個人的にはもちろんフリートウッド&ガルシア組に注目してるんですが,どうなりますかね。「ケプカ兄弟に注目」って言ってたのはどこの記事だったかな*1。
ソース
Seeking Success in New Orleans: Using Ryder Cup Formula to Predict Best Pairings - 15th Club
拙訳
Zurich Classic がストロークプレーだったときのフィールドは薄くて,最後の3回を見てみても8番目・4番目・9番目に薄いフィールドだった。しかしこれがチーム戦に変わって,フォーサムとフォーボールを組み合わせたフォーマットになってから,なかなか面白くなってきた。
チーム戦の醍醐味は,プレーヤーの異なるスキルを組み合わせて,1+1を2より大きい結果にすることである。記憶に新しいのは,昨年秋のライダーカップの「モリウッド」。ボールストライキング巧者がふたり組み合わさって,最強のボールストライキングコンビが出来上がった。あるいは,チーム戦ではお互いの足りない部分を補い合うということもある。
フォーボールでは,特に会場の TPC Louisiana のようなロースコアが期待できるコースでは,バーディー奪取が最大のポイントになる。味方が確実にパーが取れるとわかれば,さらに積極的にバーディーを狙いにいける。ティーショットでドライバーを使う回数も増えるだろう。
フォーサム(オルタネートショット)で重要なのは,個々のスキルに応じてプレーヤーごとの特定のショットを合わせていくことにある。Le Golf National で行なわれた昨年秋のライダーカップでは,奇数ホールでのティーショットがポイントになり,偶数ホールでのアプローチショットが鍵になった。13番から17番では,偶数ホールでティーショットを打ったプレーヤーが,アプローチショットを4・5回打った。TPC Louisiana では,奇数ホールでティーショットを打つプレーヤーが,よりアプローチショットの精度が求められる。すべてのパー3ホールで水がプレーにからんでくる。
さらに深く探ると,TPC Louisiana ではティーショットをよりワイルドいったプレーヤーに報酬がある。ウェイストバンカーとラフがペナルとならないのだ。
ということで,注目すべき5組を挙げる。これは優勝しそうな5組というわけでは必ずしもないが,お互いのスキルを補ってチームとしての相乗効果が発揮できるという点で,ベストな5組だと考える。
ブライアン・ハーマンとパットン・キザイア
ふたりの strokes gained パフォーマンスをそれぞれ見てみると,2018年以降,彼らは鏡像のようなプレーをしていることがわかる。 ハーマンはティーショットでアプローチより1/4ショットほどのゲインがあり,キザイアは一方でティーショットに苦しむ一方,アイアンとウェッジショットではいいプレーを見せている。これが噛み合えば,1打ほどのゲインが期待できる。
アダム・スコットとジェイソン・デイ
ジェイソン・デイはグリーン上とグリーン周りで世界トップクラスであり,ツアー平均より10ヤードほど飛ばせる。ひとつ劣るのがボールストライキングだが,そこで強いアダム・スコットとのコンビは,十分に優勝候補といえるだろう。
イアン・ポールターとサム・ホースフィールド
ポールターはデイの逆で,ショートゲームの弱さを巧みなボールストライキングとティーショットの正確性とで補っている。ホースフィールドの弱みは,過去1年半のヨーロピアンツアーのデータから判断すると,アプローチショットにある。
スコット・ストーリングスとトレイ・マリナックス
過去数年,ストーリングスはソリッドなアプローチショットで賞金を稼ぎ,マリナックスはその短いキャリアの中で,ドライビングで光るものを見せている。 15th Club の Performance Index で103位と122位というふたりであり,通常の大会では名前が出てこないが,今週はそのシナジー効果が発揮できるかもしれない。
マックス・ホーマとアンドリュー・パットナム
パットナムはドライビング以外の領域で平均以上のプレーヤーという確たる地位を確立している。過去の3シーズンで,ドライビング以外の Strokes Gained は +0.5(2015年),+0.6(2018年),+1.0(2019年)だった。弱点は,ティーショットの飛距離と正確性。ホーマもドライビングがものすごくいいわけではないが,その弱点は正確性にある。そのパワーで,今週のコースを攻略できるかもしれない。