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2019 THE PLAYERS プレビュー|モリナーリの2週連続優勝はなるか?|15th Club

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前の記事*1でもちょこっと出ていたんですが,分析屋の「15th Club」が,今週開催の THE PLAYERS Championship について面白いデータを紹介していました。

会場の TPC Sawgrass は他のPGAツアーの開催会場とは毛色が違うってことなんでしょうが,今年も意外な結果になりそうです。モリナーリの2週連続優勝が,なくもない。

  • THE PLAYERS の会場である TPC Sawgrass,昨年の平均スコアは 71.4,難易度は29位で,Quail Hollow(5位)よりは TPC Scottsdale(32位)に近い。
  • 5月開催だった過去12年で,平均スコアは「72.5」,60台のラウンドは17.7%,1ラウンドあたり平均「3.62」のボギー以下。
  • 3月開催だった直近12年では,平均スコアは「73.4」,60台のラウンドは11.6%,1ラウンドあたり平均「4.06」のボギー以下。
  • 2年連続優勝したプレーヤーはいない。PGAツアーのコースの中で,長いあいだ連続優勝者がいないのは Colonial Country Club(Fort Worth Invitational 開催地)。最後の連続優勝者はベン・ホーガン(1952-53)。TPC Sawgrass で前年優勝者がトップ5に入ったのは過去2回だけ。また,2005年のアダム・スコット以降,前年優勝者がトップ10に入ったことはない。
  • 過去5年で,105のプレーヤーが TPC Sawgrass で10ラウンド以上をしたが,その中で平均スコアが「70.5」以下なのは3人だけ。ラファエル・カブレラ・ベーロ(70.3),ロリー・マキロイ(70.4),そしてフランチェスコ・モリナーリ(70.5)。
  • アダム・スコットは,2010年以降の通算スコアがもっとも良い(-39)。続いて,マット・クーチャー(-37),ザック・ジョンソン(-33),セルジオ・ガルシア(-32),そしてフランチェスコ・モリナーリ(-27)。
  • ジャスティン・トーマスは4回出場してトップ10で終えたのは1回だけだが,1ラウンド平均「5.1」のバディー/イーグル数で,これは2010年以降に15ラウンド以上したプレーヤーの中で最多。
  • 世界ゴルフランキングが導入されて以降では33回目の開催。ランキング40位以下のプレーヤーの方が,10位以上のプレーヤーより優勝回数が多い(11回と10回)。
  • 2010年以降,ガルシアは60台のラウンドを15回達成で,これは最多。過去5年でガルシアは99のバーディー/イーグルを記録,これも最多。次いでスコット(90),ビリー・ホーシェル(83),イアン・ポールター(80),ジャスティン・ローズ(80)。
  • フィル・ミケルソンは2011年以降,60台のラウンドがなく,18ラウンドで通算14オーバーパー。
  • 3月開催と5月開催の今大会で両方優勝したのはタイガー・ウッズのみ(2001年と2013年)。3月開催だった直近10大会(1997-2006)で,タイガーの平均スコアは「71.48」,これはこの間12ラウンド以上したプレーヤーの中で2番目。トップは Scott Hoch(71.18)。
  • ダスティン・ジョンソンは11回目の出場となるが,トップ10に入ったことはない。とはいえ,今大会でのパフォーマンスは向上している。2016年以上,通算スコアは「-15」で6位タイ,GIR(パーオン)はラウンド平均「12.6」で5位。なお,昨年優勝したウェブ・シンプソンも,それ以前は15位以内にすら入ったことがなかった。
  • ロリー・マキロイは直近で出場した5大会でいずれも6位以上の成績。かつてこれと同じことを経験した2011年末は,6大会目に優勝した(Hong Kong Open)。

PGA Tour のサイトでも似たような記事がありまして,

過去10大会に出場して一度もトップ10入りがない(最高は2年前の12位タイ)ダスティン・ジョンソンのコメント。

“I don’t know – I struggle with everything,” Johnson said Wednesday in trying to explain a track record at TPC Sawgrass he calls “frustrating.”

「分からない。すべてに手こずってる。(TPC Sawgrass での記録には)イライラしてるよ」

15大会出場してトップ10入りが1回だけなのは,ジャスティン・ローズ。

“I’m slightly bemused by why I haven’t done better,” Rose said. “… Doesn’t really make a lot of sense.”

