「グラスゴーに住んでる高校の友達に会いに行きたい。その友達の家にいってるあいだ,あなたはゴルフしてていいよ」と妻に言われた瞬間,思い浮かんだのは Western Gailes Golf Club でした。
ここは以前,Prestwickでラウンドしたときにプロショップを訪れていくつかのグッズを買っていただけなので,いつか再訪してプレーしたいと思っていたのです。
その妻の友達の夫であるアメリカ人が「ゴルフ好きだけどグラスゴーに来てからまだゴルフをしていない」ことが分かり,かつ,その知人のアメリカ人はまたゴルフ大好きということが分かり,けっきょく3人でラウンドすることになりました。
スコットランドの南西沿岸,Turnberry や Prestwick や Royal Troon などを有する Aryshire(日本なら「リンクス銀座」などと呼ばれることでしょう)の中に,Western Gailes は位置します。クラブ設立は1897年。最初の9ホールが1898年春に完成し,その年の5月に残りの9ホールが完成します。
1番ティー横のスターターハウス。まだゴースの花が咲いていました。
1番パー4。ストレートなホールですが,非常にきついフェアウェイのうねりがあります。
グリーンは少し高いところにあるので,2打目の位置からはグリーン面が見えません。さらに右には深いバンカー。
2番,左ドッグレッグのパー4。ドッグレッグの肘にバンカーがあり,安全に右のルートをとると,グリーン右手前のバンカーが待っています。
3番は逆に右ドッグレッグのパー4。グリーン右手前はバンカー,左は小さなマウンドがハザードになっています。
4番パー4。ストレートなホールでフェアウェイもフラットなのですが,ティーショットのランディングエリア左右に小さなhump(コブ)とバンカー,そしてグリーンは軽く砲台になっています。
そのバンカーに入れてしまった人。
ここまで,クラブハウスを出てから北に進んでいましたが,ここで折り返して南向きに,海岸に沿って進みます。
5番,ストレートなパー4ホール。とにかく距離が長い。向かい風のときは3ショッターとしてプレーする必要があるでしょうね。横風でもイヤ。
6番パー5。ティーからのこの眺めが,このクラブを代表する光景になっています。右ドッグレッグで,ティーショットはこの手強いラフ越え。
6番のグリーン奥からフェアウェイ方向を見たところ。グリーンのアンジュレーション,そこにいたるまでのうねり,さらにフェアウェイがhumpで狭められていて,2打目でグリーンを狙うにしても容易ではないことが想像できるでしょう。
7番,コース最初のパー3ホール。グリーン左奥の見えないところにもバンカーがあります。
右にもふたつバンカーがありました。
8番パー4。ここはグリーン手前にクリークがあります。セント・アンドリュース・オールドコースの1番やターンベリーの16番など,リンクスといえでもこういったクリークがありますね(カーヌスティは言わずもがな)。
9番パー4。距離は短いですが,グリーン周りには深いバンカーが4つ配置されています。
10番,短いパー4。ここもグリーン手前にクリークがあります。
11番,眺めのパー4。フェアウェイバンカーには入れたくないところですが…。
12番パー4。ここも,ティーショットは右のラフを越えて,右奥に走るフェアウェイを狙っていきます。
スタート時間が遅かったので,けっこう暗くなってきました。
13番パー3。右にも左にも手前にも逃げようがないです。正確さが求められるティーショットです。
14番パー5。ここで向きが変わり,クラブハウスに戻っていくかたちになります。右には鉄道の線路が走ります。
15番パー3。左手前に見えるバンカーは,実はグリーンからは少しだけ離れています。
16番パー4。ティーショットのランディングエリアの左右にバンカー。そしてグリーン手前には,ふたたびクリークが走ります。
17番パー4。ティーショットには右側からのプレッシャーがかかります。2打目は遠い先にあるグリーンに向かって。
18番パー4。このころには疲れ果てていて,記憶が残っていません。
プロショップには,ショーン・コネリー(スコットランド出身ですね)のネームタグのついたバッグがありました。
堂々たるクラブハウスです。
「リンクス銀座」ならではの,さすがの地形,なのですが,一方でルーティングが比較的単調なのと,フェアウェイに対するティーショットのアングルも似ているホールが多いので,メモラビリティという点では少し弱いかもしれません。
しかしまぁ,比べられる相手が Prestwick やら Turnberry やら Troon やらと偉大なコースなので,そこはちょっとアンフェアな気がしますね。
13 Aug 2016