アイルランドの南西の端に位置する Waterville は,古くは大西洋にケーブルを敷設する工事をする際に人が集まり,そしてその人たちの娯楽としてゴルフが持ち込まれたという場所だそうです。
アイルランドで最後にラウンドしたのは,Waterville Golf Links。1973年,Eddie Hackett 設計。Tom Fazio 改造。
かつてタイガー・ウッズが愛したリンクスがこのWatervilleで,かつては全英オープンのウォームアップとしてこの地を選んでいたとか(ソース)。
そんなWatervilleですが,僕がラウンドしたときは,カナダのブリティッシュコロンビア州からやってきた夫婦と一緒のラウンドになりました。実際にラウンドしたのはその旦那さんの方だけで,奥さんは一緒について歩いてくるだけ。ハネムーンでアイルランドとイングランドに2週間の予定でやって来たらしいのですが,その旦那さんはかつてティーチングプロをやっていたような人で,「僕にとってゴルフがいかに大事か妻は分かってくれているから,こうやってハネムーンの途中にゴルフすることを許してくれているんだ」って言っていました。
この日のティーオフは7時半。その1時間前にクラブハウスに来てみたら,この暗さで,しかもクラブハウスはまだ開いてない。ラウンド前に朝ごはんを食べようというアテが外れた…。
シンプルでストレートな1番パー4の次は,2番パー4,ここで海というか湾が見えるかたちになる。
3番も湾にそって進むパー4。静謐な印象がありますね。
4番パー3。
5番は左ドッグレッグのパー5。
このころから太陽の光が差してきて,なんだか幻想的な光景になってきた。
6番パー3。まだグリーンまわりでスプリンクラーが散水しているのがご覧いただけるでしょうか。
9番,右ドッグレッグのパー4。これでいったんクラブハウスに戻るルーティングです。
10番パー4。ここは距離もあるし,向かい風だったし,ラウンドしていていちばんタフに感じたホールでした。
11番パー5。ご覧のとおり,まだ散水中。
12番パー3。
13番パー5。なかなかの光景です。
そのフェアウェイから。
16番パー4に残る伝説。「1979年,ローカルのプロ Liam Riggins が,メダル(レギュラー)ティーから競技以外でのコースレコード 65 を達成。その中で Riggins は,すべてのホールでパーオン2パットのパー,しかしこの16番で346ヤードをホールインワンを記録した」。
その16番のグリーン手前はこんな感じ。傾斜にうまいこと乗ってカップインしたんでしょうかねぇ。
17番パー3。
18番パー4。湾を右に見てクラブハウスに戻る。
上品な印象は最後まで変わりませんでした。
という感じで,全体的な印象はフラットで上品,ギミッキーなところはなく,戦略的で静謐。ロケーションのリモートネスもあって,タイガー・ウッズが好んだ理由も分かるような気がします。
僕はこのラウンドのあとすぐクルマを3時間走らせて,Shannon Airport に戻りました。途中眠くて大変でしたが,なんとか無事に。しかし空港に離陸の2時間前以上に着いたらチェックインカウンターはスカスカだし空港内にまともなレストランもないしで,時間を持て余してしまいました。こんなことなら途中で昼寝すればよかった…。
2 Sep 2015