昨日のラウンドで使ったテーラーメイドFW,Vスチールの感触が良かったので,改めて情報をまとめてみる。
マーク金井が斬る!: テーラーメイド 初代Vスチール(2003)
- 200スチールという名器を経て登場した,Vスチールシリーズは大ヒット。3代目まで売れて人気だった。しかしなんといっても評価が高いのは初代Vスチールだろう。
- さて初代Vスチールだけど,人気の秘密を分析してみる。それは何と言ってもネックとフェースのつながりからくる構えやすさ。それまで売れているフェアウェイウッドは,FP値が大きい(シャフトの軸線より前にフェースが出ている)モノが主流。それはキャロウェイのスチールヘッド,スチールヘッドプラスなどの大ヒットからの流れ。しかしこのVスチールは,FP値が少なく,アイアン感覚とまではいかないが,ペンシルネックと言われるネック形状もスッキリとして,いかにもラインが出せそうなイメージがする。
- そして人気の秘訣は,ロケットボールズと同じく,契約外のプロが使ったこと,当時アメリカで活躍していた丸山茂樹も優勝を決めるショットで使っていたりと,多くの逸話を生んだ。
- ロフトバリエーションも多く,7番,9番もラインナップされていた。クラブの構造上ロフトが多くなると,かぶってみるやすくなり,構えにくくなるが,Vスチールのショートウッドは,それがなく構えやすかったので人気だった。
- 初代Vスチールは,低スピン系のヘッドではなく,ボールが上がりやすくコントロールしやすいヘッドだったので,13度でも充分ボールが上がりキャリーも出た。
- 並行品のウルトラライトのシャフトの振動数は274cpmでセンターフレックスは5.62。硬さの表記はR・・さすがにこれは硬すぎる。
- [DATA] 初代Vスチール+M.A.S2FWウルトラライト(R)=長さ42.75inch/重さ336.7g/バランスD3/振動数272cpm/センターフレックス値5.62/表示ロフト15度/リアルロフト14.5度/フェース角-1.5度
GOLF Partner: マーク金井のまだまだいけますわ~ フェアウェイウッドといえば…シリーズ!!テーラーメイド編!
- 「Vスチール」のいいところはロフトバリエーションが多いこと。13度のTS(ロフトの少ない3W)から24度の9Wまで揃ってるんですわ~。ロフトが多くなるとちょっとフックフェースの度合いがきつくなるけどこれはしょうがないですね。
- 球がフェースにくっつく感じと弾く感じのバランスが良く非常にコントロールしやすいFWです。球筋はややスピン量が多く、誰でもボールが上がりやすい感じで扱いやすいですね。
- 「Vスチール」は、日本仕様とUS仕様があるんだけど,日本仕様はちょっとシャフトが軽い。US仕様は少しシャフトが硬くなっているんだけど,「R」とかを選べば十分使えるものだと思います。
- [DATA] 2003年モデル ■ヘッド素材、フェース素材/17-4 SS、455 SS■ヘッド体積/167cc(♯3)■番手/T3(13°)、♯3(15°)、♯4(16.5°)、♯5(18°)、♯7(21°)、♯9(24°)■ライ角/58.5°(♯3)■長さ/42.75インチ(REAX TOUR、♯3)■バランス/D2(REAX TOUR)■総重量/339g(REAX TOUR S、♯3)
- テーラーメイドのFWの特徴は,コントロール性がいいこと。それほど低スピンで飛ぶわけではなく,適度にスピンが入るので安定性が高いし,球も上がりやすい。
- ショートウッドが他メーカーのモデルより構えやすいんです。あと、リシャフトしやすいのもメリット。どのモデルもシャフトの接着寸が短いのでシャフト先端のしなりを感じやすく,シャフトのおいしいところを活かせます。球を拾いやすく,上がりやすく仕上げられますね。
- 初代「Vスチール」は,フェースプログレッションが小さくて構えやすいですよね。
- ヘッド形状が良くて構えやすく,性能がオーソドックス。球が上がりやすくてコントロール性もいい。誰にでも勧められる好モデルで,古いモデルだが現役で使える。
- 形状の良さ,打感の良さ,ボールの上がりやすさは文句なし。今時のモデルとしてはヘッドが小ぶりで特別に飛ぶモデルでもないが,扱いやすさは最上級!
USモデルのシャフトについて,データによると,「M.A.S.2 - FW Graphite,硬さはL,M,R,S,TS,重量は73グラム,Tip径 .350'',Butt径 .600''」
http://www.golfclubshaftreview.com/uploads/1/6/3/7/16375428/taylormade1.2.pdf