ビクトル・ホブランの凄さをどう表現したらいいんでしょうね。2019年のマスターズと全米オープンとの両方でローアマチュア。プロ転向後も60台のラウンドを重ね,来季のツアーカードも当然のように獲得。渋野日菜子以上のスマイル。
そんなホブランが自身のInstagramアカウントに数年前のスイング動画を載せていて*1,それについてGolf.comが記事にしています。
Viktor Hovland shares video of his 'sh---y' old golf swing
これは,ホブランの映像をもとに,Golf.comのエディターが今のと比較したもの。
Viktor Hovland, then and now pic.twitter.com/rVpnTUiIWv
— LKD (@LukeKerrDineen) 2019年8月26日
動画で見ても一目瞭然なんですが,スナップショットで見るとさらに分かります。
じゃあ,こんな感じでスイングするにはどうしたらいいのって話なんですが,昨日ゴルフスクールにいったらコーチの田渕さんとたまたまホブランの話になりまして,田渕さんが言ったのは,「スイングの最初からシャフトを軸にクラブフェースを閉じつづける」。
僕が腹落ちする表現をするなら「最初から最後までγ(ガンマ)のトルクをかけつづける」*2ってことになりますが,専門用語使って煙に巻きたいわけではなく,その方が表現がシンプルになるからです。
それはさておき,試しにそれを意識してスイングしたら,いいことしかなかった。思いつくメリットは,
- 「フェースを閉じるタイミング」とか考えなくていいい
- クラブが暴れない(手とシャフトとクラブヘッドの位置関係が安定する)
- 切り返しで緩まない(左腕・左手のテンションが保ちつづけられる)
- 結果,シャローイングがしやすくなる
- 軌道もシャローになってフォロースルーの抜けていく方向が変わる
- 右のミスが消せる
- まずダフらない
- 思い切って下半身の力を使う気になれる(上半身について考えることが減るし)
デメリットは,なんだろ。下半身が使えないと触れないし,左にひっかっける,ってとこですかね。
ということで,いまどきクラブにマッチしたいまどきスイング,しかもウルフやモリカワよりもスムーズで,来シーズンでのPGAツアーでの安定した活躍が期待できそうなホブランのスイングでした。