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打ち出し角とバックスピン量との最適な組み合わせ|PING

USのPINGのサイトで拾った記事で,要約すると,

  1. 打ち出し角とスピン量との組み合わせを自由に考えたとき(ボール初速は167mphと固定して),キャリーディスタンスが最長になるのは,打ち出し角か17°,スピン量が2000-2500rpmぐらいのとき。
  2. でもPGAツアーでそんな打ち出し角のプレーヤーはいない。なぜならそれぐらいの打ち出し角にしようとすると,スピン量が4500rpmとかになっちゃって(吹け上がる)から。
  3. ということで実際のデータに基づけば,キャリーディスタンスが最適化されるのは10.4°の打ち出し角と2760rpmのスピン量で,これというのは,実際のPGAツアー平均(10.9°/2686rpm)に非常に近い。
  4. しかしこれも,AoA(アタック・オブ・アングル)に大いに左右される。
  5. 最後に,AoA✕ボールスピードごとで,キャリーディスタンスを最適化する打ち出し角とスピン量のテーブルを掲載した。

ということなんですが,文章の構成とかグラフの作り方がイマイチなので,記事としては理解しにくい…。PINGのサイトのこの手の記事って初めて見たので興味を持ったけど,うーん,これなら今後フォローする必要はないかな。

ソース

PING - Unlocking Distance: Launch Conditions and Angle of Attack by Chris Broadie

概要

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上のグラフでわかるように,ボール初速が167mphのとき,キャリーディスタンスは打ち出し角が17°でスピン量が2000-2500rpmのときに最大になる。これよりボール初速が遅いプレーヤーは,もう少しスピン量が多いところでキャリーディスタンスが最大になるだろう。

2018年,PGAツアーで平均打ち出し角がいちばん大きかったのは,サム・サンダースで14.7°だった。ではなぜ,最適とされる17°の打ち出し角のプレーヤーはいないのか? 答えは,アングル・オブ・アタック(AoA)にある。

ざっくりいえば,打ち出し角の85%はロフト角で決まる。Trackmanによれば,PGAツアープレーヤーの平均AoAはマイナス1.5°。最適とされる17°の打ち出し角を実現するためには,インパクト時のロフトが20.25°である必要がある。(ロフトが21.75°だとして,21.75° * 85% = 18.5°,これからAoAのマイナス1.5°を加えると -1.5° + 18.5° = 17°)

とはいえ,PGAツアープレーヤーが21.75°で実際に打つと,スピン量は4500rpmぐらいになってしまうだろう。ということで現実的にはそれより小さいロフトのクラブを使って,打ち出し角を小さく,スピン量を少なくして,できるだけボール初速を得ようとしている。

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計算上の「最適」はさておき,上の図は実際のデータから弾き出した,パフォーマンスの最適化。113mphのクラブヘッドスピード(50.5m/s)とマイナス1.5°のAoAのとき,どの打ち出し角でキャリーがいちばん長いかを見たもの。面白いことに,ここで最適とされている10.4°の打ち出し角と2760rpmのスピン量というのは,実際のPGAツアー平均(10.9°/2686rpm)に非常に近い。

このシミュレーションは,いちばん小さいロフトで171.3mphのボール初速/3.8°の打ち出し角/980rpmのスピン量から,最適ロフトでは168.1mphの初速/10.4°の打ち出し角/2760rpmのスピン量,そしていちばん大きいロフトで157.2mphの初速/20.5°の打ち出し角/5450rpmのスピン量までの範囲で行なった。

「ボールスピードが遅いプレーヤーは高い打ち出し角と多いスピン量が必要で,ボールスピードが速いプレーヤーはその逆」というのは,常に正しいわけではない。鍵を握るのはAoAだ。

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上のテーブルは,2度刻みのAoAと10mph刻みのボールスピードで,それぞれにおける最適な打ち出し角とスピン量を示している。(わかりにくいグラフだなぁ)