Hireko Golf Blog "Supercharge Your Game with Grafalloy's New ProLaunch Counterbalanced Shafts"
http://blog.hirekogolf.com/2015/03/supercharge-game-grafalloys-prolaunch-counterbalanced-shafts/
ゴルフシャフトのテクノロジーでより多く見られるようになっているトレンドが,カウンターバランス,あるいは,重心をシャフトのバット側に寄せることにある。
このコンセプトは,ゴルファーの飛距離を伸ばすのに役立てる。この現象の裏にあるロジックを紐解いてみよう。
グラファロイは,その ProLaunch レーベルのもとに新たにふたつのシャフトを導入する。ProLaunch Blue Supercharged と ProLaunch Red Supercharged だ。このふたつを例に取ろう。Supercharged バージョンは,オリジナルの ProLaunch シャフトに比べて,重量配分が約3インチほどバット側に寄っている。これは大きな違いなのだ。
この図は,シャフトとともに,クラブの相対的なバランスポイントを示している(ProLaunch Blue Supercharged が下)。仮に長さやグリップ,ヘッドの重量が同じだとしたら,Supercharged シャフトを挿したドライバーのスイングウェイト(バランス)は3ポイント軽くなる。ということは,総重量を変えることなく,グリップのバットエンドに12グラムのカウンターウェイトをつけたのと同じ効果があるということだ。
カウンターバランスの何がいいのか?
飛距離を伸ばすには,いくつかの方法がある。ひとつはクラブを長くすることだが,そうすると,クラブが重く感じられるようになる。長さが0.5インチ伸びるにつれて,スイングウェイトが3ポイント変化する。なので,Supercharged シャフトだと,クラブを0.5インチ伸ばしながらスイングウェイトは変えずに済むのだ。となると,スイングスピードは少し速くなり,飛距離が伸びる。
もし長尺のクラブに手こずっているのなら,カウンターバランスシャフトのふたつめの有利な点がある。ヘッドの重量を増やせるのだ。長いあいだ標準的だと思われていたドライバーヘッド(200グラム)は,もはや現代のヘッドにはない。いわゆるカチャカチャのせいで,往々にしてヘッドは重くなり,それゆえに今のマーケットではカウンターバランスシャフトが注目されているのだ。壁の釘を打つ場合を考えてみよう。金槌が重くなるほど,よりチカラが加えられ,より簡単に釘が打てる。ゴルフクラブでも同じことだ。
われわれの Acer XV driver と Grafalloy ProLaunch Blue Supercharged とをさまざまなかたちで組み合わせた結果が,以下の表だ。標準のスクリュー(7グラム)で重量が200グラム。2グラムのウェイトでヘッド重量を195グラムにして長尺に対応させられるほか,12グラムのウェイトでヘッド重量を205グラムにすることもできる。重量が5グラムかわると,スイングウェイトは3.5ポイント変化する。
ProLaunch Red 対 Blue
Grafalloy ProLaunch Supercharged の Red と Blue のどちらを選ぶかは,やさしい選択だ。高弾道がほしければ,Blue。低弾道なら Red。Red の方が少しだけ重くて固いが,大きな違いはティップ側の18インチに現れている。以下の表にあるように,Red の方が固いことが見て取れる。
さらなる飛距離を求めているなら,カウンターバランスシャフトがその答えになるかもしれない。