ソース
Facing latest major setback, Rory McIlroy dares to dream unabated despite near-promise of heartbreak - CBSSports.com by Kyle Porter, 19 Jun 2023
拙訳
メジャーの勝利は紙一重なものだが，ロリーは多くの人が耐えられないぐらいその差が詰められない *1
ロサンゼルス ―― 世代を代表するほど偉大なゴルファーであるという厳しい現実は，本質的に残酷であり，その結果は異常である。メジャー大会では本当に僅差であることが多く，どのようにして誰が勝つのか，まったく理解できないほどだ。 *2
LAカントリークラブで行なわれた2023年USオープンで，ウィンダム・クラークがロリー・マキロイに1打差で優勝した。 *3
それはひとつの言い方だ。他には？ ロリー・マキロイは，LAカントリークラブで行なわれた2023年USオープンで，ウィンダム・クラークに1打差で敗れた。 *4
これはマキロイにとって，四大大会での33回連続の敗戦だったが，ほぼ確実に2014年の Valhalla での PGA Championship 以来，最も勝利に近かった。それは――違う展開になっていたかもしれないことをすべて足し合わせると――現実に起こらなかった中でメジャー優勝に限りなく近いものだった。 *5
まず第一に，クラークは素晴らしかった。彼は，最も頑固な人間の内臓さえもむしばむような恐ろしい精神状態の中で，最高にクールなショットをいくつか打った。そのうちふたつが際立っている。土曜日の夕方，彼が打った弾道は最後にバーディーを奪い，17番でのボギー帳消しにした。それは決してフラッグから離れることはなく，それが当然であるかのように彼は反応した。これで彼は日曜日の最終組となり，USオープンを制した。これからスターになろうとしている人にとって，それは最高にクールな瞬間だった。 *6
💀 💀 💀 pic.twitter.com/uQFEDh1EAJ
— Kyle Porter (@KylePorterCBS) 2023年6月18日
ふたつめは日曜日の午後。試合の決着もついていなければ完全な均衡も取れていない，神秘的で緊張した時間が長引いていたときだった。154人のゴルファーがトロフィーから両手を離したが，ふたりがまだ何とかつかんでいる状態だ。マキロイは大会中断の恩恵を受けたあとに，14番でボギーを叩いたところだった。3打目はバンカー上の芝生に埋まり，彼はドロップの救済を受けたが，まさに「ボールは嘘をつかない」状況で6を叩いた。 *7
16番グリーンからわずか数フィートの15番ティーにマキロイが足を踏み入れたとき，クラークは282ヤード先から8ヤードの花道を通ってカップまで20フィートの地点にショットを放った。それで結局2打差がつき，ローリーの心臓に矢が放たれた。その瞬間に大会の流れは決まり，そしてロリーはそれを取り戻すことはできなかった。 *8
First the twirl on Saturday, now this. Wyndham Clark clearly loves the moment. Shot of the event (maybe the season). pic.twitter.com/Mmrnv6Gr02
— Kyle Porter (@KylePorterCBS) June 19, 2023
それはまさに，メジャーでの勝利を収めるショットのあるべき姿であり，LACCにいたファンの間では，大会は終わったという感覚があった。しかし，そうではなかった。クラークは次の2ホールをボギーとし，ローリーが9アンダーでホールアウトした。クラークがメジャー初勝利を収めるには，最後に4が必要だった。彼は60フィートのパットをわずか数インチのところにつけ，残ったのはうなり声だけだった。 *9
「他人の不幸を望みたくないけど，でも本当は3パットを望んでた」と，クラークが希望を打ち砕いたのを見届けたあとでマキロイは語った。「自分にチャンスを与えつづけるために，何とかしてプレーオフに進出したいと願っている。ひとりの男を応援しているが，その時点ではその男は自分自身だ。そう，自分にわずかな望みを与えるために，ただ他の男が失敗することを望んでいるんだと思う。ウィンダムは1日を通じて手堅いプレーをした。そして最後に，最高の2パットがあった。」 *10
クラークは自身のゲームを作り直し，アイアンプレーを刷新し，堂々とした20代のアメリカ人メジャー勝者に変身した。トップ15は言うまでもなく，この秋のUSライダーカップチームにほぼ確実に選出される。空気が薄くなったとき彼はボールを欲しがり，USGAが彼の手にトロフィーを渡すまで，何度も何度もボールを放りつづけた。 *11
彼のストーリーとパフォーマンスは素晴らしかったが，マキロイから目を背けるのは難しかった。クラークが最後に上がったときでさえ，18番グリーンを取り囲む観衆からはローリーを求める叫び声が上がった。ロリーにもう一度チャンスを与えるためだけに老若男女がキャメロン・スミスの前に身を投げたであろう昨年7月のセント・アンドリュースほどではなかったが，それにかなり近いものがあった。 *12
