Linkslover

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イギリスゴルフ #69|スコットランド遠征|Royal Dornoch Golf Club - Championship Course|あゝ憧れのドーノッホ

いまだに連載中の『風の大地』の中で,セントアンドリュースで開催される全英オープンに出る前に沖田はロイヤル・ドーノッホに向かったと,風のうわさで聞きました。Castle Stuart の次に訪れた Highlands のコースが,その Royal Dornoch Golf Club の Championship Course です。

Welcome to Royal Dornoch, Championship Course, Dornoch

「Royal」を関するゴルフコースの中では,いちばん北に位置するはず。全英オープン開催地のロータに加わってもいいぐらいのクオリティだけど,遠すぎるので大きな大会が開かれることはない,とか。世界のゴルフ場ランキングでは,だいたい10位以内に顔を出しますね。最初の設計は1886年,Old Tom Morris によって。その後,John Sutherland や Donald Ross などによって改良が加えられる。

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クラブハウスに飾られていた,ドナルド・ロスの肖像画。ドーノッホ出身で,その後アメリカに渡り,数多くのコースを設計。その中でも代表的なのは,2014年の全米オープン&全米女子オープンの開催地,パインハーストNo.2コースでしょう。

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こちらは,いろんなところで目にする,オールド・トム・モリスの肖像画。

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ルーティングはいたってシンプル。「行って来い」の,クラシカルなリンクス。

駐車場の場所がかんたんに見つからず,プロショップでチェックインしたのがティーオフの20分前という,なんともバタバタなスタートでありました。

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ようやくたどり着いた,1番のティー。300ヤードほどのパー4なので,それほど緊張する必要もなく。

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と思っていたら,グリーン脇はしっかりとバンカーでガードされております。

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2番はパー3。グリーンが砲台上で,左右の入り口がしっかりとガードされております。風によっては,低い球で転がしあげるのがよろしいかと。

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3番は軽い左ドッグレッグのパー4。そんなに手厳しい印象でもないんですが,フェアウェイが左から右に傾斜しているので,球筋と落とし所によっては,いとも簡単にティーショットが右ラフに行きそうな気配。

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5番は打ち下ろしの短いパー4,

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なんだけど,そのぶんしっかりとグリーン周りが難しい。

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6番は再びパー3。これまた,低い球で転がしあげたい感じ。これが狙い通りに決まると,なんとも快感。

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後ろを振り返ると,こんな感じ。なんとも穏やかで美しい土地が広がっています。こういう雰囲気は,これまでにいったどのゴルフコースにもなかった気がする。

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6番を終えて少し坂を登ると,7番のティー。そしてそこを振り返ったときに見える光景が,たぶんこのコースでいちばん美しい。みんなここで同じような写真を撮っているはず。

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8番パー4はティーショットがブラインド。この左手の白黒のポールを目指して打っていくかたちで,左手にレイアップして高い位置から2打目を打つか,あるいは右下のフェアウェイを目指すかの選択になる。

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9番で折り返し。こんどは海を左手に見ながら進んでいくかたちに。ここで,犬と散歩していた地元の人に声をかけられた。「この犬はラフの中からボールを探すことができて,もう今年になってから何千個ってボールを見つけたよ」って。実際,右ラフに入ったティーショットを,ちゃんと見つけてくれた。

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10番はパー3。グリーンの周囲をしっかりとバンカーが囲み……

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そしてグリーンは2段。美しさと手強さとが同居しています。

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11番パー4のフェアウェイ。適当に撮った写真だけど,なんだか幻想的で美しい,と思う。けど,これを美しいと思うかどうかは,見る人次第なんでしょうけどね。

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14番,名物のパー4。レギュラーティーからでも440ヤードと長い上に,グリーンは砲台状というか,そこだけせり上がっているかたちになっている。うまく写真撮れなかったけど。僕のレベルでは,レイアップして3つで乗せることを考えるしかないです。

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15番は300ヤードのショートパー4なんだけれど,200ヤード地点にDuneがあって,グリーンが見えない。

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いちばん強烈な印象を受けた,17番パー4。ティーショットは8番と同じようにブラインド。しかしグリーン周りがバンカーとDunesに囲まれている。「17番に難ホールが多い」というセオリー通り……なんですかね。

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16時20分にティーオフして,なんとか日暮れ前にホールアウトできた。18番のグリーンにたどり着くころには,これぐらいの暗さになっていた。ここもグリーン手前が「罪の谷」ばりに傾斜があって,最後まで気が抜けないですよ。

ってな感じで,穏やかな天気にも恵まれて,素晴らしいコースを堪能することができました。ここはまたいつか来たいなぁ。

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非常に古くからゴルフがされていたことが記録されている,このドーノッホの地。これだけ美しい場所だと,そりゃみんな球を打って遊びたくなりますよね。期待を越える美しさで,はるばる行った甲斐があったなぁとしみじみ思いました。

6 Sep 2015