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タイガーはいかにして2000年の全米オープンで15打差で勝利したか|15th Club

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今週はいよいよ「ペブルビーチでの全米オープン」ですね。ということで,2000年の全米オープン@ペブルビーチでのタイガー・ウッズの圧倒的なパフォーマンスを分析する記事を「15th Club」が掲載しました。

ソース

How Tiger Won the U.S. Open by 15 Shots - 15th Club by Justin Ray, 10 June 2019

拙訳

ほぼ間違いなく,スポーツの歴史の中で最も圧倒的なパフォーマンスであった。

その週,フィールドの平均スコアが「75.4」だった中で,タイガー・ウッズは100回目の全米オープンで12アンダーパーで優勝した。2位タイのアーニー・エルスとミゲル・アンゲル・ヒメネスに15打差をつけての圧勝だった。

さらにそれだけでなく,タイガー・ウッズはその年の残りのメジャー,セント・アンドリュースでの全英オープンとヴァルハラでのPGAも制し,さらに翌年のマスターズでの勝利したことで,現代ゴルフでは唯一の,4つのメジャートロフィーを同時に保持するプレーヤーとなった。

その19年後,ウッズがペブルビーチでの全米オープンに戻ってくる。2000年のパフォーマンスは遥か昔のものではあるが,今シーズンのタイガーを見ると,そう遠いものとも思えなくなってくる。今シーズンタイガーは,GIRが72.9%。これより高い数字で全米オープンを迎えた過去3回中2回(2000年と2008年)は,大会を制覇している。

ティーショット

2000年シーズンのPGAツアーで,ティーショットの平均飛距離が290ydを越えていたのはふたりだけ。ジョン・デイリー(301.4)とウッズ(298.0)だ。ウッズのティーショットの正確性も当時は平均以上で,フェアウェイヒットが71%,これはツアー平均より約4%上だ。ということとでトータルドライビングはタイガーがトップ。次ぐのはデイビッド・デュバルだった。

全米オープンではデュバルがトータルドライビングでトップ,タイガーが2位だった。しかしタイガーの飛距離は群を抜いており,平均299.3ydはフィールド平均より29yd上。2位のデュバルを7yd上回った。

アイアンプレー

全米オープン前までのウッズのGIRは74.1%で,これはツアートップ。その前のシーズン,デュバルはGIRトップで全米オープンを迎えたものの,70.8%だった。

全米オープンの週,タイガーは72ホール中51のGIRで,2位のプレーヤーより7も上。フィールド平均が48.4%だった中で,タイガーは70.8%であった。

最終日を10打差で迎えたタイガーは日曜日も手綱を緩めることなく,15のGIRを記録。フィールドでトップの数字だった。

パッティング

全米オープンまでの2000年シーズン,タイガーのパッティング関連のスタッツは平均以上といったところだった。GIR時のパット数は16位,ラウンド平均のパット数は86位。3パット回避率は平均以下の119位だったが,バーディー達成率は5番目だった。

しかし,全米オープンでのタイガーのパッティングは冴えた。GIR時の平均パット数は1.63で,これは過去30年での全米オープン優勝者の中ではベスト。GIRでトップだったにもかかわらず,ワンパット数(34)はフィールドで6位だった。3パットはゼロ。

スコアリング

パー5ホールではトータル4アンダーと,他7人と並ぶトップのスコアリングだったタイガーだったが,パー3とパー4とでは他を圧倒した。

パー3とパー4ホールでトータル8アンダー。これは2位の Michael Campbell と Tom Lehman の5オーバーに対して13打の差があった。

この週の全米オープンでボギーなしのラウンドは全部で3つあったが,うちふたつがタイガーで,初日の「65」と最終日の「67」。残るひとりはジョン・デイリーだったが,これは初日「83」のあと「69」を出した2日目のこと。デイリーはカットラインに3打足りず予選落ちした。

大会を通じてタイガーのボギー以下のホールはわずか7つ。

その他

今週の全米オープンで,プロのメジャー大会としては450回目。その中で12打差以上をつけて勝利したのは4回あり,うち2回がタイガー。2000年の全米オープンと1997年のマスターズ(12打差)だ。

残る2回は1862年の全英におけるオールド・トム・モリスと,その8年後のヤング・トム・モリスによるもの。その当時は1ラウンド12ホールでのプレーであり,フィールドも20名以下によるものだった。

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