それはよく分かる。タイガー・ウッズ以降の世界においておおむね，北アイルランドのダウン州ハリウッド出身の少年ほど大きなスターであり，有名な人物もいない。昨年，彼がPGAツアーを背負い，ゴルフ界の圧倒的な勢力に対して流れを変えようとしていたという事実を考慮すると，その周りの惑星がなんであれ，ロリーがゴルフ界の太陽であることが簡単に分かる。 *13
しかし，最も重要な4つの大会における彼の成功は，ブラックホールだった。 *14
メジャーチャンピオンシップの数学は，たとえ偉大なプレーヤーであっても，邪悪なものだ。とんでもないスコアを叩き出し，信じられないほどのプレーヤーたちを倒し，驚くべき幸運を手に入れなければならない。ウッズはキャリアを通じ，プレーしたメジャー大会の84％で負けている。トム・ワトソンは94％で敗れた。アーノルド・パーマーは95%。彼らは歴史上最も偉大なチャンピオンたちだが，彼らが勝つことはほとんどない。 *15
プロとして最初のメジャー大会で4勝を挙げたマキロイは，キャリア半ばでサハラ砂漠ばりの干ばつを経験している。25歳のとき，2014年夏にふたつのタイトルを獲得したあと，彼はボールを自在に操り，夏の太陽のように無限のチャンスで世界を追い詰めた。 *16
しかし，過去33回のメジャー出場で19回（！）のトップ10入りを果たしたにもかかわらず，彼はまだ5勝目を挙げていない。そして，彼の負け方と負けたプレーヤーは？ そう，確かに残酷で美しいゲームだ。 *17
あのPGA以来，33回のチャンスのうち，今回と昨年のスミス（最終コーナーで雄叫びをあげた）に負けた全英の2回が，彼が無駄にした最高のチャンスだったという主張もできるだろう。 *18
今回のは，どれほど近かったか？ *19
考えてみよう：マキロイとクラークは金曜日から日曜日までに206ストロークを記録した。彼らは最後の54ホールで全く同じスコアだった。しかし木曜日，クラークがメジャー4勝のチャンピオンを1打差でリードした。マキロイがその差を詰められた可能性のある場所はどこだったか？ 第1ラウンドの最終ホール，3打目を完全に空振りしたときなどはどうだろうか？ *20
日曜日はどうだろう。14番パー5でクラークに1打差をつけられていたとき，ローリーは3打目に向かった。たとえその瞬間であっても，それは大きな結果であると感じられた。そのショットはグリーンに届かず，その日唯一のボギーとなった。ボギーを打つことは特別なことではない。一週間を通して，みんながたくさんボギーを打った。 *21
しかし，そのとき起こったことを，ロリーは次のように説明した：「風がいちばん強かったときに打ったんだけど，ボールが風に強く当たっただけで，明らかに短かった。もしやり直すことができたら，僕は正しいクラブで正しいショットを打っている。あの小さな突風が落ち着くまで，あと15秒か20秒待たなきゃいけなかったかもしれない。」 *22
彼は次のタイトルを9年間待っていた。あと15秒待っていれば，それが訪れていたかもしれない。その差は衝撃的なほど，ほとんど悲惨なほど薄い。日曜日，マキロイが1000パットとも思われるパットを惜しくも1本外したあと，ある同僚が示唆したように，「こいつらたちは全員，セラピーを受けているに違いない。」 *23
ラウンド後，ロリーとリッキー・ファウラー（54ホールを終えて首位タイ，日曜日は最終組でクラークと並んでプレーし，75を叩いて5打差で負けた）は，白いテントのすぐ外でハグし合い，負けたのはどんな気分かと質問した者たちと話をした。ふたりはその日の印象を語り合い，LACCのグリーンの速さについて語り，最後にはロリーがリッキーの後頭部に軽く触れた。 *24
それは敗北におけるマキロイの優雅さを象徴しており，彼は予想以上に元気だった。 *25
彼は次のメジャーについて語り，ロイヤル・リバプールでの全英オープンへのカウントダウンが「3分前」に始まったと語った。彼はまた，自身のキャリアの中で最も厳しい敗戦のひとつを，即座に完璧な視点で捉えた。 *26
「次のメジャーでついに勝てたら，それは本当に本当に素晴らしいものになると思う」と，マキロイは語った。「次のメジャーチャンピオンシップを手に入れるためには，こんな日曜日を100回も乗り越えると思うよ。」 *27
これほど大きな傷心に対する彼の反応は，どういうものなのか？ *28
これほど偉大でありながらこれほど失敗するというのは，皮肉なことだ。ブライアン・ハーマン（29試合に出場しトップ10入りを2回）にとって，メジャーでの敗北は痛手になるだろうか？ アダム・ハドウィン（22試合中1試合でトップ10入り）にとっては痛手だろうか？ *29
おそらく。だが，私には疑問がある。 *30
ロリーを傷つけたこれほどまでには――手にしかけていたLAでの西海岸のメジャーほどには――傷つかないはずだ。近づけば近づくほど，まだ遠すぎたということを受け入れるのが難しくなる。 *31
受賞歴のあるミュージカル『ラ・ラ・ランド』では，エマ・ストーン演じるミアが，なんとか役を獲得したいと感情的になりながらオーディションに臨むシーンがある。そこで彼女は自分の人生について歌った。コーラスは悲しみと希望を同時に感じさせる。おそらく，人生の波の荒廃と絶望をよりよく描写する曲は見つかるだろうが，それよりもひどいく表現する曲も何百万も見つかるだろう。彼女が歌ったのは，こんな歌だった。 *32
夢を見る人たちに乾杯／バカみたいに見えたとしても／痛む心に乾杯／バカな私たちに乾杯 *33
