Linkslover

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Riviera 10番ホールの攻め方|進藤大典 vs. 15th Club

かの有名な Riviera 10番パー4。

進藤大典は GDO の連載で,「刻むなら、ベストポジションは211ydのバンカーを越え、ラフに入る247ydまでの間のフェアウェイ」,「狙うなら、ピンが手前の時は左サイドの270yd前後のバンカーも悪くない。30ydほどのバンカーショットでバーディチャンスを作れます。グリーン右のバンカーに入れると、左足下がりになることが多く、グリーンを越えてまた奥のバンカーに入ってしまうことも少なくありません。」と書いています。

帝王が認めた“世界最高のパー4” ティショットの狙いは【PGAツアー 米国男子】|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン by Daisuke Sindo, 14 February 2019

ティーショットを刻むなら

青い点は予想される4日間のピンプレース

一方で「15th Club」というサイトでは,ボールポジションごとの Strokes Gained を,4つのピンポジションごとに示しています。

The Strategy of Corporate Course Management - 15th Club by Matt Collings, 24 January 2019

ピンポジションで異なる戦略

これによれば,

In playing the hole, the ideal strategy changes slightly depending on pin position, but generally, playing short left of the green gains between +0.24 and +0.37 shots on the field. However, miss slightly left and catch the slope, and you are in trouble to every flag, losing between -0.17 and -0.41 shots. Take the risk and pull it off, you get the reward.

「このホールにおいて,理想的な戦略はピンポジションによって異なる。しかし一般的には,グリーン左手前はフィールドに対して0.24から0.37のゲインとなる。だが,少し左にずれて傾斜に乗ってしまうと,ピンポジションにかかわらず0.17から0.41のロスになってしまう。リスクとリワードとの関係が,ここにあるのだ」

ということで,いろいろと面白いんですが,

  • GDOの記事は薄い
  • データ分析の時代はコース戦略も細かく数値化されるし,それを理解していることが必要になる(はず)
  • Riviera 10番,怖いしすごい

ということを思いました。

あ,あと,GDOでは「ジャック・ニクラスが“世界最高のパー4のひとつ”と称したホール」と書かれていますが,15th Club では「a hole described by the Golden Bear as one of the greatest short par 4’s in championship golf」(競技ゴルフにおける世界最高のショートパー4ホールのひとつ)と書かれています。情報量が違います。

追記|2019-02-19

1年前も似たようなことを書いていたことに気づきました。

リヴィエラの10番はグリーン左を狙うのが「正解」|Golfweek - Linkslover

松山英樹も内藤雄士も「(刻むかグリーンを狙うか)正解はない」と言ってたようです……。