GolfWRXのPing G30ドライバーの評です。
長所として「G25より許容度が増して,低スピン。タービュレーターは本当に働き,テストでは約1mphほどヘッドスピードが向上」,短所として「アダプターが前のモデルとの互換性がないこと,スピン量の多いゴルファーはG30でも最適なスピン量にはならないこと」を挙げ,「なぜPingはG25に比べて飛距離が7ヤード伸びる」ことを謳わないのか,とまで言っています。星は5点中4.9と,ほぼ満点。
GolfWRX: Review: Ping G30 Driver
http://www.golfwrx.com/226339/review-ping-g30-driver/
まず記事では,「G25はかなり許容度の高いドライバー(most forgiving driver)だったけれども,G30の許容度はさらにそれを上回っている」としています。
で,当然とりあげるべきポイントは,タービュレーターですね。
クラウンについた,6本の畝,といえばいいのかしら。この働きは下のビデオを観ていただくとして,このタービュレーターのおかげで,460平方センチメートルのクラブヘッドにかかる空気抵抗は,それよりも約100平方センチメートル小さいヘッドと同じぐらいだというのです。Pingのテストによると,G25と比べたときに平均して0.7mph(0.3m/s)ほどヘッドスピードが上昇するのだとか。
G30はG25にくらべて約150rpmほどの低スピンを実現しているそうですが,やり方としては近年のテーラーメイド(低浅重心)とは異なり,その重心を低く深く配置したようです。T9Sというチタンフェースのマテリアルは,G25に採用された Ti 8-1-1 よりも軽くて強度が高く,その分4グラムの重さを自由に配置できるようになったのだとか。
基本的には,重心が浅くなると慣性モーメント(MOI)が小さくなって,オフセンターでのヒット時にボールスピードが落ちる,とうことで,他の条件が一緒であれば,深重心のクラブというのは,一般的に以下の3つの利点があります。
- 慣性モーメントを増やすので,オフセンターでのヒット時にもボールスピードが落ちにくい
- インパクト時にフェースが上を向く,これはドライバーでの飛距離を出す方法のひとつである
- インパクト時にフェースが閉じる(つまり「球がつかまりやすい」),これによってスライスやフェードの可能性が減る
ってな感じで,G30に有利な材料が出揃ってきましたね。
G30ドライバー(ロフトは9度,10.5度,12度)は,PingのカウンターバランスシャフトTFC 419D が純正でささっており,長さは45,75インチ,シャフトの重さはフレックスによって53グラムか63グラム,フレックスは Soft R,R,S,X。アジャスタブルホーゼル(いわゆるカチャカチャ)で,ロフトがプラスマイナス1度ずつ調整できます。
悪いニュースとしては,スリーブにこれまでのモデルと互換性がない,ということだそうです。
ルック&フィールですが,クラウンのタービュレーターは「気にしない」という人と「嫌い」という人とにわかれているようです。
打球音は,G25よりも小さくなっているようです。
ってな感じで,この GolfWRX の記事ではG30を絶賛,「このドライバーがこの先数年の中でベストなドライバーじゃないとしたら,ショックを受けるよ」とまで言っております。