このコロナ禍でいいことがあったとすれば,自宅待機を余儀なくされたツアープレーヤーたちがオンラインでさまざまな側面を見せてくれたことでしたが,これもそのうちのひとつ。タイガー・ウッズが,アマチュアがTwitterにあげたスイング動画に対してアドバイスを送る,というものです。
コーチングのスキルついて聞かれて「ちょっと批判的なコメントしがちかな」というタイガーですが,
言ってることはだいたい同じで,
- アドレスは踵にウェイトがかからないように(よりアスレチックに,腰のアーチをつくる)
- テイクアウェイでクラブがインサイドに入らないように
- 切り返しで右肩が前に出ちゃう人は,後ろに残しておくように
- 逆に切り返しで手を後ろに引きすぎちゃう人はもっと突っ込む感じで
- ダウンスイングで右膝はボール方向じゃなくターゲット方向に動く
- 左ヒップは後ろに引いて,手の通るスペースを作る
- ボールを見続ける(特にインパクト後に頭を残すんじゃなくてボールを目で追うように)
- 子供はとにかく楽しんで,打ち続けること
というところでしょうか。
いちばん印象に残ったのは左ヒップをクリアすることを強調している点ですかね。そうすることで,どんなショットパターンだろうが「you don't have to use your hands at all」(手を使う必要がまったくない),逆に言えば,左ヒップがクリアできないと手の通り道がなくって,手でクラブを操作しなきゃいけなくなる,ということです。