Linkslover

I want to be a window through which Japanese golfers can see what’s happening outside. TPI G2/P2.

〈マン振り〉考

ちょっと前に〈ダウンスイングでシャフトと右前腕とが重なるとき〉問題*1に触れましたが,それに対してかどうかしらんけど,田渕コーチ*2がこの投稿。

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うん,「P5からP6のあいだ」はそうなんですが,それよりも気になったのがこの胸の向き。自分のスイングの映像と見比べると,これぐらいのポジションでの胸の向きがぜんぜん違うんですよね。自分はもっとボールの方を向いている……。

ということで,それが気になってしょうがないので,金曜の仕事終わりに弾道計測器のある室内練習場に駆け込んで試してみました。といいつつ,ここスイングの映像が見れないので弾道で判断するしかないんですが。

グリップゆるゆるで,バックスイングでいつもより深く回って,切り返しから右向いたままデリバリーポジションまで持っていって,そこから足の力でフォロースルーはで振り抜く! いつもよりダウンスイングで力を入れるポイントが遅いというか,切り返しからもう一拍,間が空く感覚。

の結果が,これ。打ったのはブリヂストンの5番アイアンだけどロフトは25度らしいほぼ4番アイアン。

実際のところは知りませんが,これぐらいの飛距離が出ててもおかしくないんじゃないの,ってぐらいのスイングスピードというか,クラブに振られる感覚はありました。

で,〈マン振り〉考

それよりも面白かったのは,打ち終わったあとに左足がズレちゃうぐらいに動いてることだったんですよね。カカトの方に動いてたから,けっこうな回転力が出てたんだと思います。自分の中では,「マン振り」。「フルスイング=コントロールできる中での最大出力」を越える,「マン振り」。

……で,「マン振りした」って話をkkにしたら,「ykがマン振りしてるの見たことない」って。まぁそうかも。コースでマン振りすることはないし,練習でもスイングの動画を見てやることがほとんどだから,まず「きれいに振ること」を意識しているのかもしれないです。

そういや前にkkがブログでマン振りについて書いてましたが*3*4,「まずは思いっきり振らなきゃ始まらない」てのは真。その一方で,ただ振っているだけじゃ上記のような飛距離も出ていなかったんじゃないかな,と思うわけです。ゴルフスイングって,本能とか直感に反する動きが多いから。ま,「動きを確認する練習」と「出力を高める練習」との両方をすることが大事なんでしょうね。

そういや,「子供動きは自然」とかなんとかいって子供のスイング動画をSNSにアップしている解説者とかたまにいますが,あれって「子供のスイングの中で自分が理想的だと思う動きを実現しているものを選んでいる」だけだと思っちゃうんですよね。認知バイアスかかってるだけ。

話を戻すと,自分が初心者で「いいからまずマン振りしろ」って言われて「上半身リラックスして胸が右向いたままジャンプ入れて回転力でスイングしよう」とは思うに至らない。いや,そこで「マン振り」しつづけたら「local maximum(局所的最大値)」には至るんでしょうが,それが「global maximum」だとは限らないんですよね。

「local maximum」から「global maximum」に至るには,何らかの知識と学習が必要。その過程の中で,一時的にパフォーマンスが落ちることがあるかもしれない。でもそこに挑む価値はある……。というのが,僕の信念です。