ゴルフを始めてまだ自分のクラブを何一つ持っていなかったときに,予備知識をつけようと思って買ったのがこの本でした。(マーク金井についての予備試験もゼロ)
中古クラブは勉強してから買いなさい―ときめくゴルフクラブ見つけ学 (ゴルフダイジェスト新書)
- 作者:マーク金井
- 出版社/メーカー: ゴルフダイジェスト社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本
内容は2部構成になっていて,前半は中古ショップを活用するメリット(あるいはその活用術),後半は著者がレコメンドする中古クラブのリストです。
前半の要点は,
- 「中古ショップ」といっても,新品を置いてあることもある。
- 中古ショップの最大の魅力は「買い取り保証制度」にある。とりあえず買ってみて,練習場やコースで打ってみて,合わないと思ったら売り戻せばよい。
- スペック(ロフトやシャフト)で迷ったらひとまず2本(あるいはそれ以上)まとめ買いして,気に入らなかったものを売り戻すという手もある。
- しかし,買い取り保証制度は,購入時に現金で支払わなければならないなどの制約があるので,要注意。
- 足しげく中古ショップに通うことで,各店の個性が見えてくる。ときに,相場より安いクラブが見つかることがある。
- 各モデルの「看板スペック」(より多く売られているロフトやシャフト)や,モデルチェンジ時期を把握することで,上手な買い手・売り手になれる。
- 中古クラブを買う際には,まずネック部分を注視すべき。隙間や歪みなどがないかを確認する。特にリシャフトされているものには気をつけること。
- 中古クラブを売る際は,グリップはボロボロであっても純正の方がよい。
- リシャフトされたものについては,人気シャフト(グラファイトデザイン「ツアーAD」,フジクラ「ランバックス」,三菱レーヨン「ディアマナ」)については比較的良い査定がもらえるが,マイナーなものについては,リシャフト品が充実したショップに打った方がよい。
- ドライバーは日々進化しているので,現行品もしくは一世代前までがオススメ。FWは古いモデルでも性能は十分(TaylorMade「ファイヤーソール」,Callaway「スチールヘッド」,ナイキ「T40ツアー」など)。アイアンは5年前のものまで大丈夫(Callaway「X-12」「X-14」を著者は強く勧めている)。ウェッジは年代よりも溝がちゃんと残っているかを確認する。
- 10年前のRシャフトは今のSシャフトぐらいの固さだったりするので,要注意。
- 自分に合ったクラブかどうかを判別するには,ドライバーなら感圧シールで打点をチェックする。トゥ側に集中するのはそのクラブが軽いことを意味し,ヒール側に集中するのはそのクラブが重いことを意味する。アイアンならライ角のチェックが大事ですと。
以上,前半終了。
後半は「買わずにいられない50モデル」と題して,ドライバーからパターまで,著者が勧める50モデルを紹介しています。
余談としては,この本に影響されてか,僕ももっぱら中古ショップを使っていますし,同モデル別スペックをまとめ買いして後日売り戻すということもよくやっています。しかし,本当の初心者が後半のオススメ50モデルを見ても,クラブに関する基礎知識がないと判断しがたいなぁという印象を持ちました。『スコアが変わる!クラブ選びの基礎知識』とか『72で回るためのクラブ機能を生かす (72ヴィジョンGOLFシリーズ)』あたりを合わせて読むとよいかもしれませんね。