「あるべきか」って余計な世話だろって思ったんですが,そうじゃなくて,ドライバーのヘッドスピードが○○だとしたら各番手でこれぐらいの飛距離になるはずですよ,そうじゃないとしたら何かがおかしいですよ,って話です。
ソース
From the GolfWRX Vault: How far should you hit your golf clubs? – GolfWRX by GolfWRX Staff, 31 May 2020
概要
まずこれが,PGAツアーの平均キャリーディスタンス。2013年の数字みたいなので,今はこれより伸びているかもしれません。
で,ここから計算で導かれる,ヘッドスピード別の予測キャリーディスタンスがこちら。ヘッドスピードの単位はmphなので(簡易的な換算はこちらをご参照あれ),例えば90mphで40m/s,100mphで44.5m/s,110mphで49m/s,ぐらいだと思っておけばいいでしょう。
見栄をはって僕のヘッドスピードが110mphだとしたら,PW(46°)で134yd,9iで145yd,7iで169yd,5iで191yd,ハイブリッドで221ydというのは,「まぁそんなもんだなぁ」という感じですね。
元記事ではいくか注意点が書かれていまして,
- PGAツアープレーヤーはスイングスピードに対して飛距離が最も効率的なわけではない(スマッシュファクター的な観点)。つまり,スイングスピード1mphあたり平均飛距離が2.58ヤードなのに対して,LPGAツアープレーヤーではこれが1mphあたり2.65ヤードになると。
- ドライバーのロフトを2度変えただけで,飛距離は大きくかわる。もともとの記事を書いた Jaacob Bowden の生徒さんは,2.61 yards/mph だったものが,ドライバーのロフトを変えて 2.75 yards/mph にまでなった(スイングスピードは 102 mph のまま,飛距離が266ヤードから280ヤードに伸びた)。
- ドライバーのヘッドスピードは FlightScope と Trackman で計測した。だから,それ以外の計測器で測ったスピードでは,変な結果になりうる。
- 上記の数字はいい参照点にはなるだろうけど,キャリーディスタンスはいろいろな要素の影響を受ける。傾斜とか風とか高度とかとか。
- 番手のロフトにも当然依る。特に最近はアイアンロフトがどんどんストロングになってきているので。
- ドライバーのヘッドスピードが80mph(36m/s)を下回ると,番手間の飛距離の差がとても小さくなる。ので,14本もバッグに入れる必要がない。