「なんで上手くいってないのか,ちょっと考え込んじゃうね。ほんとよく分からないんだ」

ババ・ワトソンは過去11大会に出場して,トップ10入りがない。ブルックス・ケプカも過去4大会出場でトップ10に入れない。ふたり合わせてメジャー5勝,ツアー17勝もしていて,さらにふたりとも(会場のある)フロリダ在住なのに。

ケプカが言う。「コースの歴史が,僕ら向きにはなってないのかも。わかんないけど。」

タイガー・ウッズは3月と5月にここで勝った唯一のプレーヤーだが,それ以外の16回の出場のうち,トップ10入りは3回だけ。タイガーがトップ10にそれほど入れないのも,この大会だけだ。

フィル・ミケルソンは今大会が5月開催になった最初の年(2007)に優勝したが,以降はトップ10が一度もない。25回の出場のうち,トップ10入りしたのは3回だけ。これに似ているのが BMW Championship で,21回出場中トップ10入りは2回だけだが,しかしこの大会は会場を毎年変えている。

TPC Sawgrass が他と大きく異なる最大の理由が,飛距離が有利にはならない点。全長7,189ヤードと,長いわけではない。ここでは正確性がなにより大事になる。特に5月開催になってボールがよく転がるコンディションになってからは。結果が大きく変動しているジェイソン・デイが勝った2年前は,ティーショットで2番アイアンを多用した。

“All the notables in the game now are a reflection of what is going on in the game; they’re the bombers, they hit it forever,” said David Duval, the 1999 PLAYERS winner who is now a Golf Channel analyst. “That’s not a necessity here. It opens up the field that much more because of that. … there’s no soft spots among the 144 teeing it up.

1999年に THE PLAYERS を制したデュバルが語る。「今のゴルフ界の主流は,とにかく飛ばせるヤツ。でも,飛距離はここでは必要条件じゃない。だから,このコースでは多くのプレーヤーに優勝のチャンスがある。出場する144人みんなに開かれているんだ」

“The reality is that length is always an advantage. It doesn’t matter the golf course you play. But I think also at the same time as I talked about for a number of years about this golf course, a lot of the modern players and in a way seemingly like to bully a golf course into submission with length. This golf course doesn't not allow that. You have to play the golf course as it was built and designed and you can get around that way.”

続けてデュバル。「現実的には,飛距離は常にアドバンテージだし,それはどのコースでプレーしても変わらない。最近の連中の多くは飛距離でコースをねじ伏せてやろうとしてるけど,この Sawgrass はそれを許さない。ここでは,設計の意をくんで,それに従わなきゃいけないんだ。

“If this was a modern-style golf course where every carry was 300 [yards] and things widened out, it would be frustrating for 40 percent of the field,” Rose said. “I don’t think any one of the PGA TOUR players that are here this week is frustrated by this golf course. I think everybody gets here thinking, ‘I’ve got a good chance to win.’

ジャスティン・ローズが言う。「もしここが300ヤードキャリーできてフェアウェイが広いモダンなコースだったら,出場者の40%は不満に思うだろう。今週ここにいるツアープレーヤーはだれも,コースに対してイラついているとは思わない。みんな『俺にもかつチャンスがあるぞ』って思ってるだろうね」

“This golf course allows everybody that chance to win, which is I think appropriate for THE PLAYERS Championship.”

「このコースではみんなに勝つチャンスがある。それって,まさに THE PLAYERS Championship にふさわしいと思うよ」

アダム・スコットは2004年に THE PLAYERS を制し,それ以降もトップ10入り3回,トップ20入りもそれ以外に4回。ここでこれほど安定した成績を残せているプレーヤーは,なかなかいない。

“I think probably there are certain courses that people love and, I wouldn’t say hate, but just they don’t agree with you,” Scott said. “Whether it’s visually or a particular hole or something – I mean, a lot of guys struggle putting at Riviera and I putt well there, which is weird. And this might be a course like that as well, where it’s just difficult to see the right shot, difficult to read the greens.

「たぶんみんな,お気に入りのコースがあるし,”嫌いな”とは言わないけど自分に合わないコースがあると思う。見た目とか,特定のホールとか,いろいろあるけど,例えば Riviera でのパッティングで苦しむプレーヤーは多いけど,僕はなぜか上手くいく。不思議だよね。ここ Sawgrass もそんな感じだと思う。ただしいショットのイメージがわかないとか,グリーンを読むのが難しいとか」

“If you get on a bad run here, this course really can dent your confidence because the severity of penalty is very extreme, and that was part of the design from Pete Dye. You’re on the green, or three inches to the left, you’re in the water. It’s a big difference in a game of inches.”

「悪い流れに乗ってしまうと,自信が打ち砕かれる。このコースではペナルティがとても大きいし,それがピート・ダイのコースの特徴だからね。グリーンに乗るか,左に3ヤード外して池に入っちゃうか。インチの差が大きな結果の違いにつながるんだ」

ダスティン・ジョンソンは3月開催の THE PLAYERS に出場するのは初めてだが,それが彼には有利に働くと信じている。5月ほどはコースコンディションがタフではないからだ。