Linkslover

I want to be a window through which Japanese golfers can see what’s happening outside. TPI G2/P2.

パッティングにまつわる俗説

こんなものがTwitter上に流れてきた。

パッティングにまつわる〈myth〉。直訳すれば〈神話〉だけど,意味的には〈俗説〉。

それぞれとっても同感するので,蛇足ながら自分のコメントを付け加えたい。

straight back and through

「まっすぐ引いてまっすぐ打つ」って,物理的に不可能だよね。パターのライ角が90度で,上体を地面に平行になるまで傾けるのでない限りは。そうじゃなくても,小手先の動作で「まっすぐ引いてまっすぐ打つ」はできるかもだけど,それだとストロークが安定しない。

accelerate through impact

「インパクト時に加速する」。バックスイングとフォロースルーが同じ幅であれば,インパクト時の加速度はゼロなはず――そのときにスピードは最大かもしれないけど。

インパクト時に減速する人,つまり打ちたい距離に対してバックスイングが大きすぎ人が多いがゆえに,「インパクト時に加速せよ」という教えがあるのかもしれないが……。

eyes over the ball for everyone

「両目は絶対ボールの真上に」。これ,TPI G2でも出てきたけど,大事なのは「構えたときにスクエアに感じられること」であって,そのスクエア感は人によって違う。

「両目はボールの真上に」というのは,スタート地点としてあっていいと思うけれど,そこから自分の感覚に従って調整すべき。

putts break towards water

「水のある方向に向かってパットは切れる」。排水の関係からそういうケースが多いかもしれないけど,妄信してはいけない。

putts break away from mountains

「山から離れるようにパットは切れる」。これ,日本だとよく芝目に関して言われてて,山から離れるように芝が寝るってやつ。富士山近くのコースだと,コースマップに富士山の位置を示してくれているところもあるけど,芝目ってローラーのかけ方とか,いろんな要素で決まるんじゃないの?

never up never in is optimal strategy

「〈届かなければ入らない〉が最適な戦略」。フィル・ミケルソンが,「上りのパットより下りの方が簡単。だって返しが上りになるから」って言ってたように思うけど,〈届かなければ入らない〉と思って上りのパットを強く打って返しが下りになったら,3パットの可能性は高まるよね。みたいなことかしら。

blades suit arcing strokes

「ブレードパターはアークの強いストローク向き」。PINGが言ってそうなことだけど,Dave Phillips が言ってた*1ように,彼はストレートに打ちたいからあえて(トウハングの大きい)L字型パターを使ってるって。こういうのってホント,人それぞれですよね。

mallets suit straight strokes

「マレットはストレートなストローク向き」。同上。