最近のウェッジのデザインで興味深いのは,まず最初に,ミズノやキャロウェイなどがロフトに合わせて溝を変えている点。ロフトが寝ているのはアグレッシブな溝でもっとスピンがかかるようになっている。
例えば初心者がクラブセットを買いそろえるとして,ウッドもアイアンも買った,そのときにどういう基準でウェッジを選んだらよいか? それはなかなか手強い課題(daunting task),それに対して,メーカーはウェブサイトで情報を提供している。
たとえば Hopkins はステップ・バイ・ステップで選んでいけるようなインタラクティブなサイトを提供している。Vokeyも vokey.com の中で基礎知識などを提供している。キャロウェイは「Wedgeducation」という一連の動画を提供している。クリーブランドは,クラブに付けたセンサーでスイングを解析し,それをもとにレコメンデーションをするようなシステムを開発している。
ドライバーでもアイアンでもフィッティングを受ける人が増えているが,ウェッジではどうか? それほど多くない。長いあいだ同じウェッジでプレーしていて,ロフトは知っているけどグラインドとかバウンスとかについては知らないままという人もいる。でもそれはとても雑な姿勢。ウェッジとは,特定の目的のために使うクラブ,スコアを作るために使うクラブ。ウェッジにより入れ込めば入れ込むほど,より楽しく感じられるはず。そしてもっと寄せワンがとれるはず。
シャフトについてはどうか? ロフトや溝などに比べれば,驚くほど注意が払われていない。だいたいは純正シャフトの重いスチールのまま使われているはず。だけど,ロフトが立っているウェッジ,アイアンに近いウェッジなら,シャフトには気を使うべき。
どれぐらいの頻度でウェッジは買い替えるべきか? バンカーで使うウェッジはフェースにダメージがかかりやすいので,頻繁に変えるべき。50度ぐらいのアイアンに近いウェッジなら,アイアンセットを変えるタイミングで変えるべき。
硬い地面でプレーするときはローバウンス,軟らかい地面ならハイバウンス,が原則。