesday of December in 2005, there was a short story in the Irish Independent about the annual grants being awarded to our most talented amateur golfers by the Irish Sports Council. Rory McIlroy, a 16-year-old ‘phenom’ from Holywood in Co Down, was the top recipient at €5,000. Shane Lowry, a gifted 18-year-old from Clara in Co Offaly, would receive €1,500.
*104:Eight months later, they travelled to the European Youth Team Championships in Spain and played together for the first time.
*105:SL: My first memory of Rory is the Boys’ Interprovincials at Warrenpoint in 2005. He was playing number one for Ulster but I was nowhere near number one for Leinster, so I never got to play against him.
*106:RM: My first memory of Shane would have been one of the those Boys’ International panel weekends with Neil Manchip [the national coach] at Carton House, and seeing this big fella with glasses and a great short game.
*107:SL: I remember playing the West of Ireland and crowds following him around. He swung the club better than anyone else, even at that age, and always looked the part. I know Gerry [Rory’s father] was working his nuts off [to pay for it] but he had all the gear. He was this cocky little f**ker from the North [laughs], that’s how I would have seen it.
*108:RM: I think the first time we played together was the European Youth Championships in Sotogrande in 2006.
*109:SL: His parents were there. It was our first time to hang out. A year after that we won the European Team Championships at Western Gailes, then he played in the Walker Cup at Royal County Down and turned pro.
*110:RM: I decide to turn pro and do my thing, and Shane is still playing amateur golf. Fast forward two years to the Irish Open at Baltray and he wins. Brilliant.
*111:SL: We played a practice round together that week — he had won his first professional tournament that year in Dubai — and I remember him being in the media centre afterwards. “I’ll be seeing a lot more of you,” I said.
*112:RM: He turned pro.
*113:SL: Rory was top 50 in the world at the time, so we weren’t in a lot of the same events, but we’d always play a practice round together when we were. I remember playing nine holes with him the week he won the US Open at Congressional and feeling like a 10-handicapper walking off the course. I told Conor [Ridge, his manager at Horizon Sports]: “There’s no way he’ll finish outside the top five this week.”
*114:RM: We were still pretty close up to that point.
*115:SL: We were friendly, but I would have been closer to Peter Lawrie and Damien McGrane and Gary Murphy at the time. Rory was never a big man for socialising. He loved room service in the week of a tournament, and I was the complete opposite. He tells me stories now about when he was younger, and some of the nights he had with Harry and I’m like, “I never knew that side to you at all.”
*116:RM: I joined Horizon in 2011, and we were being managed by the same agency. Then I fell out with Horizon in 2013. It had nothing to do with Shane, it was just ... circumstances, and I felt aggrieved. And then I felt, not that he was choosing sides, but it got a bit ...
*117:SL: It was a shitshow, because Conor has always been good to me and it was almost as if I had to pick a side, so I was in a tough place with Rory. We went from friends to being acquaintances and it was just ... awkward. I mean, I’m ‘L’ and he’s ‘M’ and our lockers were beside each other at every tournament!
*118:RM: It was messy.
*119:SL: I hate talking about it, and to be honest I’m happy Rory is not sitting here because I remember a practice round in Carnoustie before the Dunhill — it must have been 2014 — and seeing him on the tee, and waiting in the clubhouse until he was gone, which is bullshit when you think about it. I mean for f**k sake! Just shite!
*120:RM: Then Shane won in Akron [the Bridgestone Invitational] in 2015. I’d ruptured a ligament in my left ankle and didn’t see him until a week later at the PGA Championship in Wisconsin, but I was really happy for him. The BBC Sports Personality of the Year was in Belfast that year. We went out for a few drinks afterwards and sort of cleared the air a bit.
*121:SL: It was a good night. Pádraig was with us, and I remember we spoke about it briefly but it still wasn’t ...
*122:RM: We didn’t see each other that often. I was over here and Shane was still playing predominantly in Europe until 2018.
*123:SL: We spent a few weeks in Orlando when we came over first, a beautiful place in Lake Nona, but it was just ‘golf’ in the middle of Florida [nothing else] and we hated it. [Jupiter] was the other option. It’s great for kids, you’re near the beach and there are world-class courses everywhere to play and practise. And yeah, Rory was here, but that wouldn’t have been a factor.
*124:RM: Shane won the Open [at Portrush in 2019], and the next time I saw him was at the Northern Trust tournament in New York. We decided to go out for dinner. Erica and Wendy had never spent much time together but they got on so well and that was the foundation really. Our kids were a similar age ... the girls enjoyed each other ... and we started to become a lot closer. Then we went to the Olympics together.
*125:SL: Rory gets a hard time in Ireland. He’s never in the conversation when people talk about our greatest ever sportsman, which is absolutely bonkers, because for me there’s no doubt. We had a great time in Tokyo. It felt like we were back playing amateur golf again and you should have seen how pissed he was not to win a medal.
*126:RM: Shane had his brother on the bag and I had Harry. It was a nice week — a throwback to the amateur days.
*127:SL: Then we played together at Whistling Straits, a low point for him, because he wasn’t playing great. It was my first Ryder Cup match and it was tough. I was trying to get him going, and get myself going, and it didn’t work out.
*128:RM: I felt like I let Shane down.
*129:SL: I remember we were sitting in the locker room on Sunday morning. He had been rested in the foursomes on Saturday for the first time ever in the Ryder Cup and was in a tough place. I said to him: “Rors, you need to remember who you are. You’re already one of the greatest players who’s ever lived and you’re not nearly finished.” And I don’t know whether that helped him or not but ...
