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2020 Genesis Invitational プレビュー|タイガーの履歴書に欠けているもの|15th Club

ソース

The missing line on Tiger's résumé - 15th Club by Justin Ray, 12 February 2020

拙訳

28年前の今月,カリフォルニアからやってきたエルドリック・ウッズという名の細身の天才児が,PGAツアーにデビューした。リビエラカントリークラブ(Riviera Country Club)での,Nissan Los Angeles Open だ。16歳の彼は初日のラウンドで72。ヘイル・アーウィン(Hale Irwin),リー・ジャンセン(Lee Janzen),ハル・サットン(Hal Sutton)という名前を上回った。

タイガーの伝説にはまったく似つかわしくないのだが,現在は Genesis Invitational として知られるこの大会で,勝ったことがない。ウッズはこの大会に13回出場しており,勝利のない大会の出場数としては最多だ。同時にまたこの大会は,タイガーがプレーオフで唯一の敗北を喫した場所でもある。その年の会場はリビエラからバレンシアCC(Valencia CC)に移っていたのだが,ビリー・メイフェア(Billy Mayfair)に敗れたのだ。

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ウッズはプロとして出場したこの大会で,平均スコアが69.27。過去四半世紀で,この大会で優勝がないプレーヤーとしては,最高の成績を残している。しかし何が,統計的には,彼を優勝から遠ざけているのだろうか?

最初に思い浮かぶのはドライビングの正確性(driving accuracy)かもしれないが,タイガーはプロとしてリビエラで高いフェアウェイヒット率を誇っている(63.9%)。これは,優勝者の平均(63.7%)よりも高い。

リビエラでウッズと優勝者のとのパフォーマンスを分かつ最大のち外は,パターだ。2004年以降,リビエラでの同大会の優勝者は,1ラウンドあたり平均1.34打のゲインをパッティングで得ている。その期間,ウッズの平均はマイナス0.08だ。タイガーは平均して,リビエラでの4ラウンドあたり3回のスリーパットをしている。優勝者の平均は0.32回だ。

ウッズは昨年,今大会で15位タイに終わったが,ストロークスゲインドパッティングは平凡な38位というものだった。3パットは数えること6回で,これはマーティン・カイマーと同数,予選通過した者の中では最多だった。今週タイガーが優勝争いに絡むためには,グリーン上でのパフォーマンスを改善する必要があるだろう。

コースの特徴

またしてもカリフォルニアで,またしても10フィート以内からのパッティングが難しい週である。昨年のリビエラは,PGAツアーにおいて10フィート以内のパッティングが2番目に難しかった。4から8フィートでも,3番目に難しかった。それらのスタッツは,PGAツアーの過去を振り返っても,常に5位以内に入っている。

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リビエラはまた,過去数シーズンのPGAツアーにおいて,ホールへの残り距離の観点からもっとも難しいコースとなっている。1年前は特にウェッジショットに厳しいコースとなっており,50-75ヤード, 75-100ヤード,100-125ヤードからのショット(がどれぐらいホールの近くに寄るか)という観点から,7番目に難しい大会であった。

注目プレーヤー
  • ブルックス・ケプカが,彼の好きな場所に戻ってくる。つまり,注目されない選手として。説明しよう……

    • ブルックスが世界ランキング1位ではないプレーヤーとして出場するのは,昨年の PGA Championship 以来。そこでの結果は? 優勝。

    • ブルックスが直前の出場4大会でトップ15に入れなかったのは,2017年の全米オープン以来。そこでの結果は? 優勝。

  • フィル・ミケルソンは先週,PGAツアーの記録の中で「最年長者」カテゴリーで記録を塗り替えるところだったが,残念がらペブルで優勝とはならず,3位に終わった。ミケルソンがひとつ目指しているのは,4つのことなる年代でPGAツアータイトルを手にすること。現在これは,サム・スニード(1930s, 1940s, 1950s, 1960s),レイモンド・フロイド(1960s, 1970s, 1980s, 1990s),デイビス・ラブ3世(1980s, 1990s, 2000s, 2010s)の3人だけが記録している。フィルとタイガーだけが,この仲間入りをする可能性がある。

  • ロリー・マキロイが世界ランキング1位の座についたのは,これが8回目。直近の出場8大会で,複数の優勝を含む6回のトップ5入りが,この復活に貢献した。ウッズとグレッグ・ノーマンのふたりだけが,これを越える回数,世界ランキング1位の座についている(11回)。

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  • ジョン・ラームは,カリフォルニアでの好調を維持したい。数週間前,ラームはトーリー・パインズ(Torrey Pines)での2回目の優勝に手が届くところだった。2017年以降,カリフォルニアにおけるPGAツアーの大会で,ラームは平均スコア(68.9),スコア(128アンダーパー),平均バーディー数(4.95)というスタッツで首位に立っている。カリフォルニアであろうとなかろうと,昨年の全米オープンが始まってからのラームの活躍は怪物級だ。16大会に出場し,優勝3回,トップ10が16回ある。

  • レフティーに注目せよ。2003年以降,左利きのプレーヤーが通算してリビエラで7勝をあげている。フィルとマイク・ウィアー(Mike Weir)が2回ずつ,そして残り3勝はババ・ワトソンによるものだ。実際,簡単な計算をすると,今年もババの年になりうる。彼はリビエラで2014年,2016年,そして2018年に勝っているから。

  • 直近出場したフェニックスオープンで惜しくも優勝を逃したトニー・フィナウ。今週は要注目だ。今年出場した4大会中3大会で,6位以内の成績。2018年のリビエラでは2位タイ,昨年は15位タイだった。Strokes gained tee-to-green は今シーズン2位,strokes gained approach は10位だ。

今週のタイガースタッツ

今週,ロリー・マキロイが世界ランキング1位として96週目。ロリーがタイガーの683週ランキング1位という記録に並ぶには,1位の座に2031年5月まで連続して居続けなければならない。