SAMを使ったフィッティングなので,以前 ACTEK でやったときと内容は同じなんですが,同じだからこそ数値の比較ができて,いろいろと面白いことになりました。
当日使ったパターについて
Ping Anser 4 の34インチ。ロフト3度。
計測器具をパターにつけて7球打った結果
エイミング
前は「0.2度クローズドで再現性が99%」だったものが,今回は「1.3度クローズドで再現性が66%」と,かなり悪化していました。
結果的にこれは,ボールから離れて構えている*1からまっすぐ構えられていないんじゃないか,という結論に。
方向性
前は「0.8度のオープンで,クラブヘッドの軌道は1.7度のインサイドアウト」だったものが,今回は「1.6度のクローズドで,クラブヘッドの軌道は1.2度のアウトサイドイン」に。
これも,結局は構えたなりに,つまりフェースがクローズドでアライメントしているので,それに合わせて打ってるだけじゃないの,ということで。
ストローク軌道と打点
インパクト時のパスは平均1.2度左(最大3度左)だけど,この程度なら打球の方向に影響を与えないから,気にすることはないでしょうとのこと。
それよりも問題なのは打点で,以前はほぼセンター(平均で0.7mmトウ側)だった打点が,今回は「平均で11.7mmトウ側」ということに。
でもこれも,インパクト時のライ角が5.9度アップライトということで,パターの長さとかライ角とかの問題だと思われる。
横から見たときの軌道
インパクト時の軌道は,前が「3.1度アップ」だったのが,今回は「0.4度アップ」に。
シャフトアングルは前が「0.1度のディロフト」だったのが,今回は「1.3度のディロフト」に。ということで,エフェクティブロフトは1.7度になってしまって,これだと転がり悪いですよねー,ということに。
前は「ボールが3.8度の角度で打ち出されているので,もしかしたらロフトを2度ぐらいに立ててもいいかもしれない」って遠藤さんに言われたんですけどね。今回は逆に,「マレット型でさらに重心深度の深いものにして,できるだけボールを上げるようなものにしましょう」と言われる始末。
クラブフェースの開閉
前は「切り返しで5.5度オープン,スイング終わりで11.7度クローズド」だったのが,今回は「切り返しで3.2度オープン,スイング終わりで14.4度クローズド」という結果に。この再現性は前は76%だったのが今回は97%になっていて,唯一向上していたポイント。
フェースバランスのマレット使っていたときの方が開いていたというのも皮肉な話ですが,逆にいえば,今使っている Anser Milled 4 は重心角が大きいので,バックスイングで開かないように抑えてて,その反動でフォワードスイングで閉じ過ぎちゃってるのではないか,という話でした。
リズム
これは以前から課題は変わらず。バックスイングは平均的なテンポなのに,切り返し以降がもたついてて,緩んで当たっているかもね,とのこと。
成績
最終的なスコアは「83.4」だったものが「68.9」に悪化。方向性,タイミング,再現性,すべての要素で悪化していました。
推奨パター
ということで,最終的に推奨されたのは「STROKE LAB MARXMAN PUTTER」とか。
https://www.odysseygolf.com/stroke-lab-putters/putters-2019-marxman-stroke-lab.html
感想
さすがにこのパターをそのまま買うことはないとは思うんですが,自分に合う長さとライ角,しかるべきボール位置を再確認できたのは良かった。あと,ストロークラボのシャフトはやっぱり優秀だと思う。重量感がなく,とても振りやすい。
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*1:そもそも33インチを使っていたのに34インチに変えたのは,東京大丸でベティナルディのパターフィッティングを受けた結果なんですが,果たしてそれが大いに悪影響を生んでいたということです。