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ブッチがジョージに習ったら|Golf Digest

大御所ブッチ・ハーモンに対して風雲児ジョージ・ガンカスがレッスンをするという,なんとも面白い記事がありました*1

ガンカスってもともとレスリングやってたので,だから「レッスンもハンズオンでやって,生徒を動かして物理的にポジションを作る」んだとか。「それがいちばん早いし,早いのはいいことだ」とのこと。

What happened when Butch Harmon took a lesson from George Gankas - Golf Digest

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1. クラブフェースの管理

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ハーモン

嫌なミスは低いプルかフックで,主にアイアンで。ドライバーは自信があるけど,アイアンショットのコンタクト,特にその左にいくショットは,問題かも。自分はよくインパクトで右手をちょっと使ってボールを「追いかける」くせがあるけど,それが自分がクラブフェースをスクエアにするやり方。時々フェースを閉じすぎて引っ掛けるか,当たりが悪くなる。

ガンカス

アイアンの名手は手の動きがもっと受動的(パッシブ)でもっとボディローテーションを使う。クラブフェースはもう準備しておいて。ブッチの手のポジションはターゲットに向かって回っている。そうするとバックスイングとダウンスイングでフェースは開いて,右手の動きでフェースをスクエアに戻す。グリップを変えるかわりに,ブッチの左手首を掌屈させた。そうするとフェースはもっと閉じたままになるし,フェースをスクエアにすることを気にせずにターンできる。

2. もっとボディローテーションを

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ガンカス

もっとフェースを閉じれたら,ブッチの今までの動きだとボールはかなり左に行っちゃう。僕のボディローテーションは本能的なもの。みんな僕は頭がおかしいと思ってるよ,「フェースが開いてるからフックするんだ」って僕が言うと。でも,フェースを戻すためにインパクトのとこで減速すると,スイング軌道は右に向いてフェースは左に向く。それがフックの正体。ブッチにはもっと体を回してもらって,軌道をもっと左に,フェースをもっと右にしてもらって,ストレートなショットが出るようにした。

ハーモン

フェースがもっと閉じてるときにもっと激しくターンしないといけないことは知ってたけど,昔ほどは体が回らなくなったんだ。このレッスン前の動画を見たら,インパクトのときの自分のヒップと肩は基本的にスクエアなことが分かった。アドレスのときみたいに。でもジョージが後ろに立って自分の左肩を後ろに引いてくれたとき,まったく違う感覚がしたよ。インパクトでスクエアだったものが,だいたい30度オープンになった。すごく大きな変化で,ストレートなショットになったしもっとスピードも出るようになった。

HARMON: LEARNING NEVER STOPS

若いコーチたちによく言ってることがある。自分が信じてないコンセプトを教えてるやつの話を聞きにいけって*2。オープンマインドでいられたら,新しいアイデアをいっぱい持ち帰って,いい結果につながるだろう。自分がよく言うことのひとつに,「自分はゴルフを教えてるんじゃない,人々のゴルフのプレーのしかたを教えてるんだ」ってのがある*3。なにか違うものを必要としているプレーヤーにいつ何時出くわすか,決して分からない。自分の考えを広げられたら,そういう状況により良く準備できるんだ。学び続けなければいけないんだ*4

3. 正しい感覚をつかむ

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ガンカス

このレッスンがいい方向に進んでいったのは,左のショットが少なくなりはじめたのを見て分かった。ブッチはターンが増えたからボールを潰してたし,インパクトでシャフトも前に倒れてた。他にローテーションの感覚を掴むために試したのは,右肩と右の尻のポケットがボールに向かってクラブヘッドを打つ感覚。右側がアクティブなプレーヤーには,これはよく効く。つまりは,ブッチは左側を引く方が,右側で打つのより感覚を得られるということ。要するに,教え方はひとつじゃないってこと。学び方は人それぞれなんだ。

ハーモン

面白いよね,自分は常にプレーヤーたちに右側で打てって言ってる。でも自分には,左肩を後ろに引く感覚の方が自然に思えた。ジョージが言う通り,やってるのは同じこと。左腰にちょっと痛みを感じ始めたので,自分のローテーションの仕方が変わったんだろうと分かった。自分はとにかくバックスイングで左手を掌屈させて,できるだけハードに左側を回すことを意識した。ショットが良くなったし,音も良くなったよ。

4. 頭を止めない

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ハーモン

いいと思ったのは,ジョージが自分に違う感覚をもたせようとしたこと。ゴールを変えることなくね。フェースをセットして,ターンする。偉大なコーチはバタバタしない。動きをひとつ取り上げて,それを潰す。それ以外に自分にハマったコンセプトは,頭を早めにターゲットに向かってリリースすること。ジョージが言うところの「首を突き出せ」*5ってやつ。自分のプレーヤーにも使うけど,自分自身には言い聞かせ続けなければならなかった。早めに頭をターンすることは,足やヒップがやってることを感じ取るより楽だった。

ガンカス

頭を前に旋回させることはマット・ウルフが取り組んでいること。もっと胸を開いて,より良いコンタクトとより安定したクラブフェースを実現したい。それでスタートラインが予測できる。パスを投げるようなものだ。目はターゲットを見る。それによって首が解放されて胸が開く。でもこれは切り返しのとこでやっちゃいけない。ヒップがターンを導いて,右手が地面に平行になるところからそれに肩が続いてインパクトに向かう。上半身がリードしちゃうと,それは薪割りだね*6

GANKAS: THE CLUBFACE IS KING

ゴルフスイングというのは,クラブフェースがやってることに対する反応だ。もし10人の生徒にオープンフェースで打たせたら,体が突っ込む人もいるし,前傾が崩れてプルする人もいるし,フリップする人もいる。みんな違うことをやってるけど,でもみんなボールの弾道を見て,それに対して反応してるんだ。すべてはフェースから来ている。もしフェースを閉じたら,ハンドルを前に押して,もっとターンして,ってなるはずだ。ゴルファーはフェースに対応してるんだ。

5. 計画を実行する

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ガンカス

正直に言おう。僕はブッチ・ハーモンと一緒に取り組んでる。彼が知らないことを僕が教えようとしてるわけじゃない。僕が提供できるのは,違ったやり方を提示して,それを感じ取れるようなポジションに物理的に彼を置くこと。バックスイングには手を付けなかった。なぜなら彼のいちばんの課題はインパクトで,左へのショットをなくすことだったから。もうちょっとバックスイングで回ってローテーションを増やしたら,インパクトでのスピードを7-8mph増やすこともできるよ。そうなったら60台で回って,常にエージシュートできるんじゃないかな。

ハーモン

それ,紙に書いてくれないかな?

*1:ブッチですら新しいことを学ぼうとしているのに,狭い井戸の中で暗にdisりあってる日本のコーチたちときたら。あるいはブッチですらレッスンを受けて新しい感覚を得ているのに「自分で試行錯誤するのがなんとか」といってるアマチュアたちときたら。

*2:原文は "Go listen to the guy who teaches concepts you don’t believe in."

*3:“I don’t teach golf. teach people to play golf.”

*4:"You have to keep learning."

*5:“sticking your neck out.”

*6:日本でいう「大根切り」か