1年前ぐらいに書いた『ヘッドスピードと初速とミート率と飛距離の関係について』*1を読み直したら,真面目に書いているのでわれながら驚いたのですが,ここで改めて,TrackManの以下の記事を引用して,ミート率(SMASH FACTOR)についてまとめようと思います。
TrackMan PGA Tour Averages Stats
定義と概念
ミート率とは,クラブヘッドからボールにどれほど効率的にエネルギーが伝達されたかを測る指標。その数値は,ボールスピード(ボール初速)÷クラブスピード(ヘッドスピード)として計算される。
その数値が大きいほど,エネルギーの伝達がうまくいったことを示す(つまり,同じクラブスピードならボールスピードが速いほど,同じボールスピードならクラブスピードが遅いほど)。
ドライバーショットでは,1.50のミート率が目標になる。これはつまり,100mphのクラブスピードで150mphのボールスピードを目指すこと。(注 1mphは約0.447m/s。もっと丸めて1mphが0.45m/sだとすると,mphの数値から1割引いてそれを半分にすると,目安の数値が簡単に計算できる)
一般的に,ロフトが大きくなるほど(ロフトが寝るほど)ミート率は小さくなる。PWではミート率は1.25ほどになる。
ミート率と飛距離との関係
ゴルファーA。クラブスピードが100mphでミート率が1.40,つまりボールスピードは140mph。
ゴルファーB。クラブスピードが100mphでミート率が1.50,つまりボールスピードは150mph。
だとすると,このボールスピードの10mphの違いは,飛距離にして約20ヤードの違いを生む。
ツアープロの番手別平均ミート率
他に,番手別のクラブスピード,アタックアングル,ボールスピード,打ち出し角,スピン量,高さ,着地角,キャリー飛距離も。2014年6月現在。
男子
女子
アマチュアのハンディキャップ別ミート率
TrackManのデータによる。すべてドライバーの数値。
男性
- スクラッチ以上 – 1.49
- 5 HCP – 1.45
- 10 HCP – 1.45
- アベレージ(14.5) – 1.44
- ボギーゴルファー – 1.43
女性
- スクラッチ以上 – 1.46
- 5 HCP – 1.45
- 10 HCP – 1.44
- 15 HCP – 1.41