先週はケンブリッジでのショートコースでしたが,今週はイギリスに来て初めての18ホールのラウンド。ロンドンの西にある「Ruislip Golf Course」(ライスリップ・ゴルフコース)というパブリックコースが舞台でした。地下鉄の Central Line に西の終着駅,West Ruislip が最寄りで,そこから歩いて数分です。
ちなみに, Central Line で西に向かう途中には,日本人が多く住む街として知られる Acton もあります。ロンドンといえどもこの辺りになるとほとんどが一軒家という雰囲気になります。いずれにしろ,ロンドンの中心から地下鉄で1時間足らずでゴルフ場に着きます。ゴルフ宅急便のようなものはないですから,バッグを担いでの移動です。
ゴルフ場の敷地に入ると,クラブハウスよりも先にファミレス的なものが目に入ります。ゴルフ場自体が,地域の人の集いの場,という雰囲気がありました。ドライビングレンジにも,アイアン1本だけ担いでやってくる中学生ぐらいの子供や,小さな女の子と一緒にやってきたお父さん,みたいな人も見受けられました。
なお,ドライビングレンジの光景を見る限り,ゴルフの本場イギリスの人といえども,そんなに上手なわけじゃないです。
コースは,距離が短めでパー69。レイアウトは全体的に非常にシンプルですが,グリーンまわりのバンカーが効いているのと,グリーンのアンジュレーションと芝目が割りとあって,見た目ほど簡単にスコアメイクはできません。
ちなみにこちらはバックティーが白,レギュラーが黄色,レディースが赤,というのが普通なようです。僕は血迷って白から回りましたが,トータルのヤーデージが5571。バックティーのパー5でも500ヤードを超えるホールはないので短いのですが,その分フェアウェイをクリーク(というか溝)が横切っていたりして,微妙にトリッキー。しかしこちらはパー3が長いですね。180ヤードを超えるパー3が3ホールありました。結果的に,バッグの中の番手をすべて使ったような(日本で白ティから回ってると,ロングアイアンってまず使わないですよね)。
かかったお金は,グリーンフィーは23ポンド。ドライビングレンジが50球で3ポンド。ドリンクが2ポンド。ゴルフバックは担ぐか手押し車(トローリー)に乗せるかで,トローリーはデポジットで5ポンド必要。あと細かいところで,スコアカードをつけるための鉛筆が20ペンスしました。
同じゴルフ場なのに,どうして日本とイギリスとでこんなに値段が違うんだろう,という疑問がありましたが,行ってみて気づいたのは,
- 日本のゴルフ場は大規模な造成のもとにできているのに対して,イギリスのゴルフ場はさほど造成したように見受けられない。
- イギリスは芝の管理に手をかけていない,もちろんフェアウェイは芝を刈っているしグリーンもあるけど,日本に比べれば全然。ラフも野草が自然のままに生えている感じ。
- 人件費がぜんぜん違う。イギリスはプロショップに数人がいる程度。もちろんクルマからバッグを下ろしてくれたり,ラウンド後にクラブを拭いてくれたりする人なんかいない。
ってな感じで,コストに見合ったクオリティしかないと言ってしまえば身も蓋もないですが,何を良しとするかは好みの問題でしょうね。日本のゴルフ場で2万円近く払って1日費やして悪いスコアを出して落ち込んで家に帰ってくるよりは,イギリスのゴルフ場で数千円払って原っぱで友達と球遊びしてる感覚で終わったあと軽くビールでも,の方が健全と言えなくもない。
スコアは43-44の87。パーが69であることを考えると,ちょうどボギーペースですね。この日はなぜかフック球が多くて(普段はミスするときはスライスなだけに)なかなか調子がつかめませんでした。まぁでも久しぶりのラウンドかつ見知らぬコース(コースガイドなどというものはない)でのラウンドとしては,上出来ですかね。自分のクラブでプレーするのはやっぱり快適です。
27 July 2014