全英オープンを前にしてヨーロピアンツアーが盛り上がってきました。というか,僕が盛り上がっています。
今週は Lahinch*1 での Irish Open,そして来週は Renaissance Club での Scottish Open。いずれの高額賞金のかかる「Rolex Series」の大会で,全英オープンに備えてアメリカからも多くのプレーヤーが出場することが期待されます。
さて,その Renaissance Club を設計したトム・ドォークが,自らのコースでツアーイベントが開催されることについて語っています。
Tom Doak on the Scottish Open at The Renaissance — UK Golf Guy
長いので要点だけ拾いますが,
- 大学卒業後にイギリスとアイルランドで1年間をすごした。リンクスコースへの愛着はそのときに生まれた。
- Renaissance Club の中で既存のリンクスコースへの直接的なオマージュがあるのはシャローな8番のグリーンで,オールドコースの12番グリーンをもとにしている。大会では14番か15番ホールとしてプレーされるはず。
- 私のクライアントは大きなプロの大会を開催することに常に興味を持っていた。私はそれを気にしたことはないが,そのクライアントの気持ちに答えるために,自身の設計哲学(幅広いスキルのプレーヤーに楽しんでもらうコースを作ること)を変えた。
- そこで取り入れたのが,難しいグリーンを持つロングパー4ホール(通常は8番と18番,大会では2番と18番になる)。それはよくアメリカの設計家の顰蹙を買っているけれど,そういうのは目にしたことがある(プレストウィックの13番とかオールドコースの17番とか)。
- 今のコースのフェアウェイの幅は当初設計した当時の半分ほど。クラブは何年か前からフェアウェイの芝を刈るのをやめて,コースの難易度を上げてきた。だけど自分としては,長さとグリーン周りの難しさが,ホールの難易度を高めていると思う。
- オーナーの Mr. Sarvadi はまだ私の意見を求めてくるけれど,でも例えば大会用にホールの番号を変えるのは私のアイデアではない。
- 今年は雨が多いので,ラフはとてもタフなものになるかもしれない。
ドォークが語るように,彼のコースはプロの大会を開催しないのでテレビで目にすることはないし,イギリス&アイルランドにもこの Renaissance Club しかなくて僕もプレーしたことがないので,来週の Scottish Open はけっこう楽しみにしています。たとえコースが「典型的なドォークのコース」でなかったとしても。