ロイヤル・バークデイルで開催された2017年の全英を制したのはジョーダン・スピースですが,スピースはマスターズあたりからドライバーのシャフトをALDILAのROGUE BLACKからNV 2KXV BLUEに変えていたのでした。
そう,このときの。
で,本家のサイトはこちら。
http://www.aldila.com/nv-2kxv-blue/
NVといえばもともと微妙なカラーリングで値段が手頃で何もしないシャフト,というイメージだったのですが,この2KVXシリーズはちょっといい雰囲気を漂わせております。ちなみに,弾道の高さに応じて「オレンジ(高弾道)」「ブルー(中弾道)」「グリーン(低弾道)」の3種類があるのはツアーシリーズと同じですね。
When the original NV®, featuring Micro Laminate Technology®, was introduced it quickly became the number one aftermarket golf shaft ever offered, a favorite of Tour pros and amateurs alike. After years of development, Aldila® has created NexGen Micro Laminate Technology™ – new, even thinner high performance carbon fibers combined with today’s advanced fiber resin technology. The result is even more layers of carbon fiber offering maximum consistency and performance. What separated the original NV® from the other shafts available was what some referred to as its ‘perfect feel’. The 2KNV provides for even better feel and performance. Available in the Green design for those seeking a lower ball flight, the Blue design for those seeking a mid ball flight, and the Orange design for those seeking a higher ball flight.
オリジナルのNVが「マイクロ・ラミネート・テクノロジー」をフィーチャーしたのに対して,新しい「ネクスジェン・マイクロ・ラミネート・テクノロジー」は,より薄いハイパフォーマンス・カーボンファイバーを先端のファイバー樹脂技術と組み合わせた。うんたらほんたら。で,この2KXVはオリジナルのNVに比べてパフォーマンスとあわせてフィーリングも良くなっている……とのことです。
アルディラ製品全体の中での位置づけは,下の図が参考になるのではないでしょうか。ツアーシリーズとの対比でスピン量が弾道の高さごとに違うのは,なんともわかりづらい。
さて,
- ジョーダン・スピースはドライバーに2KXV Blue 70Xで3番ウッドにAD-DI 7Xですが,
- リッキー・ファウラーはドライバーに2KXV Blue 75TXで,3番ウッドにTour Blue 75TX,
- シェーン・ラウリーは5番ウッドに2KXV NV Green 85TXで,その上はRogue M-AX 65TXか75TX,
- パトリック・リードは3番ウッドにAldila 2KXV Green 85TXで,ドライバーにはRogue Limited Edition Silver 125 MSI 70TX,
というのが一例で,PGAツアーではちょいちょいと使われているようです。
と,ここまできたら僕も使ってみたい!と必然的になるわけですが,残念ながら日本での取り扱いはなさそう……。(いちおうFacebookのメッセージでアルディラ・ジャパンに問い合わせましたが,「現状販売の予定はありません」とのことでした)
奥の手としては,eBayとかUSの通販サイトでシャフトだけ入手して日本で組み立てる,というのがあるので,この手をつかって試してみたいと思います。
日本のアマゾンでは,なぜかこんな感じで,カチャカチャヘッド用にスリーブがついたのは売られているんですけどね…(でもグリーンとオレンジだけでブルーはない)
いま気づいた。「2KXV」って「2K=2000」と「XV=15」で「2015」って意味なんでしょうね。