Golf Digest の記事です。ゴルフコース設計家10人に,マスターズ開催地 Augusta National の改装案を出してもらったらしい。8セクションある膨大な記事を,1セクションずつ訳していきます。
ソース
Masters 2019: We Redesigned Augusta National* - Golf Digest by Ron Whitten, 3 April 2019
The ever-changing 8th
オーガスタの8番,アップヒルなパー5は,変化を遂げ続けるホールのひとつだ。パンチボールグリーンは1950年台半ばにブルドーザーで切り崩され,1979年にもともとの場所にマッケンジーがもともと設計したグリーンのレプリカが作られるまで,一度のみならず二度も場所替えをされた。
当初,8番ホールはフェアウェイのど真ん中に可愛らしいバンカーがひとつ置かれていた。プレーヤーはティーショットでそのバンカーの左か右か,あるいはそれをキャリーがするか,の選択に迫られていた。1957年に George Cobb がそのバンカーをフェアウェイ右端に動かす。それから年を経るごとに新しいバックティーが付け加えられつづけ,かつて500ヤードだったホールは570ヤードにまで伸長した。新しいバックティーが加えられるたびに,それは以前のティーの右後ろに配置された。ティーショットであくまでフェードを要求しつづけたのだ。
設計家の Bruce Charlton の案は,この8番のティーを動かすものだが,ホールの長さを伸ばしはしない。「ここはバーディーホールでありつづける必要がある,飛ばし屋にはイーグルの可能性も」。Bruce Charlton は61歳,2015年のUSオープンを開催した Chambers Bay の共同設計者である。
Charlton 案は,単にチャンピオンシップティーを右に20ヤードほど動かす。フェアウェイバンカーを「キャリーバンカー」にするのだ。(この新しいティーからのティーショットのエリアを確保するために,一列の松の木を取り除かなければならないだろう。既存のパスも美観のために場所を変えられるだろう)
現在のティーからは,フェアウェイバンカーを超えるのに295ヤードのキャリーを要するが,このバンカーがプレーにかかってくるプレーヤーはほとんどいない。その左に広いフェアウェイがあるからだ。Charlton の案では,このバンカーが(かつてそうであったように)プレーにかかってくるようになる。
彼はまたティーを前に動かすという。「ティーを右前方に動かすことは,メンバーたちにもベネフィットがある。ボールをスライスしがちなアベレージゴルファーに対しては,左にターゲットとなるフェアウェイを広く用意できるのだ」
記事一覧
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