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ぜんぜんわからない 俺たちは雰囲気でゴルフをやっている

『The Confidential Guide to Golf Courses Vol.5 - Asia, Australia and New Zealand』を読むと切ない気持ちになる

イントロ

もともとこの記事はいまから数年前,『The Confidential Guide to Golf Courses Vol.5』が手元に届いたときに書きはじめたのですが,途中でやる気をなくして下書きのままほったらかしにしていました。

しかし先日,箱根カントリー倶楽部でラウンドした*1ことで,またちょっと日本のコースについても見直してみようかと思い,本を手に取り,そしてこの記事を完成させようと思った次第です。

本題

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世界でいちばんcontroversialな(議論を呼ぶ)ゴルフコースガイドブック,『The Confidential Guide to Golf Courses』の第5巻,アジア・オセアニア篇が発売になり,ようやく手元に届きました。

このシリーズに関しては,第1巻が出たときにこんな記事を書いています。

Tom Doak『The Confidential Guide To Golf Courses』|ゴルフコースに対する純粋で率直な批評 - Linkslover

当然,日本のコースに対する評価も載っているわけで,これを眺めていると絶望的な気分になります。日本には真にプレーに値するコースは数少ない。そのうえ,そんなコースもプライベートで門戸が非常に狭い。なんなんだ。

この本,シリーズを通じて「Doak Rate」と呼ばれるレーティングシステムを採用しており(前の記事にも書いているはず),要するに各コースに対して最高点の10から最低点の0まで点数をつけている。それぞれの点数に対して定性的な基準が説明がつけられているけど,6で「とてもいいコース。その街にいるなら間違いなくプレーする価値があるけど,そこに行くための旅をするほどではない」,7で「素晴らしいコース。コースから100マイル以内にいるならチェックする価値がある」,逆に5で「平均的なコースよりは十分に良いけど,この本でカバーされているコースの中では平均的」というもの。で,著者のトム・ドォークを含めて評者が4人いて,それぞれがこのシステムに従ってレーティングするかたち。

こないだの箱根も日本のトップ20に入るぐらいだと思うけど,この本のレーティングシステムでは「5 - 6 5」(ハイフンはふたりめのレーターがプレーしていないことを意味する)。日本のトップ10に入る我孫子で「- - 7 6」,龍ケ崎で「- - 6 -」。インスタゴルフ女子の聖地みたくなった東京クラシックで「6 - 6 -」。ビル・クーアが改修した横浜(西)で「6 - 7 -」。日本で別格なのは廣野の「9 8 9 8」と,川奈(富士)の「8 - 8 7」。それに次ぐのが鳴尾の「7 8 8 7」と東京の「7 - 8 -」って感じ。そんなもん。で,その「6」ぐらいのコースでもプライベートだし,ビジターがプレーするのは困難。

一方,イギリスで6といったら(ランダムにピックアップすると),Huntercombeで「6 7 6 -」,Wallasayで「- 6 7 -」,Silloth-on-Solwayで「6 7 6 7」,Western Gailesで「6 6 5 6」。このレベルのコースは山のようにあるし,多少の制約はあったとしてもビジターでも容易にプレーできる。もちろんこれより評価の高いコースも山のようにあって,それでもビジターがプレーできる。

もちろんゴルフの楽しみっていいコースをプレーすることだけじゃないんだけど,一度そういう世界を知っちゃうと,なんていうか,ねぇ。いやまぁいろいろあっていいんですが,そもそも日本の土地はゴルフコースに向いているのかっていう問題と,大したコースでもないのになんでこんなにカネ払わなくちゃいけないのかとか,なんで食べたくもないランチを食べなきゃいけないのかとか(このコロナ禍でそれも少しずつ改善されているとかいないとか),まぁいろいろ。

日本に戻ってきて2年経って「日本のゴルファー」に戻りましたが,箱根でプレーしたもんでちょっと昔のことを思い出したというか……。