愛読しているブログ「ゴルフも人生も no plan (;´Д`)」では2年半前にこの本に対する評が載っていまして,
タイトルのロジカルゴルフは大げさですな。
そこまで論理的なものではなく、タイトルのロジカルと言うイメージとは違い、上達のための137のメッセージをただ書いた感じで、構成も普通で、またスイング部品という言葉遣いからもネーミングのセンスが少し?ですな。
というところが言い得て妙かと思います。
そもそも,この本に書かれている「停滞ゴルファー」はそもそもこういう本を手に取るのかという気もしますが,いずれにしろ,この本でいうところの「ロジカル」は,例えば「スコアに貢献するのは,統計によるとロングゲームがxx%,ショートゲームがyy%,あるいはハンデ別の飛距離はウンウン,だからzzz」という類いの「ロジック」ではなく,「停滞ゴルファーと上達ゴルファーを分ける思考のあり方」のことを「ロジカル」と呼んでいる,のがポイントかと思います。
とかなんとか言いながら,この本を手にとったのはゴルフを始めて1年ぐらいのときで,「そうかー,10回に7回成功するイメージを持てるかどうかがショット選択のカギなのか」と,感心しながら読んだ記憶はあります。
- 作者:尾林 弘太郎
- 発売日: 2012/04/10
- メディア: 新書
抜粋
- ゴルファーは皆,上手くなるための方法を知りたがりますが,方法論の前に改善しなければならないことがあります。それは「上級ゴルファーのように考えること」です。
- ゴルファーとして完成される経験値を紹介します。練習量では10万球,ラウンド数では100ラウンド! このキャリアを越えてからのレベルアップは練習量には比例しません。さらにレベルアップするには「考えた練習&ラウンド」が必要になります。
- 「ロジカルゴルフ」での「良いスコア」の定義は,「今日の自分の技術を使って無駄の少ないスコア」です。
- ドライバーはフェアウェイの中でミスをする。パー4のセカンドではグリーンの中でミスをする。パットはカップの中でミスをする。すると,スコアはバーディになります。このことは,実際のプレーはこれ以上にミスが許されることを意味します。
- 「バーディを取る方法」は,「バーディパットをたくさん打つこと!」
- 停滞ゴルファーは1種類の回答を求めます。
- シングルハンデを目標にするならば,飛距離よりもショートゲームのレベルアップが現実的な課題になることを理解してください。
- 上手くない人は「上手くいったら」を考えますが,上手い人は「上手くいかないときでも」を考えます。
- 金田武明さんの著書に,ジャック・ニクラウスを「偉大なるリアリスト」と表現していたことを思い出します。
- 「レッスンしてきて頭が悪い人はいませんでしたが,使ってない人は結構います」。
- ゴルフは上手くいったときの結果は皆,良い結果になります。当然ですね。しかし,大切なのは「平均的な結果」です。
- ドライバーは守備で,パットが攻撃です。攻撃か守備かの定義は「1ストロークの差がつけられるかどうか」です。
- 「たくさん失敗した人が上手くなる」とは私は思いません。「たくさん失敗した経験を栄養にできる人が上手くなる!」わけです。
- 100点ではない結果でも,その結果を判断して,レベルアップしていることを感じ取って欲しいのです。
- 予測したボールと実際が一致しなくても,1打1打で考えることがレベルアップの道です。
- 1つ目は「コースマネジメント」。これはコースを攻める技術です。2つ目は「スイングマネジメント」。これはスイング部品を管理しながら,打つボールをコントロールする技術です。3つ目は「セルフマネジメント」。これは自分の感情やすべきことをコントロールする技術になります。
- 停滞ゴルファーは1ポイントの修正でナイスショットを求めますが,現実は7つのミス(トップ,ダフリ,スライス,フック,プッシュ,プル,シャンク)のどれかを防げるのみです。
- 昔からも格言「ダフリ,トップに曲がりなし」と定説のように言われますが,私はそのように思いません。トップすれば右に飛びやすく,ダフリが出ると左に飛びやすいと確信しています。
- 「ナイスショットは潜在能力で,ミスショットレベルがスコア」
- 「体の動き」→「クラブの動き」→「打たれたボール」 この3要素をつなげて考える人は上達ゴルファーです。
- 停滞ゴルファーは「どこに打ちたいか?」を考えます。上級ゴルファーは最初に「どこに打ってはいけないか?」を決めます。次にどこに打ちたいか?」を考えます。
- 「良いライ」とは? ハーフトップにヒットして「キャリーするライ」です。「悪いライ」とは? ハーフトップに打って「キャリーしないライ」です。
- 「最高のバンカーショットは入れないことです」
- いつでもミスをしたら「1ストロークで済ますこと」を忘れないでください。
- プロや上級者は,ゴルフのスコアは最終的に「パット」でしか減らせないことを理解しています。
- すべての項目をレベルアップすることは永遠の課題になりますが,コースでのプレーは平均台から落ちないプレーでありさえすればよいわけです。
- 70台のプレーを目標にしている人はボギーを受け入れることが上達への近道です。80台を目標にしているならダブルボギーで止めることが大切です。
- (素振りでは)具体的なスイングの注意項目を1ポイント以上,注意することを習慣にできれば結果は必ず良くなります。
- 「内容が悪くてもスコアがよい」というプレーができないと平均スコアは上がりません。
- 「自分はこんなふうに振っている」,そしてビデオでは「こう振っている」。スイングの感覚と実際の形をイメージして比べてみることです。そしてその実際の形と感覚の違いを理解するためには,1球で判断する必要があります。
- 練習中やコースで,良い情報をつかんだと確信したとき,上手くなる人は「必ずメモ(記録)」をします。
- 「上手くいく方法と判断したら,上手くいくまで練習する」,それが上達への心構えになります。
- 「目的がダフリを防ぐこと」だから「トップはOK」と考えることができれば,上級ゴルファーの素質十分です。
- 私が生徒たちにレッスンしている重要な内容は,「今の結果の理由を確認してください」です。