Linkslover

ぜんぜんわからない 俺たちは雰囲気でゴルフをやっている

ニヒリズムとゴルフ

最近こういう本を読んだもんだからちょっと書いてみたいだけなんですけど。

ykkactuarial.hatenablog.jp

『ニヒリズムとテクノロジー』における「ニヒリズム」はニーチェの言うそれで,つまりはニーチェに言わせれば「人間ってのは現実と向き合って,そこで直面する様々な課題に挑んで,そして自らの意思において選択する,その力を求めるべきだろ」,なんだけど,古くから人間はそうはしない,例えば超越者(神)に意思決定を委ねたりとか,「死後の世界」とか言ってはいま自分が生きている「いま,ここ」を否定しようとするとか,まぁそういう意味における「ニヒリズム」ですね(ラフなまとめすぎですいません,知ってる人に見られたら石を投げつけらると思う)。

んで,現代社会ではさまざまなテクノロジー(TwitterだFacebookだYouTubeだTinderだあれやこれや)がそういったニヒリズムに拍車をかけているという話,あるいはそういった現代のテクノロジーが人間に及ぼす影響について「ニヒリズム」的観点から分析する,というのが『ニヒリズムとテクノロジー』という本なんですけど,まぁそれを読みながらゴルフのことを考えるわけですよ,わたしは。

よくある話としては,「あわよくばベストスコア更新を狙いたい」と思っていながら,そのためにはどんなスキルの向上が必要かを真剣に考えようとせず,さらには練習すらしないとか(今の自分),1番ホールのティーショットでOBを打てば即座に「まぁ今日は練習だから」とうそぶいたりとか(今の自分),あるいは「今日は練習だから」というわりには何の練習をするのか明確化しないとか(今の自分),「よくわかんないけどとりあえず新しい道具に変えれば心機一転していいショットが出るようになるんじゃないか」と期待したりとか(昔の自分),「いまは理想のスイングができないけど,スイング理論に関してはおれけっこう知ってるから」とうそぶいてみたりとか(昔の自分)……書いててむなしくなってきた。

まぁ「ニヒリズム」という言葉を持ち出すまでもなく,アマチュアゴルファーなんて(少なくとも自分は)「現実」に向き合っていないし,意思決定も曖昧だし,さらには決定したところでコミットしないし,コミットしたつもりでもその結果から目をそらそうとするわけですよね。たとえばパー4ホール,グリーン手前に池があって,グリーン奥は近いところに白杭がある。ティーショットがプルして左法面のラフにいった,「確実にボギーを狙うなら2打目は池手前にレイアップすべきだよな」と分かっているのにも関わらず,「今日はもうひどいスコアだし,いっちょ狙ってみるか」とグリーンを狙い,そして想像以上にいい当たりが出てグリーンオーバー,からのOB。打ち直しは少し軽めに打ってグリーン手前,「2打目はOBになったけど,でもこのライから2回続けていい当たりで打てたし,まぁ良しとするか」とかね。良しじゃねーだろ。

何が言いたいかというと,みんな「ゴルフはミスのスポーツだ」というフレーズは聞いたことがあっても,その本当の意味を真剣に考えてはいないんじゃないかということです(少なくとも自分は)。あるいは,まぁ道具とかウェアとかにこだわるのはそれはそれでめっちゃ楽しいんだけれど,しかし基本的にゴルフは「できるだけ少ない打数で穴に球を入れる」という競技である以上,その事実から目をそらしてはいけないんじゃないかと思うわけです。今の自分は。

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ゴルフは死んだ