メジャーで優勝できると信じるのは，まったくの愚か者だ。数字は決して機能しない。木曜日には空振りをする。日曜日は突風が吹く。その間，パットをひとつまたは8つ外す。ブルックス・ケプカがそのうち5勝したことやマキロイが4勝したことよりも，誰かがひとつでも勝ったことがあるということのほうが，私にとっては驚くべきことだ。 *34
そして，25歳でそれなりの成績を収めると，しのぎを削るプロゴルフの世界で0勝33敗を記録したときの期待の感情的な重みは，確かに壊滅的なものになるだろう。ジョーダン・スピースとコリン・モリカワ以外に目を向ける必要はない。両者とも早くから頻繁に勝利を収めたが，最近では彼らの真の姿と私たち考えるイメージとのあいだに，亀裂が深まっている。期待の重みは，思っている以上のものだ。 *35
それは人の心を無神経にし，また夢をくじくために特別に構築された世界なのだが，ロリーは最高レベルのゲームに対する喜びを何とか守りつづけてきた……そしておそらく，その喜びは大きくなっているように見える。こうした夢を守りつづけることが，彼を偉大にさせたものの一部であり，もしそれが実現すれば，彼の次のメジャータイトルへの原動力となるだろう。 *36
もちろん，夢が悪夢に変わることもある。そしてロリーは，自分の心を火の中に入れることを決してためらわなかった。過去18か月間，自分が最善だと信じていたプロゴルフの未来に向けて，運動をつづけてきた。先週のカナディアンオープンで梯子が外されたが，彼に後悔はなかった。 *37
公の場では，彼は優雅に矢を受けた。個人的には，将来がどうなろうともすべてはうまくいくだろうと，自分自身にも他人にも言い聞かせた。私たちは夢を生きている，それを楽しまないんてありえない。彼はそう言った。 *38
マキロイもコース上の惨状から免れないわけではない。昨年の夏，セントアンドリュースで54ホールを終えて首位タイに立ったとき，当時ゴルフ界で最も重要な人物が，歴史上最も重要な賞であるクラレットジャグをオールドコースで手にするだろうということは，ほぼ当然の結論のように思われた。その日はもちろん36パットで終わり，妻エリカとゴルフカートに乗ったが，ロリーの顔はエリカの肩に埋まり，空気に触れることはなかった。 *39
『ラ・ラ・ランド』はマキロイのお気に入りの映画のひとつだ。それを観るたびに泣いていると言っている。芸術を愛するロマンチストにとっては驚くことではないが，時間の経過ほど私たちの感情を高揚させるものはない。 *40
ロリーにとっての時も過ぎている。彼はかつての彼ではない。25歳の天才は去り，戻ってくることはない。すべての神童と同様に，これほど明白で具体的なものがなぜ一瞬で消えてしまうのか，不思議に思うことだろう。今の彼は違う。34歳になり、キャリアの後半戦に入った。それは彼にとって重荷になるに違いない。メジャーを逃すたびに，架空の世界が生まれる。 *41
しかし，彼は現れつづける。彼は自分自身をリスクにさらしつづけている。夢が実現するのを望んでいる皆と同じように，彼も傷つく準備ができている。なぜなら，傷つくということはまだ夢を見ているということであり，夢を見るということはまだ生きているということだから。大切なもののために自分の心をリスクにさらすこと以上に，良い生き方はあるだろうか？ *42
「僕は挑んできたし，過去9年間か何年か知らないけど，近づいてきた。そして戻って来つづけている」と，マキロイは今週初めに語った。「自分のキャリアの中で，たくさんの浮き沈みを乗り越え，立ち直る力をたくさん見せてきたと感じている。そして僕は戻って来つづけている。それが報われることを意味するのか，それとも腹を殴られることを意味するのか，あるいはそれが何であったとしても，僕は常に戻ってくるよ。」 *43
ただし，重要なのは戻ってくることではない。誰でも簡単に参加できるから。それは目的を持って戻ってくることであり，土曜日の夜にファウラーが言ったように，結果を恐れることではない。 *44
野心の代償が失敗の重荷であるなら，それはほとんどの理性的な大人が支払うにはあまりにも高すぎる代償だ。 *45
そして，夢見る愚か者がいる。 *46
空虚な欲求不満と満たされない結末を伴うこの33マイルの道に沿って，ほとんどの人が内面化していない何かをロリーは学んだ。結局のところ，トロフィーも記録も栄光も消え去る。残っているのは，何者になるかは、これまでに達成できたであろうことよりもはるかに重要であるという，不変の真実だ。それは，前者が後者に知らせるためだけではない。 *47
おそらく，あらゆる賞賛や，あるいは僅差の勝負よりも重要なのは，長年，あれだけのショットを打ち，その途方もない失敗を経て，四度のメジャーチャンピオンの人生において，一つの北極星が勝利を収めたということだ。 *48
ロリー・マキロイは，夢見る愚か者でありつづける。 *49
*1:Majors are won on the margins, and Rory has been on the wrong side of them more than most could stomach
*2:LOS ANGELES -- The punishing reality of being generationally great at golf is cruel at its core and unusual in its delivery. Major championship margins are often so thin that it's impossible to understand how anyone wins at all.
