Linkslover

I want to be a window through which Japanese golfers can see what’s happening outside. TPI G2/P2.

筋トレ初心者のつぶやき

俵マッチョ。

ちょうど1年前ですね。この本に出会ったのは。長らく下書きまま寝かしていたけれど,これを期に恥を忍んで晒してみよう。

きっかけ

ゴルフのパフォーマンスを上げるために,体を鍛えなきゃいけない。というのは分かってはいたけれど,なかなか実行に移せなかった。何からやっていいのかよく分かんなかったし。でも,この1冊との出会いですべてが変わった。

スターティングストレングス

スターティングストレングス

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『スターティングストレングス』。これを教えてくれたのは,このブログにも何度か登場してもらってるたなかさん *1 *2 *3 のツイート。

とりあえずKindleで試し読みしてみたら,出だしの一文で心を奪われた。「Physical strength is the most important in life.」。PXGの「Nobody makes golf clubs the way we do. Period.」に比べて,「Period.」がないだけで遥かに完成度の高い文章だ。

それはさておき,この本はとにかく単純明快。フリーウェイトの5種目 *4 だけやっとけばいい,マシンなんてメーカーが儲けるために存在する,とにかく牛乳飲め,とか。たなかさんがツイートしているように,プログラムの組み方――週に3日やれ,最初はこれやれ,次の日はこれやれ,ウォームアップはこうしろ,メインセットはこうしろ,とかとか――を具体的に教えてくれる。最初にころは,それらを疑う理由もないし,それに従って忠実にやってた。

複雑さが初心者を遠ざける

それまでもフィジカル面には興味を持っていたので,こういった本には目を通していたのだけれど,

正直すぎて,細かすぎて実行に移せないんですよね。ゴルフスイングのこの局面ではこの筋肉が使われて,この局面ではこれ,この筋肉にはこういうトレーニングで,柔軟性を高めるにはこれ……みたいな。

プロとかエリートアマチュアとかが,自らのフィジカルのポテンシャルを最大化するためにはそういうこまかいアプローチが有効なんだろうけど,ワークアウト初心者のころは細かいことを考えずにとにかく体全体をデカくすることを考えておけばいい! と割り切った考え方にさせてくれ,だからこそ実行に移す気にさせてくれたのが,『スターティングストレングス』。

ここにある「Compound full body exercise」とは,マシンを使って特定の部位の筋肉を狙うトレーニングとは対照的に,多くの筋肉を動員させる運動,だと解釈すればいいけれど,プロのアスリートに対してもその重要性は変わらない。いわんや,アマチュアゴルファーにおいてをや。

石の上にも3年

『スターティングストレングス』に従って筋トレしたからって,自分のゴルフの何かがすぐに変化するということはないし,特に飛距離がすぐに伸びるということはない。飛距離を伸ばしたいなら,スピードトレーニングの方が手っ取り早いし,上半身のローテーション系の運動をやった方が直接的。

ただ,筋トレを続けていけば,気持ちが変わる。体が変わる。そして顔つきまで変わるらしい――筋トレを初めて数カ月後に会った人に,「整形しました?」って言われたぐらいなので。

補足

『スターティングストレングス』はそれ一冊で完結している本だけれど,マインド的に少しマッチョなところがある。「週3でジムにいけ! メインは5レップ3セット! 牛乳飲みまくれ! 毎回重量を増やせ!」みたいな。最初のころはそれに従っているだけでいいんだけれど,途中で行きづまる。メインセットをこなせない自分を責めたくなる。そんなときにどうするか。

心の助けになったのはこの本。「トレーニングは続かないと意味がない」ということで,柔軟な考え方でトレーニングに向き合うことの大切さを教えてくれた。

*1:https://golf103.hatenablog.com/entry/2020/12/25/192018

*2:https://golf103.hatenablog.com/entry/2021/10/26/055000

*3:https://golf103.hatenablog.com/entry/2022/01/31/164607

*4:スクワット,オーバーヘッドプレス,デッドリフト,ベンチプレス,パワークリーン