2013年のUSオープンを制したジャスティン・ローズが「いかにすればバーディーがとれるか」を語る記事が,Golf Magazine に載っていました。「グリーンをとらえないとバーディーはとれない。ティーショットがフェアウェイをとらえないとグリーンをとらえるのは難しい。なので僕は,スコアメイクをする上で正確性をもっとも大事にしている」というのが,ローズの基本的な考え方なようです。
Justin Rose: 4 New Rules To Become A Birdie Machine
1|ドライバー|スムーズなスイングをすれば,ボールは真っ直ぐ飛ぶ
「最近はジムでの時間を増やし,またニクラウスを参考にしてバックスイングで左足のヒールを上げるようにして,ドライバーの飛距離が10ヤード伸びたけれど,実際には飛距離は二の次で,大事なのは正確性」とローズは語っています。「リズムを大事に。バックスイングはゆっくりと行ない,各ステップ(肩がまわって,右肘がたたまれて,手首のヒンジをして,腕を持ち上げて)を確認できるようにしている」。
「ボールは打ちぬくように,実際のボールの数インチ前にもうひとつのボールをイメージして,そのふたつのボールを打つイメージを持っている」のがローズだそうです。「多くのアマチュアはスクエアに当てようとしてインパクトの直前でスピードを加減するけど,それだとスライスになるよ。」
2|アイアン|体重移動をしっかり行なって,クラブフェースを安定させる
「ショーン・フォーリーと組んでからは,シャフトの逆しなりを活かしてインパクトできるようになった。それでボールをつぶせるようになり,インパクトゾーンでクラブが安定した」
「シャフトの逆しなりを起こすには,単に手元だけの問題じゃなくて,体の使い方全体の問題。鍵になるのは,ダウンスイングでの体重移動で,僕は90%を左足に乗せるようにしている。体重移動をさせれば,手がついてきて,ヘッドがついてくる。」
3|ウェッジ|下半身より上半身を使うこと
「ウッドやアイアンでのショットでは,下半身からはじまる一連の動作でパワーをつくることが大事だけど,ウェッジはその逆。上半身が仕事をして,下半身はおとなしくしている。ソフトなウェッジショットを打つときは,上半身だけにフォーカスしている。」
4|パター|カップインは目ではなく耳で見る
「完璧なストロークができてもバーディーがとれるわけじゃない。ストロークについて考えすぎるよりは,グリーンの読みを上達させたほうがいい。僕は足をつかってグリーンを読んでいる。」
「ストロークについてはいろいろ試したけど,けっきょく立ち戻るのは,ボールを見続けるということ。目が動けば体も動き,そうすればミスヒットにつながる。眼を動かさないままパターの軌道を追うようにしているし,大きなストロークのときも周辺視野でパターの軌道を見ている。ボールがカップに落ちるのを見るのではなく,その音を聴くこと。」