*3:Wyndham Clark won the 2023 U.S. Open at Los Angeles Country Club by one stroke over Rory McIlroy.
*4:That's one way to say it. The other? Rory McIlroy lost the 2023 U.S. Open at Los Angeles Country Club by one stroke to Wyndham Clark.
*5:It was McIlroy's 33rd consecutive miss at the four biggest tournaments in the world but almost certainly the closest call he's had since the 2014 PGA Championship at Valhalla. It was -- if you add up everything that could have gone differently -- about as close as you can come to winning a major championship without it actually happening.
*6:First things first, Clark was tremendous. He hit some bad boy shots in gruesome emotional conditions that will gnarl even the most hardened individual's innards. Two stand out. The twirling missile he hit Saturday evening in the dark to erase a bogey at the 17th with a birdie at the last. It never left the flag, and he reacted like it wouldn't. It put him into the final pairing Sunday where he took the U.S. Open. It was a badass moment for somebody who may be on his way to becoming a star.
*7:The second came Sunday afternoon as the tournament lingered in that mysterious and nervous place where it is neither put away nor completely in the balance, the place where 154 golfers have taken both hands off the silver but two are still kind of holding on. McIlroy had just bogeyed the 14th after benefitting from the break of the tournament when his third shot embedded in the grass above the bunker. He received a drop, but in a true "ball don't lie" situation, he proceeded to make 6.
*8:As he stepped to the 15th tee -- mere feet from the 16th green -- Clark hit a shot from 282 yards through an 8-yard corridor to 20 feet from the cup. It ended up being a two-shot swing that was a dart to Rory's heart. The tournament flipped in that moment, and Rory never got it back.
*9:It was what major championship-winning shots are supposed to look like, and the feel among the fans on the grounds at LACC was that the tournament was over. But it wasn't. Clark bogeyed the next two, and Rory got it to the house at 9 under. Clark needed 4 at the last to win his first major. He lagged a 60-foot putt to mere inches and all that was left was the roar.
