Linkslover

I want to be a window through which Japanese golfers can see what’s happening outside. TPI G2/P2.

過小評価されている今シーズンのマキロイ|15th Club

BMW Championship に先立って,というか始まっちゃいましたけど,今シーズンのマキロイを「15th Club」が振り返っています。

Examining the underrated year of Rory McIlroy - 15th Club

f:id:golf103:20190816174411j:plain

拙訳

メジャーでは勝てなかったものの,2018-19シーズンを将来振り返ると,マキロイが成し遂げたことは偉大だったと気づくだろう。今シーズンの彼は,PGAツアーのこの20年の中でも特筆すべきものがある。

成績の安定感を見てみよう。例えば,PGAツアーでのトップ10入りの回数はマキロイが13回でトップだ。17大会に出場しただけにもかかわらず。トップ10の割合が76.5%というのは,2000年以降では3番目に高い数字だ(10大会以上出場したプレーヤーの中で)。2000年のタイガー(85.0%)と2009年のタイガー(82.4%)だけが,これを上回っている。

マキロイの今シーズンのストロークゲインドは1ラウンド平均「2.64」。2004年にこのスタッツが集計されて以来,これを上回るのはタイガー・ウッズだけである。2006年の「3.44」,2009年の「3.19」,2007年の「3.09」。

マキロイのこの数字は,2位のパトリック・カントレーに「0.58」の差をつけている。これほど大きなマージンは,やはり過去のタイガーに勝るとも劣らないものだ。2007年はミケルソンに「1.50」差,2009年はスティーブ・ストリッカーに「1.36」差,2006年はジム・フューリックに「0.90」差。

今シーズンのあと2週でいい成績を残せば,マキロイは2012年と2014年に次ぐ3度目のスコアリングタイトルも可能性がある。これが実現すれば9人目。アメリカ人以外でこのタイトルを3回以上獲得したのは,グレッグ・ノーマンだけである。

f:id:golf103:20190816174425j:plain

マキロイの凄さはここでとどまらない。今シーズンのマキロイは strokes gained tee-to-green でツアートップ。平均飛距離とバーディー奪取率でもツアー1位だ。パー3の平均スコアもマキロイがトップ。2013年から2018年はパー3ホールで平均85オーバーだったものの,今シーズンは通算11アンダーである。

BMW選手権での注目プレーヤー
  • 2019年のBMW選手権は,2007年にFedExプレーオフが始まってから50回目の大会。フィル・ミケルソンは46回目の出場となり,最多である。ミケルソンは直近5年で最終戦(ツアー選手権)への出場を逃すこと3回。現在は46位の位置にいるので,今週の奮起が必要である。
  • パトリック・リードは先週,トータルドライビングでトップ,strokes gained tee-to-green で4位だった。この好調を持続したい。30歳未満でメジャータイトルを含むPGAツアー7勝以上を遂げているのは,リードを含め4人。他には,ブルックス・ケプカ,ジャスティン・トーマス,ジョーダン・スピース。
  • ケプカは先週,記者会見の中でパッティングストロークへの違和感を表明している。先週の初日でケプカはグリーン上でフィールドに対して「3.26」打のロスト。メンフィスでは strokes gained putting で1位だったのに。
  • ダスティン・ジョンシンは先週の The Northern Trust で36ホールを終えて単独首位だったが,週末のドライバーは荒れて,strokes gaind off-the-tee は土曜日が81位,日曜日が79位だった。最終的に24位タイで終わったが,これは2日目を終えて単独首位だった試合で自身最悪の成績だ。
  • ジェイソン・デイは現在,プレジデントカップのポイントで9位に位置している。BMW選手権を終えて8位以内に入っていれば,アーニー・エルスが率いるインターナショナルチームに自動的に選出され,残り4人がキャプテンピックになる。デイは現在,世界ゴルフランキングで22位。マスターズ以降ではトップ10入りがわずか1回だ。全盛期はバーディーを量産していたデイ。FedExカッププレーオフでの通算227アンダーという成績は,史上最高。しかし今シーズンは平均バーディー数で31位,昨年は9位だった。今シーズンのデイは strokes gained putting で49位であり,2010年以降では自身最悪の成績だ。
  • ジョン・ラームはいま地球上でもっともホットなプレーヤーかもしれない。直近出場した6大会ですべて11位以内に入っており,平均スコアは「68.4」。PGAツアーでの直近16ラウンドですべてトップ20入りしている。