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オーガスタのグリーンの難しさ|1995年のエピソードをデイブ・ペルツが語る

パッティング・グルのデイブ・ペルツが,オーガスタ・ナショナルのグリーンの難しさについて,とあるエピソードを語っています。ペルツが振り返るのは,1995年のマスターズ。

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ソース

Masters 2019: Dave Pelz explains how to putt Augusta's greens - Golf by Dave Pelz, 9 April 2019

拙訳

その年の4月9日,月曜日。ベン・クレンショーが2度目のグリーンジャケットを手にした翌日。GOLF誌とオーガスタが,私(デイブ・ペルツ)をコースに招いてくれて,いくつかの計測(グリーン周り,コントゥア,傾斜,グリーンスピード,など)を行なった。

16番パー3ホールに到達したとき,私は前日に起こったことに思いをはせた。デービス・ラブ3世がこの16番ホールのティーに立ったとき,彼は13アンダーで首位タイだった。彼は美しい6番アイアンのショットを放ち,グリーン中央のスロープの上にキャリーした(それはまさに,その後ボールが傾斜を下って左下にボールが戻ることを狙ってプロが狙う場所だった。そして通常はそうなる)。30分後,最終組でプレーするベン・クレンショーは同じく13アンダーでトップタイ,同じく6番アイアンで,ラブとほぼ同じ場所にボールは落ちた。

クレンショーはこのホール,バーディー。ラブは? 手痛いボギーとなった。

非常に興味深かったのは,月曜日に16番のグリーンに足を踏み入れたとき,ラブとクレンショーのボールが落ちた位置は,わずか2インチだった。だがクレンショーのボールは少しだけ前に跳ねたあとに左に曲がり,スロープを40フィートほど転げ落ちたあとで,最終的にホールから8フィートの位置につけた。一方,ラブのボールはスロープ上に残り,ホールから30フィートの距離を残した。

この位置からだと,ラブの狙いは右のグリーン外。31フィートほどの曲がりを計算する。ホール近くにボールを止める手立てはない。返しの6フィートのパットも外した。のちにラブが私に語ったところでは,曲がりがとてもきつかったので,ファーストパットはほとんど背中をホールに向けるかたちで打たざるをえなかったということ。クレンショーのバーディーパットは,約6インチの曲がり幅だった。

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もしオーガスタのグリーンの速さが12.5フィートではなく,月曜日のように7フィートであったならば,ラブの30フィートのファーストパットはわずか6フィートの曲がり幅だったであろう(TrueRollerでの計算による)。そしてそれは,ホールを6フィートも過ぎるようなことはなかったであろう。であれば,ラブは悪くともこのホールをパーで終えられ,クレンショーとのプレーオフとなっていた可能性が高い。クレンショーの位置から7フィートや8フィートの速さのグリーンであったならば,曲がり幅は6インチではなく2インチとなり,やはり1パットで決められたはずである。

この話の核心:グリーンが速いと,曲がり幅が大きい。常に。

アベレージゴルファーは往々にしてグリーンの曲がり幅の読みが浅いが,そのツケは,グリーンが速いほど大きくなる。今年のマスターズを見る際には,プレーヤーたちがどこを狙ってパットしているかを見るのも面白いだろう。それはつねにあなたの想像以上だと思うから。