今年のノーベル経済学賞はオークション理論に関連したものが受賞したようですが,
それとは関係なく,まぁ下世話な話というか,こないだ体験した面白い出来事を記録します。
例のサテンメッキの VR Pro Blade
ちょっと前にここで話した,Nike VR Pro Blade なんですけどね*1。
これ,最初に出品されたとき,5-PWの6本にプラスして4番アイアン(VR Forged Pro Combo)を加えて7本で出されたんですよ。そのとき最低入札価格は「40,000円」。記憶では30人ぐらいがウォッチリストに入れていましたが,初回は入札がなくてそのまま流れました。
そこで出品者は,「50%値下げ」して再出品します。40,000円だったものが20,000円に。
僕も「2万だったら欲しいわ」と思いました。そして多くの人がそう思ったはずで,再出品されてから間もなく,入札がありました。それからどんどんビッドが入っていって価格がつりあがっていきましたが,出品終了時刻を前にして,40,000円のところでピタッと止まりました。
さすがにみんな,「前だったら4万で落とせたものを,それ以上出して落とすのはアホらしい」と思ったんでしょうね。
ってな感じで終戦ムードが漂ったんですが,最後の最後になって「40,500円」のビッドがあって,このアイテムはその人のもとに渡りました。
それが誰かというと,この僕です。
なぜ落札したのか
ほんと,軽い気持ち&ただの興味本位だったんですよ。
「これだけ競ってるんだから,40,500円で入札してもアウトビッドされるだろ」と思ったら,そんなことなかった。しかし一方で,「サテンメッキをいちどこの目で見てみたい」という思いと,あと「この4番アイアンはとにかく欲しい」*2という思いはあって。
そんなもんだからとりあえず落札して4番アイアンは自分のものにして,サテンメッキの感じを確認して*3,打感とか飛距離とかを確認して*4,コレクションとして持っておくほどでもないなと思って,こんどは自分が出品しました。
5番からPWまでの6本セットとして。
それで,最低価格は35,000円にしました。前回の記憶がある人も多いだろうし,この値段ならギリギリ入札されるかなーって感じで。で,ウォッチリストに追加する人が前回同様30人ぐらいになって,オークション終了の24時間前ぐらいになって入札者が現れました。
寝てるあいだにオークションが終了して,朝起きて「入札されました」のメールが来てて,さていくらになったかしらと思って確認したら,まぁびっくり。
43,500円。
いやー。前は40,000円のところでピタッっと止まったのに。しかも今回は前より本数少ないのに。
まとめ
4番アイアンのリシャフト代とかかかっているので,自分の中ではマイナスの収支になっているんですが,でも面白い経験でした。
心理的なバリア,もさることながら,ネットオークションってやっぱり説明の文章にこめた熱意でも,落札者の心理って変わってくるんですかね。
ということで,あ,出品戦略か。
最初の出品者がどこまで意図的にやったかは分からないんですが,「最初にちょっとストレッチした値段を付けておいて注目を集め,次に一気にディスカウントしてビッドを促す」というのは,やり方としてアリだなと思いました。
まぁ品物にもよりますけどね……。そういう意味では,このサテンメッキの VR Pro Blade はやっぱり,なかなかの逸品と言えましょう。
*1:Nike VR Pro Combo の4番アイアンを手に入れた|似たような人がいるもので - Linkslover
*2:Nike VR Pro Combo と VR Forged Pro Combo の4番アイアンを交換 - Linkslover
*3:「これならちょっと経年劣化した通常のミラーメッキでいいや」と思ったのは事実
*4:PWが通常より半インチ短かった,なぜか。