*10:"You don't want to wish bad on anyone, but you're really hoping for a three-putt," said McIlroy after watching Clark sweep his hope away. "You're hoping to somehow get into a playoff to keep giving yourself a chance. You're rooting for one guy and that guy is yourself at that point. Yeah, I guess you're just hoping for the other guy to slip up or make a mistake or give you a glimmer of hope. Wyndham was pretty much rock solid all day, and that was a great two-putt at the last."
*11:Clark has remade his game, revamped his iron play and turned himself into another swaggering 20-something American major winner, not to mention a top 15 player and somebody who will almost certainly be on the U.S. Ryder Cup team this fall. He wanted the ball when the air got thin, and he delivered over and over and over until the USGA put a trophy in his hands.
*12:While his story and that performance were terrific, it was hard to turn away from McIlroy. Even as Clark came up the last, yelps for Rory came from a crowd that circled the 18th green. It was not St. Andrews from last July where every man, woman and child would have thrown themselves in front of Cameron Smith just to give Rory one more chance, but it was pretty close.
*13:It makes sense. In a mostly post-Tiger Woods world, there's no bigger star and no more famous figure than the kid from Holywood, County Down, Northern Ireland. When you throw in the fact that he put the PGA Tour on his back over the last year and tried to turn the tide on an overwhelming force in the world of golf, and it's easy to see that Rory is the sun in golf around which ever planet revolves.
*14:His success at the four most important events, however, has been a black hole.
*15:Major championship math is perverse, even for the greats. You have to shoot such ridiculous scores, beat such incredible players, receive such astonishing luck. Woods has lost 84% of the majors he's played throughout his career. Tom Watson lost 94% of his. Arnold Palmer checks in at 95%. These are some of the greatest champions in history, and they almost never win.
*16:After winning four of his first 24 majors as a professional, McIlroy has experienced a Saharan drought in the middle of his career. At age 25, after taking two titles in the summer of 2014, he had the ball on a string and the world by the tail with opportunities as endless as the summer sun.
*17:But despite 19 (nineteen!) top 10s in his last 33 major starts, he still has not won his fifth. And the way he's lost and the players to whom he's lost? Well, it is certainly the cruel, beautiful game.
*18:You could make the case that, of the 33 chances he's had since that PGA, this one and last year's Open Championship loss to Smith (who came roaring around the final turn) are the two best chances he's squandered.
*19:How close was this one?
*20:Consider this: McIlroy and Clark took 206 strokes from Friday-Sunday. They shot the exact same score over the last 54 holes. On Thursday, however, Clark got the four-time champion by one. Can you think of anywhere McIlroy could have made up a stroke? How about on the 18th green in Round 1 when he completely whiffed his third shot?
*21:What about on Sunday, trailing Clark by one at the par-5 14th, when Rory stepped into his third shot. Even in the moment, it felt mighty consequential. He left it short of the green where it embedded, and he made his only bogey of the day. Making bogey is nothing special. There were plenty of those made by everyone throughout the week.
*22:However, Rory's explanation of what happened: "I hit it when the wind was at its strongest and the ball just got hit a lot by the wind, and obviously it came up short. If I had it back, I think I had the right club and the right shot. I might have just had to wait an extra 15 or 20 seconds to let that little gust settle."
*23:He's waited nine years for another title. If he'd waited 15 more seconds, perhaps he'd have one. The margins are shocking, almost harrowingly, thin. As a peer suggested after McIlroy narrowly missed one of what felt like a thousand putts on Sunday, "These guys must all be in therapy."
*24:After his round, Rory and Rickie Fowler -- the 54-hole co-leader who had played alongside Clark in the final pairing and shot a tough 75 to lose by five -- hugged just outside the white tent where they spoke with those who asked what it feels like to lose. They compared notes about their days, spoke about the speed of LACC's greens, and at the end, Rory palmed the back of Rickie's head as they shared a quick embrace.
*25:It was emblematic of McIlroy's grace in defeat, and he was more upbeat than expected.
*26:He spoke about the next major and said the countdown to The Open at Royal Liverpool started "3 minutes ago." He also immediately put one of the toughest losses of his career into perfect perspective.
*27:"When I do finally win this next major, it's going to be really, really sweet," McIlroy said. "I would go through 100 Sundays like this to get my hands on another major championship."
*28:How is this his response to such tremendous heartbreak?
