Linkslover

世界中のどんなコースに行ってもサマになる。そんなゴルフを僕はしたい。

フランチェスコ・モリナーリの飛距離アップの秘訣とその効果

全英で勝って,ライダーカップで5戦全勝して。ある意味,フランチェスコ・モリナーリ以上の2018年を過ごしたゴルファーはいないんじゃないかと思いますが,その成功の裏には,飛距離の向上がありました。その秘訣と効果をまとめます。

f:id:golf103:20190309183726j:plain

効果

この PGA Tour の記事では,「Strokes Gained」の考案者である Mark Broadie がその飛距離アップの効果を定量的に分析しています。

まず,モリナーリのドライビングディスタンスの変化から。

f:id:golf103:20190309180948p:plain

2018年の数値は,2015年に比べて20ヤード,2017年に比べても10ヤード伸びています。20ヤードの差は,1大会(4ラウンド)あたり3打ほどスコアを減らせる計算になります。

飛距離アップはドライバーだけではありません。アイアンでも同様に飛距離が伸び,スピン量が増えて弾道が高くなりました。これがスコアアップに当然有利に作用します。

飛距離が伸びた分,正確性はどうなったんだ,というのが気になりますが,

f:id:golf103:20190309181335p:plain

2015年の数値には叶わないものの,以前として悪くない数値です。結果として,トータルドライビング(飛距離+正確性)のスタッツでは,昨シーズンツアー8位でした。

フェアウェイを外したときも,それがどれぐらい外れたかが問題なわけですが,

f:id:golf103:20190309181531p:plain

これもまずまずの位置を保っています。

さらには,ドライバーが飛ぶようになったので,ティーショットで積極的にドライバーを持つ割合が増えたとのこと(いままで越えられなかったバンカーがキャリーできるようになった,とか)。

では,どうやってその飛距離アップを実現したのか?

秘訣

Gold Digest 誌に語ったこのインタビューで,モリナーリは4つのポイントを挙げています。

ひとつめは,バックスイング。かつてはバックスイングで下半身を固定してコンパクトなトップだったけれど,新しいスイングでは胴体につられて右骨盤も回転するようにしたと。「前は背筋がすごくタイトに感じられたけど,今はもっと動きの自由さを感じている」。左かかとが地面から浮くこともあるけれど,「それは意図したものじゃななく,あくまで深くターンした結果」であると。

ふたつめは,切り返しでのスクワット。「これはいまでも取り組んでいることだけど,練習では意識的に,切り返しでスクワット(沈み込む動き)をしている。左足がジャンプオフする感じ」。

そして,右肩。「かつてはダウンスイングで右肩が後ろに残っていたけど,今ではもっと肩のローテーションをダウンスイングで意識している」。

最後に,意識の問題。モリナーリいわく,「昔の自分のスイングを見ると,持っている力の70から75%しか使っていないようにみえる。今はもっと力を出すようにしている。勘違いしないでほしいけど,それはマン振りしようとしてるわけじゃなく,自分の持っているものを最大限に発揮しようとしているんだ」。

と同時に筋力トレーニングにも取り組んでいて,「“Power doesn’t come from technique, it comes from physique”(パワーは技術から生まれない,それはフィジカルから生まれる)」とは,コーチ(Denis Pugh)の言葉。

モリナーリのスイングはもともとコンパクトだったから,伸ばす余地は多いにあったとのことですが,それにしても飛んで曲がらないモリナーリ。今年も活躍を期待したいです。

あ,何がいちばんい言いたかったかというと,ゴルフネットワークの中継のなかで内藤雄士が,「モリナーリはスイングを変えずにフィジカルを鍛えることだけで飛距離を伸ばした」って言ってたように記憶してるんですが,それは違ってたということです。