最近勉強不足なので,テーラーメイドのR15とエアロバーナーはどういう違いがあるのだろうと思っていたのですが,このGOLF Magazineの記事を読んで,なんとなく分かりました。
Golf Magazine "TaylorMade Unveils R15, AeroBurner Drivers"
http://www.golf.com/equipment/taylormade-r15-driver-taylormade-aeroburner-driver-drivers-2015
これによると,まずR15は
- ロフトと重量をいじりたかったらR15
- 12.5グラムのスライディングウェイトがふたつ(計25グラム)がソールに
- SLDRドライバーのウェイトは20グラム
- 新しい可変ホーゼルは上下2度ずつロフト調整が可能
- いままでのドライバーは上下1.5度ずつ
- 40グラムあるソールのトラックが,SLDRに比べて12mmほどリーディングエッジに近づいた。これによって,より重心が低く浅くなった。
- テーラーメイドのテストでは,これによって打ち出し角が0.7度高く,スピン量が100rpm少なくなる(SLDR460との比較)
- SLDRに比べてヘッドの重量は9グラム減。
- 色は白と黒,体積は460ccと430cc,ロフトは9.5°,10.5°,12°,14°
- 値段は$429と$499(TP shaft)
で,エアロバーナーの方は,
- 空気力学を利用して,ヘッドスピードを向上させる
- ヘッド重量は300グラムを下回る
- テーラーメイドのテストでは,JetSpeedやSLDRドライバーに比べてヘッドスピードが1mphほど速くなる
- スピードポケットが長くなり,JetSpeedドライバーに比べてスイートスポットが10%拡大
- ホーゼルは固定
- テーラーメイドの発表では,ソールの可変ロフトスリーブはスピードポケットのパフォーマンスにネガティブな影響を与えていただろうということ
- ロフトは9.5°,10.5°,12°,HL(17°)
- 値段は$299と$369(TP shaft)
ということです。ヘッドが軽いなら,空力とか関係なく,それだけでヘッドスピードが上がりそうな気がしますが。いろいろなところで書かれているように,PingのG30から始まって,エアロダイナミクスがトレンドになっているようですが,それよりも300グラム未満のヘッドということで,むしろキャロウェイのビッグバーサVシリーズを思い出しました。
えーと,R1でひとつの極みに達したアジャスタビリティがSLDRを経由してR15に辿り着き,一方でSLDRの陰で存在感のなかったJetSpeedのスピードポケット(もとをたどればRBZに単を発する)をフィーチャーしつつ,流行りの「エアロダイナミクス」と昔の看板の「バーナー」とをミックスして存在感を高めようとしているのがエアロバーナー,という解釈でいいのでしょうか。解釈する必要もないと思うけど。
で,Golf Magazineに,それぞれのモデルをもうちょっと詳しくレビューしたページがあって,まず印象的なのは,R15が「BETTER-PLAYER DRIVER REVIEWS」にカテゴライズされている一方,エアロバーナーは「GAME-IMPROVEMENT DRIVER REVIEWS」に属しているということ。
まずR15のレビューですが,目についたのは
- 飛距離性能は抜群にいい
- 打感はソリッドで心地よい
- フィードバックが十分に得られるので,フェースのどこに当たったかが分かりやすい
- 中弾道,低スピン
- 構えやすいヘッドの形状
- ストレートボールを打つのには向いているが,左右にボールを操るのは難しい
といった点です。オフィシャルサイトには,「Golf Digest の Hot List 2015 で,唯一20点満点を獲得」というのが自慢気に書かれています。
かたや,エアロバーナーのレビューで目についたのは,
- 滞空時間が長く,球が上がらなくて困っている人には最適
- スライスをフェードに,フックをドローに変える,寛容性
- オフセンターのヒットでも飛距離が落ちない
- 打感はハードでホット
- クラウンのセンターが盛り上がっており,アライメントがしやすい
- ヘッドが軽く,コントロールしにくいと感じる人もいる
- 高弾道,高スピン
ということで,すみません,知れば知るほどR15とエアロバーナーとの違いが明確になりました。