*130:RM: I feel over the last couple of years that Shane’s been one of my biggest advocates. He’s a great person to be around, and a really good influence on me. There’s parts of Shane that I really love; I see how he lives his life; I see how he is with his girls, and the relationships he has with the people from home that are still close to him. He enjoys his life and everything he’s worked for, and I think spending time with him makes me a better version of myself
*131:SL: We spent a great weekend in New York this year after the Masters. He’d missed the cut, and I was really struggling with my putting, and we both needed a break.
*132:RM: It was our wedding anniversary, and we’ve done the last four or five years of our anniversary in New York. And Shane and Wendy were married there, so we said, “Why don’t we go up together and have a nice weekend without the kids?”
*133:SL: We flew up with Rory. He booked the hotel and he booked all the restaurants, so we were calling him ‘Dad’ for the weekend. (Laughs)
*134:RM: (Laughs) I think that was Wendy. We had a great time.
*135:SL: We went up on Friday, had lunch, and did a bit of shopping with the girls. Then we went to see Bono [his one-man show at the Beacon] — that was really cool — and went for dinner afterwards. It was the first drink I’d had all year.
*136:RM: We had breakfast on Saturday morning and the girls went shopping, so Shane and I decided to just meander through the streets for a couple of hours.
*137:SL: We ended up in some bar, had a couple of drinks and met the girls for lunch.
*138:RM: We ended up in two bars — one on the way to lunch, and one in the Meatpacking District on the way home from lunch.
*139:SL: We were well on come dinner (laughs) — I’m not sure the girls were too impressed — but it was a great day. I said to Wendy that night: “It’s unbelievable how famous he is.” And it’s not that I didn’t know it, but when you’re walking around New York and there’s people shouting at you in the streets ...
*140:Blessed are the peacemakers, especially when they intervene during a car-park fracas that might be injurious to the dignity of all involved. Last week, that award went to golfer Shane Lowry, whose calming presence during a heated exchange at the Ryder Cup demonstrated an enviable sang-froid ...
*141:Alex Clark, The Observer
*142:RM: We’re on our way back to the hotel in the car and it’s the first time since breakfast we’ve had a chance to look at our phones. I’m scanning through some messages. Shane’s on Instagram. “F**k, Rory,” he says, “there was a [tv] camera there!”
*143:SL: We started laughing.
*144:RM: We get to the hotel, and as you come into the lobby we go left to our wing of the hotel, and the Americans go right to their wing. So we’re going left and someone is shouting at me, ‘Rory! Rory!’, and I look back and it’s Ricky Elliott [the Portrush-born caddie of the American, Brooks Koepka] and Claude Harmon [Koepka’s swing coach]. And they’re trying to defuse the situation, but I start having a go at them: “Joe LaCava used to be a nice guy when he was caddying for Tiger, and now he’s caddying for that dick he’s turned into a ...” I still wasn’t in a great headspace.
*145:SL: So I grabbed him: “Right! Plunge pool! We’ll go down and chill out.”
*146:RM: I got down there a bit before him, and he got in and he’s like, “How long have you been here?” I said, “I’ve been in for four minutes.” He said, “Well, I’ll do four minutes.” I said, “I’ll stay in.” So I did an eight-minute cold plunge which is tough to do at six degrees or whatever temperature the water was, but it was nice because you automatically work on your breathing.
*147:SL: I hate any of that stuff, but I had a bit of a problem around my left knee coming into the Ryder Cup and somebody told me the cold plunge would be good for it.
*148:RM: We went for a bit of physio and had some dinner and the draw [for the singles] was out.
*149:Match 1: Jon Rahm v Scottie Scheffler
*150:Match 2: Viktor Hovland v Collin Morikawa
*151:Match 3: Justin Rose v Patrick Cantlay
*152:Match 4: Rory McIlroy v Sam Burns
*153:Match 5: Matt Fitzpatrick v Max Homa
*154:Match 6: Tyrrell Hatton v Brian Harman
*155:Match 7: Ludvig Aberg v Brooks Koepka
*156:Match 8: Sepp Straka v Justin Thomas
*157:Match 9: Nicolai Hojgaard v Xander Schauffele
*158:Match 10: Shane Lowry v Jordan Spieth
*159:Match 11: Tommy Fleetwood v Rickie Fowler
*160:Match 12: Robert MacIntyre v Wyndham Clark
*161:SL: I looked at the sheet and thought, ‘F**k! Match 10! This could come down to me!’
*162:RM: I thought it was a stroke of genius. Why? Because I usually play one or three, and if you look at where they placed Cantlay that’s probably what they expected, and it would stir the whole ‘Rory and LaCava’ thing again. Luke putting me at four was good tactics. He needed me to go out and just win a point, and it would be easier for me to win a point if I didn’t have that distraction.
*163:SL: Then we had the team meeting.
*164:RM: I forget what time it was called but Luke wasn’t back yet, he was doing media and stuff at the course. So we’re sitting there for about five minutes — the 12 players and the vice-captains — and all the talk is the video [laughs]. Then Luke comes in and sits down and doesn’t acknowledge anyone. And he looks at me and I’m thinking, ‘I could be in trouble here,’ but he goes, “Rory! I f**king loved that!” And all the boys started banging the table. It was brilliant. It had been a really deflating finish but it galvanised the team.
*165:SL: Jon Rahm said to me: “Rory is some team-mate, isn’t he? He’s the best.” But I’d say the same about Rahmbo. Him and Rory are two of the best players in the world, but when they come into the team room at the Ryder Cup they’re just two of the lads. They leave their ego at the door.
*166:RM: I went back to my room and there was a text from Joe LaCava: ‘Hey Rory, would love to meet up in the morning to clear the air.’ But I was tired and didn’t get back to him. There was also three texts and two missed calls from Tiger, because they’re obviously still close. I sent him a quick message: ‘It will be fine ... long day ... just want to go to bed.’
