永遠の旅を続ける『風の大地』の沖田圭介は,いまセント・アンドリュースでプレーする前にロイヤル・ドーノッホに向かったと風の噂で聞きました。
そのRoyal Dornochを,18ホールのイラストによる解説と,美しい写真の数々とで解説しているのが,この本です。
- 出版社/メーカー: Personal Navigation Systems Ltd
- 発売日: 2005/05
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログを見る
いろいろと面白い事実も書かれていまして,例えば,
- いちばん海に近い10番のグリーンから11番のティーあたりだけれども,海岸線がどんどん侵食されてきているので近年護岸をした,けれども,地球温暖化が続けばこのへんの海面は著しく上昇することが予想されているので,将来はコースの姿が変わるかもしれない
- クラブのフルメンバーは1315人。そのうち,290人が地元民,155人がハイランド地域在住,305人がそれ以外おスコットランド在住,235人がそれ以外のグレートブリテン在住,そして330人が海外在住
- コースを訪れるビジターは年間12,000人超
- 10月から4月のウィンターシーズンでもプレー可能。5月あたりからビジターが多く訪れはじめる。8月中旬でも日は長く,午後10時ぐらいまではクラブハウスから美しいコースを眺めることができる
- プロのコースレコードは62,アマチュアは65。その65を出したラウンドでは,ひとつだけボギーがあった(14番,3パットによる)
- かつて行なわれたコンペで,1番ホールで地元の科学者が空振りしたあとクラブを逆に振ったときにボールにあたって,ボールはティーの後ろのテニスコートまで転がっていった。そこからプレーを続け,7打目でようやく1番のティーを越えた。そののち,16番ホールで採石場に落ちて腕の骨を折ったけれど,最後までプレーを続けてスコアを提出した
ゴルフができない冬のあいだに,この本をゆっくり読んで,いろいろと思いを馳せるのもよさそうです。