Linkslover

1にコースで2に道具,3・4がなくて,5にスコア

〈逆フェースローテーション〉がそのうち流行ると思う

今での〈フェースローテーション〉って要するに「切り返し以降でスイング軌道に対して開いていたクラブフェースがインパクトに向けて閉じていく動き」のことだとすれば,〈逆フェースローテーション〉はまさにその逆で「切り返し以降で軌道に対して閉じていたクラブフェースがインパクトに向けて開いていく動き」のことだと定義します。三觜喜一氏のレッスン動画とかで言われていることとは真逆のことだけど,この〈逆フェースローテーション〉,近々流行りだすと思うというか,意識高い系の人たちは口にしはじめている。

文字で説明するより,ニクラウスのこの本にあるイラストを引用する方が早いと思うんですが,

これが普通の〈(順)フェースローテーション〉。

これが〈逆フェースローテーション〉で,ニクラウスいわく「歴史上,自分を含めて偉大なプレーヤーのほとんどは順フェースローテーションで,逆フェースローテーションのスーパースターはアーノルド・パーマーとリー・トレビノしかいなかった」んだそうです。

だったらなんで逆フェースローテーションがいいの?ってとこなんですが,ゴルフスイング物理学の小澤氏が端的に語っています。

「長いインパクトゾーン」というフレーズは三觜氏もよく使っていますが,それが何を意味するかはちゃんと定義されてない気がしていました。それを小澤氏は「フェースの向きがスクエアの距離が長いインパクト」だと定義する。ここでの「スクエア」というのは「スイング軌道に対して」でなく「ターゲット方向に対して」だと思うんですが,つまりはそれが望ましいスイングであろうというわけです。なぜなら出球の方向性の7割がたはスイング軌道ではなくクラブフェースの向きで決まると言われているので,ターゲットに対してクラブフェースがスクエアである時間が長ければ長いほど,タイミングに依存しないスイングになる,ということでしょう。

当然ながら,ターゲット方向(飛球線)に対してスイング軌道は円に近い曲線を描いているので,スイング軌道に対してクラブフェースがスクエアであり続ければ飛球線に対してはオープンからクローズドになるし,飛球線に対してクラブフェースがスクエアであり続ければ,スイング軌道に対してはクローズドからオープンになるということは,(ニクラウス本のイラストから明らかですが)いちおう念押ししておきます。

さて,逆フェースローテーションには,それだけにとどまらない副産物がある。それは何かというと,

つまりは,たとえばヘッドが最下点を通過する前にインパクトを迎えたとすると,スイング軌道は後方から見て右から左(つまりインサイドアウト)な段階にあるわけで,これが順フェースローテーションだとフェースが開いているから右に出たボールがさらに右に曲がるけれど,逆フェースローテーションだと(軌道に対してフェースはクローズドだから)右にボールが出てもフックがかかって左に戻ってくるでしょ,というわけです。

じゃあ今までなんで逆フェースローテーションが主流じゃなかったのか? 知らない。道具のせいかもしれないし,知見が溜まってなかったのかもしれないし,今までほど飛ぶ環境じゃなかったから「タイミング依存」云々よりは「ボールをつかまえて飛ばす」方が優先順位が高かったのかもしれない。

逆フェースローテーションだと飛距離落ちない? 知らない。そうかもしれないけど,「ボールをつかまえて飛ばす」とかいうけど,スイングにおける最大の動力源は「腕の力」よりは「下半身の力(床反力的なことも含めて)」だろうから。再び小澤氏のツイートを引用すると,

つまらないけど,これが真実。ゴルフというスポーツの特性というか目標(決められたターゲットにできるだけ少ない打数でボールを入れる)から逆算して考えると,ミスがミスにならないパフォーマンスを目指すのが合目的的となる。つまらないけど,飛ばしたかったら打ちっぱなしに行けばいい。

『風の大地 第6巻』より

付け加えると,我がコーチ田渕氏も

とつぶやいていて,これは前にちょっと頭出しした重心角とグリップとの関係*1に絡んでくると思うけど,自分の中で消化できていないので,紹介するにとどめます。

それでこの逆フェースローテーション,たぶん「クラブの重心を左に引っ張り続ける」ことで実現できるはずで,となると「キープレフト理論」との親和性が高いと思うんですが,とりあえず今日はここまで。

あ,ひとつ付け加えると,初心者に限らず「気持ちよく振り抜けて会心の当たりしたのが,スライス」ってのがありますよね。要はその理屈を活かしながら,インパクトでフェースをスクエアにする感じです。