ANSERFREAKでおなじみの遠藤さんに,ACTEK GOLFでパターフィッティングをしてもらいました。感想を一言で述べるならば,
「こんな大事なことをないがしろにして,今までよくゴルフしてきたな!」
です。
パッティングって「アマチュアがプロに唯一勝てる分野」なんて言われたりしますが,裏を返せば,深く考えなくとも/たいして練習せずともなんとなくできちゃうのがパッティングだったりしますよね。最近パターとパッティングに対する熱が高まっているもので,そのモメンタムが消えぬうちに,いちどしっかりと専門家に見てもらって,自分のパッティングはどうなのか,自分にはどんなパターが合うのか,それを知りたいと思ったのでした。
ACTEK GOLFでは「SAM PuttLab」を使って分析を行ないます。以下の本によれば,これはPGAツアープレーヤーも使っているような機器なのだとか。
当日使ったパターについて
PingのKetsch(ケッチ)は3年前に買ったもので,MyGolfSpyによれば,2014年で最高のマレット型パター。
こないだグリップを変えたついでに長さもいじってみたらなんと31インチにしていたようで,幾多のパターを見られてきた遠藤さんにも「31インチって数値入力したことないですよ」と言われました。
計測器具をパターにつけて7球打った結果
エイミング
ターゲットに対してまっすぐフェースが構えられているかどうか。これは平均で0.2度クローズということで,完璧に近いスコアでした。たぶんこれは,ケッチのおかげ。
方向性
いちばん大事なインパクトのときにフェースの向きがどうなっているかで,これは0.8度のオープンと,まずまずの数字。しかしクラブヘッドの軌道は1.7度のインサイドアウトになっているようでした。
ストローク軌道と打点
7球打ったときの上から見たときの軌道が示されていますが,インサイドにバックスイングして,その割にフォワードスイングはアウトサイドあるいはストレートに出ていることが分かります。打点はほぼセンターで打てていて,これはそこそこ良いみたいです。
横から見たときの軌道
ブロー角はだいたい3.1度で,しかもバックスイングよりフォワードスイングの方が軌道が上ということで,これはいいことらしいです。わずかな(0.1度の)ハンドファーストでとらえられているのでこれはOKなんですが,ボールが3.8度の角度で打ち出されているので,もしかしたらロフトを2度ぐらいに立ててもいいかもしれないとのこと。
クラブフェースの開閉
分析後のレッスンでもいちばん指摘されたのがここですね。バックスイングで5度程度開くのは,Ping型であればそれでもいいけれど,ケッチのようなマレットであればここはもっともっと小さく,ストレートに引いてストレートに出していくようなストロークをするべきであろうと指摘されました。
リズム
バックスイングは平均的なのに,インパクトに向けては平均より時間がかかっているようで,もしかしたら緩んで当たっているかもしれないですね,とのこと。
成績
最終的なスコアは83.4ということで,これまで適当にパッティングをやってきた割には(そして最近40パットなんかする割には)いいスコアが出ました。
分析後のレッスン
上記の通り,フェースローテーションを抑えることに集中してストロークしたのですが,最終的には「ショルダーターンで打ちましょうよ」ということで,こんな器具を装着して練習しました。パッティングってこういう感覚で打つものだったんですね,と,今さらながら学びました。
ってな感じで,まとめといたしましては,
- エイミングは今のままでオッケー
- ストロークはショルダーターンにしてフェースローテーションを抑えたい
- 「いまマレット使ってるけど,Ping型でもぜんぜんいけるんじゃないですか?」
- キャメロンのニューポート2.5が欲しかったけど,もう少しじっくり考える
- そのためにも,適当に買った古いANSER2を33インチに切ってSuperStrokeのGTをつけて,しばらく練習する
- それでまた慣れたころに遠藤さんに再度見てもらおう
- 踏ん切りをつけるためのも,ケッチはさようなら(いいパターですが)
- 直角測定レーザーが欲しくなった
- 遠藤さんのパターコレクションは尋常じゃない