London Golf Club はヨーロピアンツアーの大会の会場にもなっていまして,ロンドンから近いものの,正確には Greater London の外側,カウンティーでいえば Kent に属するので,「新東京国際空港」とか「東京ディズニーランド」みたいなものだと思っていただければいいです。たぶん日本企業のロンドン支社の多くが法人会員になっているのではないでしょうか。
コースは Heritage Course と International Course のふたつ,計36ホールがあって,設計はジャック・ニクラウス。こちらでは高級コースの部類に入ると思います。
クラブハウスは立派,練習場もバッチリ,コース設計はもちろんニクラウスならではの計算がバッチリで,見た目にも美しい(その割にグリーンはちょっとバンピーでしたが)。
というと何の文句もつけようのないコースなように思えるんですが,しかし「キムタクは何を演じてもキムタク」とか言われるのと似てて,ニクラウスのコースはあくまでニクラウスのコースであって,他にも個性のあるコースがいっぱいあるこのイングランドにおいてわざわざこのコースでラウンドする意味って何なんだろうなぁと思いました(ポルトガルの Monte Rei もニクラウス設計ですが,あっちの方がまだ全体的な景観がワイルドで,ニクラウス的設計がマッチしていたように感じました)。
あと,ホール間の距離があるので,歩く人にはちょっとつらいというのも,好きじゃないです。
1番ホール,2打目以降打ち下ろしていくパー5。グリーン右手前にガッツリと池。いきなり「どや!」ってノリでコースを印象づけてくるような感じに,ちょっと引く。単にウォーターハザードが久しぶりで緊張したってだけかもしれませんが。
8番と12番のパー3は,打ち下ろし&ウォーターハザードが右手前&グリーンが右奥に伸びる&奥行き狭し,ってな感じで,似てる。変化のつけようはなかったのかな。スキルが試されるレイアウトではあるんですが。
このカートパスがなんとも景観を損ねているように思います。たぶんグレンイーグルスのニクラウスコースもこんな感じなんだろうな…。
イングランドのヒースランドやパークランドの名コースにも行ってみなきゃな,と思いました。
10 May 2015