Linkslover

I want to be a window through which Japanese golfers can see what’s happening outside. TPI G2/P2.

バックスイングでのショルダーとヒップのターン

Golf Digest の記事から

「すべてのプロがやってるひとつの動き。みんなできるけど多くのアマチュアはやってない」というタイトルの記事が Golf Digest であって*1

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この写真を見ただけで勘のいい人は分かるというかそもそもこの動きができているだろうと思うんですが,つまりバックスイングでシャフトが地面に平行になったときに(いわゆるP2のポジション),プロ(右)は肩が60°まわって骨盤も29°回転しているけど,アマ(左)はぜんぜん回ってないよ,ということです。

元記事が不必要に長いのでちゃんとは読んでいないのですが,「っていってあってプロとアマだと体の柔軟性とか違うじゃん」という想定される反論に対して,「あらかじめ右足を開いて構えたらまわりやすくなるよ」的なことが書かれています。

まあそうなんだけど…,ちょっとずれてる気がする。これ問題というか本質は柔軟性じゃなくて,手でクラブを上げてるからこうなるんですよね。しかも腕と胴体との同調がないかたちで。だいたいこういう人はバックスイングでヘッドが垂れて(後ろからみて)時計回りにクラブがまわって左肘がまがってトップでシャフトがクロスして切り返しで右肩が突っ込んでダウンスイングで体が開いてアウトサイドからクラブが降りてくる……,という例を,先週末の会社コンペで多く見たんですが。

じゃあどうすんの?というと,腕も手もクラブヘッドも置き去りにして始動を胴体(胸郭)から始める。たぶんこれだけ。そうするとたぶん多くの人は「今までの半分ぐらいしかバックスイングしてないじゃん」「トップの位置めちゃくちゃ低いじゃん」ってぐらいに感じるけど,それできっと正解。動画を見れば,それが「普通のスイング」であることに気づくでしょう(個人的な体験に基づく)。

Golf Digest の記事は GolfTEC の数字に基づいているもので,こういう数字は「気づき」は与えてくれるという点ではいいんだけど,本当に大事なのは「じゃあどういう意識で動作すればいいの」という点だと思うので,もちろんそこで柔軟性とか筋力の違いからプロ並みの数字は出ないこともありましょうが,その本質的なことは見失いたくないなーと思います。

自分の場合

「そういうお前はどうなんだ」って話なんですが,手で上げてました。前は。「胴体から始動する感覚」はこないだのラウンドで強く意識してうまくいったんですが,そしたら「切り返しから左腕のリンクが切れてた」ことに気づいて,それを直したらこんどは長いクラブでスライスが多く出るようになった。最近はチーピンか右に出ての強烈なフックが主だったのに。

なんでかなーと考えていたんですが,きっと,いままでは切り返しで左腕のリンクが切れちゃっていたので,バックスイングの早い段階で左手の操作ができてた。もっというと,早い段階からフェースを閉じる動きができていた。グリップもストロングだったし,なおさら。

でもグリップをニュートラルにしてダウンスイングでも左腕のリンクを切らさないようにすると,ダウンスイングの最初の段階(P5ぐらいまで)ってクラブフェースが開く方向に動くんですよね(のはず)。そこから左手首の掌屈を入れながらクラブフェースを閉じて(「絞り込む動き」と自分では名付けていますが)インパクトまでもってくる,が正解なんじゃないかなー,と,頭の中で整理しているところです。

あー,早く試したい。