抽選で当たって〈Vokey Tour Experience〉というイベントに参加しました。
世界の主要ツアーで活躍するトップフィッターたちによる,SM9ウェッジのフィッティングデモンストレーション。ボーケイウェッジのフィッティングがどのように行われるのか,実際のフィッティングを実演します。抽選で選ばれた数名の方にフィッティングを受ける役を担っていただき,みなさまにはその様子をご覧いただけます。
残念ながらこの「フィッティングを受ける役」には当たらなかったので,ただ「ご覧いただ」いてたんですが,それよりも何よりも嬉しかったのは,Bob Vokey の右腕ともいわれる Aaron Dill*1 も会場に来てて,そのフィッター役を務めたこと。さすがにAaronまでは来ないだろと思ってたんだけど,これは嬉しすぎた。
Unbelievably great to see you Aaron @Vokeywedgerep !! pic.twitter.com/NcL3c2D0co
— LINKSLOVER⛳️ - TPI G2/P2 (@Linkslover103) October 20, 2023
Aaaronの他にも,Team TitleistのリーダーとしてCorrey,R&DのKevin*2,ヨーロピアンツアーをカバーするWill*3,そしてコリアンツアーを対応するJinと,本当に世界のトップフィッターたちが集った。アクシネットジャパンの皆さん,イベント事務局の方々,本当に貴重な体験をさせていただき,本当にありがとうございました。
せっかくの機会なので,いろいろと質問をぶつけてみた。以下,いろんな人から聞いた情報のまとめ:
- フィッティングは「ベストショット」をどうするかじゃなく「ミスヒット」をどうするかのためのもの。
- プロがプロタイプウェッジを使うのは,自分が実現したいものが明確で,それに合ったクラブが欲しいから。そして,プロはミスを恐れない。
- フィッティング時の計測はトラックマン
- ボールの弾道に関していえば,トラックマンの数値がいちばん正確
- クラブの挙動についてはトラックマンが必ずしもいちばんではないが(GCQuadとかあるし),でもフィッティングで大事なのはボールの弾道。それがすべてを伝えてくれる。
- ウェッジフィッティングでは,フルショットから始めて(Aaronいわく,ウェッジで理想の飛距離のギャップは12-15yd),つぎにいちばん苦手なショット(バンカーかチップかラフか等々)に合わせてクラブを選ぶ
- バウンスよりもグラインドの方が大事
- Vokeyウェッジのスイングバランスが思いのは,その方がFeelingが感じられるから
- Feelingといったとき,それはシャフトのしなり方。打感のことではない。
- タイガー・ウッズはウェッジのシャフトをDGS400にしているが(アイアンはDGX100),それは Bob Vokey のアドバイスによる,という噂は本当。しかもそれは,ペブルビーチで開催されたUSオープンの直前。
- KグラインドのKはトム・カイトにちなむ。
- ツアープロでショートゲームが上手いのは,キャメロン・スミス,パトリック・リード。マキロイも悪くない。
- メッキのありなしでパフォーマンスはまったく変わらない(昔は違ってたかもしれないけど)。ツアープロがメッキなしを好むのは,その方がカスタマイズしやすいから。
- 競合メーカーのウェッジは,いちゴルファーとしては気にしているけれど,実際はVokeyのやっていることをフォローしているだけだと見ている。
- プロトタイプウェッジに年(2022)とかが入っているけど,その数字が違ってたからって必ずしも違うモデルというわけではない。R&Aとかに登録する必要上,識別子が必要。
- たまに「AD」というスタンプがあるが,あれは「アーロン・ディルがつくった」という印。
タイトリストのウェッジフィッティングに対する考え方は,以下にまとまってますね:
……自分のウェッジのことをすっかり忘れてた。個人的には,ここ数年使っているEdelにかわる何かがVokeyラインナップの中に見つかったらいいな,という気持ちで参加した。「Tグラインドじゃね?」ってCorreyが言ってくれたんだけど……そんなでもなかった。
↓公式のレポート