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2019 WGC-Dell Technologies Match Play プレビュー|15th Club

今週は WGC-Dell Technologies Match Play ですね。過去にはこんなこともありましたが,これが同大会の最大スコア差での勝利だったそうです。

そんな記録の話も含めた大会のプレビューが,分析屋「15th Club」にありました。

ソース

https://www.15thclub.com/2019/03/26/wgc-match-play-preview/ by Justin Ray, 26 March 2019

概要

WGC-Dell Technologies Match Play が現状のフォーマット(「pool play format」として,出場したプレーヤーがいわゆるラウンドロビンで最低3試合をプレーし,各組の1位通過者による決勝トーナメント)となって,今回が5回目の開催。このフォーマットでの過去の優勝者4人のうち3人は,すべて第2シード以上のシードだった。2015年のマキロイ(第1シード),2016年はジェイソン・デイ(第2),そしてダスティン・ジョンソンが2017年(第1)。このフォーマットのもとで,第4シード以上のプレーヤーの通算マッチ勝率は0.677。1999年から2014年のあいだは,これが0.627だった。

Austin CC を会場にしての3年,計48のプールグループがあったわけだが,決勝トーナメント進出者の37.5%は各グループの最高ランク者(Pool A)だった。25%が2番目のランク,18.8%はそれ未満のランク者。

番狂わせは稀ではなく,シード58番目以下のプレーヤーが決勝トーナメントに進出すること4回。2015年以降,シード50番目以下のプレーヤーが4人,少なくとも準々決勝に進出している。

過去の「負けたらすぐサヨウナラ」というシステムではないものの,今のフォーマットも十分に緊張を強いられる。過去3年で,決勝トーナメント初戦に進出したプレーヤーのうち75%が,ラウンドロビンの初戦に勝利している。

注目の13番ホール

317ヤードの13番パー4。ドライバブルではあるが,選択を迫られる。

2016年以来,79%のプレーヤーがこのホールでレイアップした。彼らの平均スコアは「3.94」。グリーンを狙った21%のプレーヤーより約0.2打少ない。

レイアップしてティーショットを池に入れたのはわずか3%。一方でグリーンを狙うと23%に膨れ上がる。しかし,グリーンを狙ったうち33%はバーディー(ないしイーグル)を奪取。一方でレイアップした際にはその率は26%に落ちる。

注目のプレーヤー
  • タイガー・ウッズは2013年以来の出場。タイガーの主な記録は,マッチ勝利(33),マッチ数(43),最大差での勝利(9 and 8,対 Stephen Ames,2006),連続マッチ勝利(13,2003-05年)。

  • ロリー・マキロイは先の THE PLAYERS で勝利。これによりマキロイは,PGAツアーの過去30年で3人目となる,「4月が始まるまでに優勝1回を含む6回のトップ10フィニッシュ」を達成した。マキロイの他には,フレッド・カプルス(1992)とタイガー・ウッズ(2000)。マキロイは過去2年,今大会ではラウンドロビンで敗退。通算マッチ成績は2勝3敗1分。

  • 今大会の会場が Austin Country Club に移った2016年以降,ダスティン・ジョンソンは77ホールで勝利,これは最多記録。マッチ最多勝利数は11で,ババ・ワトソン。

  • アレックス・ノーレンは2019年に入って5大会中3大会で予選落ちしているが,今大会での過去2年のマッチ成績は10勝2敗0分と相性がいい。2018年には3位決定戦でジャスティン・トーマスを下した。

  • パトリック・カントレーには要注目。大会デビューした2018年はラウンドロビンを勝ち抜けなかったが,プレーしたホールの33%をとった。2016年以降では,これを上回るホール勝率はアダム・スコットのみ。

  • ポール・ケイシーが先週 Valspar Championship で勝ったことで,PGAツアーでは2012年以来となる,3週連続でのヨーロピアンプレーヤーの勝利となった。しかし4週連続は過去には例がない(現代のPGAツアーでは)。今週は10人のイングランド人がフィールドにいる(トミー・フリートウッド,イアン・ポールター,ジャスティン・ローズ,ポール・ケイシー,マット・フィッツパトリック,トム・ルイス,エディ・ペパレル,マット・ウォーレス,リー・ウェストウッド,ティレル・ハットン)が,これは今大会過去最多。