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1にコースで2に道具,3・4がなくて,5にスコア

鹿又芳典『スコアアップできない原因の50%は間違いなくあなたのクラブです。 』実業之日本社

(裏表紙より)
14本のゴルフクラブは,コースという戦場に持っていける頼もしい武器です.クラブの本質を知り,「スイング+ギア」の両方の進化に合わせた使い方を理解することが上達への近道なのです.

本書では,年間試打本数2000本以上にも及ぶ敏腕クラブコーディネーターが,スコアアップを目指すすべてのアマチュアゴルファーにアドバイス! わかりやすい理論をベースにした考え方で,あなたに合ったクラブ選びのコツを解説します.

抜粋
  • ゴルフは多くの道具を使うスポーツなのに,上達の手引となるのは身体の動かし方に特化したレッスン書ばかり.クラブ側から見た正しい知識や,道具の性格を記したものはほとんどない.本書を手にした皆さんには,クラブの本質,使い方を理解することも上達の近道だということを知ってほしい.
  • 「14本の役割」を真剣に考えているかどうかが,上級者とアベレージの大きな違い.この役割を重視するこいうことは,自分の戦闘能力(技術やプレースタイル)を客観的に分析することがベースになる.
  • 飛距離の正しい階段作り,状況別の対処力アップ,弱点技術のカバー.この3つを考えることが,クラブの役割分担と改善方法を明確にする上では大切.
  • 良いドライバー選びは90切りの絶対条件.ドライバーの役割とは「OBにならず,そこそこ運べる」.言い換えれば「プレー中に死なない」こと.この条件を満たした上で,より飛ぶモデル,スペックを探すというのが正しい順序.
  • ヘッド選びの優先基準は,まずはスイング中の「ヘッド軌道」.自分のヘッド軌道が判明したら,次にチェックすべきは「打球の打ち出し方向」.
  • ドライバーのヘッドで,見た目で判断できるスペックは,大きく分けて6項目:
    • ヘッドサイズ.ヘッド体積.
    • フェース角.スクエアに対し,クローズドがプラス,オープンはマイナスで表記.
    • フェース厚.厚いのが「ディープ」,薄いのは「シャロー」と呼ばれる.
    • シルエット.構えたときに見える形状.いわゆる「顔」.
    • ロフト角.表示と実測値で違うことが多い.
    • ライ角.つかまりに関わる.
  • 見た目のヘッドサイズ以上に重心距離や慣性モーメントの工夫で「小回りが利く」ようになったのが,現在の420ccサイズの特徴.
  • パーシモンヘッドの時代には,フェース面にはバルジ(ヨコの丸み)とロール(タテの丸み)がつけられていた.ギア効果を適度に軽減して方向性を高めるためのもの.
  • 重心深度が浅かったメタルヘッドではスピン量が減りすぎて,トゥ上ヒットはプッシュアウトに.ディープフェースの必要はなかった.それにいち早く気づいて成功したのが,キャロウェイのビッグバーサ.
  • 「アウト→イン系」のスイングにディープタイプを勧める.というのも,上から入る傾向が強いこのスイング軌道は,打点が上下にバラつきやすいから.上に当たった場合は高打ち出しでロースピン,下に当たった場合はスピン量が増えるのでキャリーが保てる.
  • パーシモンヘッドの時代は,ドライバーのロフト角の標準は11度前後だった.それが,1980年台にテーラーメイドのメタルヘッドが台頭してきたところから,表記が劇的に変わってきた.ロフト角9.5度という表記のモデルで,十分な弾道高さが得られた.
  • ロフト角は多いほど,サイドスピン量を減らせる.迷ったらロフト角の多いスペックを選んだ方が,後悔しない.
  • クラブ選びはヘッドからスタートするが,その段階で「死なない」要素を満たしきったら,シャフト選びでそのヘッドのパフォーマンスを最大限に引き出すことを考える.
  • 「死なない」ヘッドで飛ばす一番のポイントは「気持よく振りきれる」こと.自分の振りたいタイミングで振るときちんと当たる,つまり「何もしなくていい」シャフトがベスト.
  • シャフトを変えたら飛距離がアップしたとか方向性がよくなったというのは,もともとそこまでの飛距離と方向性を発揮できる力がゴルファーにあり,クラブ(ヘッド)にあったわけで,以前のシャフトがそれをスポイルしていた,と考える.
  • シャフトの硬さを計測値で判断するのは,あまり役立たない.「実際に振ってみる」のが,いちばん良い判断方法.スイングの切り返しで適度なしなりを感じれば「硬すぎない」,打球が低く右に出る傾向があれば「硬すぎる」,切り返しで重く感じなければ「軟らかすぎない」,打球が左に巻き込まれるようなら「軟らかすぎる」.
  • トルクが非常に小さいと,スイング中のヘッドの開閉の動きがダイレクトに手元に伝わってくる.現在のデカヘッドではかなりきつく感じられ,グリップが緩んでしまうかもしれない.気持よく振れるようにするには「適度な緩さ」が必要.
  • ティアップするだけで,ヘッド軌道をアッパーにできたり,打点がスイートスポットか,それより少し上になることで,打ち出し角を1〜3度増やすことができる.
  • 7番ウッドの場合は,低重心にしすぎると,打球のスピン量が減ってしまう危険性がある.アイアン型ユーティリティはスピン量が増えにくいので,シャフトやヘッド重心で工夫して,高さを出すことが止める機能を高める.逆にフェアウェイウッドは,重心深度が深いので,高さはどうやっても出やすくなる.それより,ランを抑えたり,軟着陸させるために十分なスピン量をキープできているかが止めやすさのポイントになる.
  • 「アウト→イン系」のスイングタイプは,フェースが厚めでやや高重心のヘッドがベター.逆に「イン→アウト系」は,リーディングエッジが突っかかってフェースが被らないよう,FP値が大きいものを選ぶ.
  • ユーティリティの本当の役割は,「難しいロングアイアンの代わりに,キッチリとグリーンに乗せるクラブ」.「止められる」番手のアイアンより10〜15ヤード刻みでキャリーを伸ばせ,ロングアイアンの役割を満たすユーティリティを探す.ドライバーのヘッドスピードが43m/sで,170〜200ヤードぐらいのエリアになると思う.
  • ユーティリティは,アイアンより重心深度を深くできるヘッド形状だとしても,フェアウェイウッドほどではない.それでいて,地面からボールを上げやすいように低重心設計で作られているので,打ち出し角は増やせても,スピン量は増やしにくい.だから,素直にロフトを増やしたり,シャフトの長さなどを利用して高弾道を打ち出し,ハイボールで止めることを期待するのがベスト.
  • ユーティリティは「ロフト20度以上」が絶対条件.20度未満のユーティリティは,ヘッドスピードが50m/s以上でないと適正な弾道が出せない.