*29:There is an irony in being so great and failing so much. Do major championship losses hurt for Brian Harman (two top 10s in 29 starts)? Do they hurt for Adam Hadwin (one top 10 in 22 starts)?
*30:Perhaps, but I have my doubts.
*31:They certainly don't hurt like this one -- a West Coast major in L.A. that he had circled for a while -- hurt Rory. The closer you get, the more difficult it becomes to accept that you were still too far away.
*32:In the award-winning musical "La La Land," there is a scene where Emma Stone's character, Mia, stands at an emotional audition for a role she's desperate to land. When asked to deliver the goods, she slips into a song about about her life. The chorus is equal parts sorrowful and aspirational. You could probably find songs that describe the desolation and desperation of the arc of life better, but you could also find a million that do it worse. Here's what she sang.
*33:Here's to the ones who dream Foolish as they may seem Here's to the hearts that ache Here's to the mess we make
*34:It takes a total fool to believe you're going to win a major. The numbers never work. You whiff a shot on Thursday. You get a gust on Sunday. You miss a putt or eight of them in between. It's not as astonishing to me that Brooks Koepka has won five of these or McIlroy has won four as it is that anyone ever wins one at all.
*35:And when you tick several off when you're 25 years old, the emotional weight of expectation when you rip off an 0-for-33 stretch in the meat grinder of professional golf can indeed be crippling. Look no further than Jordan Spieth and Collin Morikawa, both of whom won early and often but have displayed outbursts in recent years incongruent with who and what we considered them to be. The weight of expectation is heavier than it seems.
*36:It is a world built specifically to callous one's heart and dampen one's dreams, but Rory has somehow safeguarded his joy for the game at the highest level ... and perhaps even seen it grow. The preservation of these dreams is part of what has made him great, and it is what will -- if it happens -- fuel his next major title.
*37:Dreams can turn into nightmares, of course, and Rory has never been shy about putting his heart in the line of fire. Over the last 18 months, he has crusaded for a future of professional golf that he believed was best. The rug got yanked from under him last week at the Canadian Open, but he did not have regrets.
*38:Publicly, he took the arrows with grace. Privately, he reminded himself and others that no matter what the future holds, everything is going to be OK. We're living our dreams, he explained, how could you not delight in that.
*39:McIlroy has not been exempt from on-course devastation, either. When he co-led after 54 holes at St. Andrews last summer, it seemed almost a foregone conclusion that the most important person in golf at that time would clutch its most historically important prize, a Claret Jug at The Old Course. That day, of course, ended with 36 putts and a golf cart ride with his wife, Erica, in which Rory buried his face in her shoulder and didn't come up for air.
*40:"La La Land" is one of McIlroy's favorite films. He has said he cries almost every time he watches it. This is not surprising for romantics love art and nothing invigorates our emotions quite like the passage of time.
*41:Time has passed for Rory, too; he is not who he once was. The 25-year-old wunderkind is gone, and he's never coming back. As with all wunderkinds, you wonder how something so obvious and tangible could seemingly disappear in an instant. He's different now, 34 years old and in the second half of the heart of his career. That must weigh on him. Every missed major is another sliding door.
*42:But he keeps showing up. He keeps putting himself on the line. He, like everyone who would love to see it happen, is ready to get hurt. Because getting hurt means you're still dreaming, and dreaming means you're still living. What better way to live than to risk your heart for the sake of something that matters?
*43:"I've been trying and I've come close over the past nine years or whatever it is, and I keep coming back," McIlroy said earlier in the week. "I feel like I've showed a lot of resilience in my career, a lot of ups and downs, and I keep coming back. And whether that means that I get rewarded or I get punched in the gut or whatever it is, I'll always keep coming back."
*44:It's not the coming back that's the point, though, for anyone can simply show up. It's the reentering with purpose, and like Fowler noted Saturday night, not being scared of the outcome.
*45:If the cost of ambition is the burden of failure then that's far too high a price for most rational adults to pay.
*46:And then there are the fools who dream.
*47:Along this 33-mile road of empty frustration and unfulfilling endings, Rory learned something that few ever internalize. At the end of the day, trophies and records and glory will fade. What remains is the enduring truth that who you become matters far more than what you could ever possibly achieve, and not just because the former informs the latter.
*48:Perhaps more important than all of the accolades or even the closest of calls is that after all these years, all those shots, all that tremendous failure is that one north star has prevailed in the four-time major champion's life.
*49:Rory McIlroy remains foolish enough to dream.
