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イギリスゴルフ #10|ウェールズ遠征|Celtic Manor - Montgomerie Course|コリン・モンゴメリー設計のメモラブルなコース

ケルティック・マナーの Montgomerie Course は,その名から容易に想像ができるように,コリン・モンゴメリーの設計です。

モンゴメリー設計といえば,去年の春にラウンドした中国・上海の East Sea Golf & Country Club が思い出されます。その上海のコースはフラットな土地に人工的に池とバンカーを配しただけのコースという印象しか持たなかったのですが,それはモンゴメリーが悪いわけではなく,やはりゴルフコースとはそもそもの自然の地形があってこそのレイアウトだしランドスケープだということを,このケルティック・マナーで痛感しました。モンティー,勘違いしていてごめんなさい。

さて,このモンゴメリーコースは,パー69で,レギュラーティーからは5787ヤード。リンクス風の深いバンカーが印象的なコースです。

1番は,314ヤード(レギュラーティーから,以下同じ)と短いパー4から始まります。このリラックスした始まり方は,Roman Road や Twenty Ten とはだいぶ印象が異なりました。この日は練習なしでラウンドしましたが,5Wでのティーショットと58度のウェッジで2オンからのパーと,上々のスタートを切ることができました。

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1番パー4。穏やかなオープニングホール

2番のパー3は,178ヤード,軽い打ち上げ。

3番のパー5は584ヤードという数字だけを見れば手強く感じられますが,実際はティーショットの落下地点以降ずーっと急勾配のダウンヒルでランが出るので,長さは感じられません。それよりもそのダウンヒルでいかに奥行のないグリーンを狙ってアプローチショットが打てるかの方が難しいです。このホールはティーショットがブラインド,その丘の頂点を超えると急に眼下に美しい光景が広がるので,序盤のクライマックスというか,一気にこのコースへの好感度を高めるホールです。

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2番パー3のガードバンカー

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3番パー5。2打目以降はずっと打ち下ろし

4番はふたたびパー3,145ヤード。距離はないですが,グリーンが右ななめ奥に伸び,右手前は深いバンカーがガードしているので,やさしくはないです。けっこう風が吹き抜けていましたし。

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4番パー3。横風が強かったが思いのほか流されず

5番は334ヤードと短いパー4。軽い左ドッグレッグで,フェアウェイが全体的に右から左に傾斜しています。僕はセカンドショットを52度ウェッジでベタピンにつけ,バーディーがとれました。

6番はふたたびパー3。7番は309ヤードとこれまた短いパー4ですが,フェアウェイ真ん中に深いバンカーが待ち構えているのと,アプローチショットは打ち上げ,グリーンもアンジュレーションがきついので,簡単にパーがとれるわけではありません。

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6番のグリーン奥から。左手に7番パー4

8番は軽く打ち上げる386ヤードのパー4。グリーン手前は開けているので,ティーショットがフェアウェイを捉えられれば,長さの割には難しくないでしょう。

9番は530ヤードのパー5。軽い打ちおろしのティーショットからの,2打目以降は打ち上げ,随所に配されたバンカーと小さな木,そして深いラフが,このホールを一筋縄ではいかないものにしています。フェアウェイバンカーに入れたら,素直にウェッジで出すだけが正解でしょうね。僕はいろいろトラブってトリプルボギー。

で,INに入ると少しタフさが増した印象がありました。

10番パー4は,390ヤード,左ドッグレッグ,ティーショットはドローボールが求められて,アプローチショットは爪先上がり左足下がりでかつ池越えが求められます。ここはティーショットがよほどよくないとレイアップしてボギー狙いが正解なんだろうと思います。

11番は右ドッグレッグ390ヤードのパー4。ティーショットをフェアウェイ右のバンカーに入れないことがまず大事だと思いますが,グリーンはアンジュレーションがきついので,そこがいちばん手こずると思います。

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11番。フェアウェイバンカーからグリーン方面を臨む

12番は右ドッグレッグ377ヤードパー4。これもティショットの落下地点次第ではランが出て2打目はショートアイアンかウェッジで打てますが,これがまたきついダウンヒルなので,どう距離感を合わせるか(そもそもいかにダフらずに打つか)が問題。

13番はティーショットがブラインドになる334ヤードのパー4。ドローボールが打てれば最高ですが,そうじゃなくてもフェアウェイ左のバンカーをターゲットにティーショットを打てば,軽いダウンヒルでランが出て,思ったより短い2打目が残ると思います。僕は今日イチのティーショットが出て,逆に難しい距離のウェッジショットが残りました。

14番・15番は連続してパー3。16番は打ちおろしティーショットからの軽い左ドッグレッグで打ち上げの2打目が残る,411ヤードのパー4。僕はティーショットがダフって2打目は200ヤードぐらいの軽い爪先上がりのショットが残りましたが,ロディオの24度ハイブリッドが活躍してまさかの2オン,長いパットもなんとか2つで入れられました。

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15番パー3。グリーン手前のガードバンカーが印象的。

17番は,273ヤード,打ち上げのパー4。ドライバーが得意な人ならグリーン近くまで運べて寄せワンのバーディーが狙えると思います。フェアウェイ中央をバンカーが斜めに横切るので,安全策としてはその左のフェアウェイに200ヤードぐらいのティーショットを置いておき,ショートアイアンの打ち上げのアプローチショットを残す,ということになります。グリーンはがっつり2段になっているので,まぁ典型的ではありますが難しさ・面白さが感じられるホールと言えるでしょう。

18番は打ちおろしから打ち上げるパー4,376ヤード。僕はティーショットが軽くスライスして右ラフ,木が邪魔なのでウェッジでフェアウェイに戻すしかなく,しかもそれが気に当たってラフからの打ち上げ160ヤードぐらいの3打目が残り,5番アイアンのショットがまさかのベタピンでパー奪取という,なんともわけのわからないしめくくりでした。このホールが右隣りがドライビングレンジになっているので,2打目地点にレンジボールがたくさん落ちています。怖いです。

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15時半すぎにティーオフして,ホールアウトしたらこんな感じに

いちおうスコアは83でしたが,パー69なので,自己ベスト更新(フェニックスでの85)とは言い難いかな。5つあるパー3が全部ボギーだったのが,しょうがないとはいえ残念ではあります。あと9番のトリプルボギーも痛いか。

という感じで長々とラウンドを振り返ってみました。手元のコースガイドを見ながら振り返ったとはいえ,割と細かいところまで覚えていて,自分のショットまで思い出せるのは,これはなかなかいい設計のコースと言えるのではなかろうかと。

という感じで,それぞれに違う顔のある,ケルティック・マナーの3コースでし

24 Sep 2014