ゴルフわが技術―スコアの壁を破るシンプル・テクニック (PHP文庫)
- 作者:青木 功
- メディア: 文庫
抜粋
- パッティングで最も大切なのは「そのグリーンに合ったボールの転がり方をつかむ」ことなのだ。
- ゴルフ・スイングの基本的な組み立て方―それをひと口でいうならば,「下半身を固定し,腕でクラブを振る」ということに尽きると思う。
- ゲーリー・プレーヤーの師匠であり,歴史に残るパットの名手といわれたボビー・ロックは,9歳のときにもらったパターを引退するまで使いつづけ,米国遠征の際は,自分のベッドに入れて寝たという。
- プロになって5年目の年だったと思う。恒例の米国軍人との競技会があり,神奈川県の米軍座間ゴルフ場に行った際,プロショップでいわゆるサイレント・ポンというタイプのパターを見つけた。(…)いざ本格的に使っていようと練習を始めたら,どうもシャフトが長過ぎる。背の高い米国人用のものだから,恐らく38インチぐらいあったようだ。シャフトが長いから,ボールを足元に近づけておくと,うまくストローク出来ない。そこでボールから少し離れて立つようにした。
- いつも思うんだけど,どうもシロウトは理屈にこだわり過ぎるように思う。理屈を覚えていいゴルフが出来るんなら,オレたちは汗を流して練習なんかしないよ。
- 日本のプロ・ゴルフ界の大元老である浅見緑蔵さんが,よくこんなことをいう。「パットの名手といわれる人には,共通点が2つある。第一点は,構えてからモジモジしないこと。そして,それ以上に大事なポイントは,パターのブレードが,シャット・フェースになっているのに,本人はそれがスクエアな向きだと思っていることだ」と。
- 「1メートルのパットは,ミスするには十分な距離であり,ミスすれば不名誉なほど短い距離だ」(フィリップ・モンクリーフ卿,ゴルフ評論家)
- 大体,ゴルフというゲームでは,どういうわけか,目標をオーバーするミスよりも,ショートするミスが多いものだ。
- (アプローチで)上からドスンと打ち込んでも球が上がってくれないとしたら,それは“打ち急ぎ”のスイングをしたか,手首をこね回して,いわゆるハーフ・トップになる場合だろう。
- 昔,キャディー時代に先輩たちから教わったことだが「コースにきて,フェアウェーからティーの方向。グリーンからティー方向を,振り返ったときに見える景色が,いいとか美しいとかいう人は,ゴルフの何たるかを知っている人だ。そういう人に生意気な口などきくなよ」っていわれたもんだ。
- 「バンカーショットは技術的に極めてやさしく,安全なショットなのに,多くの人がミスを繰り返すのは,バンカーに対する潜在的な恐怖心のためだ。それをなくするには,積極的にバンカーに打ち込むしかない」(ジーン・サラゼン)
- ひと時代前の第一人者だった中村(寅吉)さん,陳(清波)さんなどは,明らかにバンカーをねらって打って,その通りに入れ,そこからピンそばに寄せて,難しいホールをパーで切り抜けたことが,たびたびあったよ。